『どこまで勝負に成るか』アーセナルvsマンチェスター・シティ[プレビュー]【20-21プレミアリーグ第25節】
【マンチェスターシティの紹介】
◇圧巻の成績
「ボールを支配して試合を支配する」チーム。そんなシティは現在、"超"が付くほどに絶好調。
現在、リーグ12連勝中。公式戦に至っては17連勝だ。
自然と連続得点記録も伸び、公式戦18試合連続得点になっている。
ここまでコンスタントに得点を重ねられるのは本当に凄い。
そして、今季は守備も盤石。
ディアスの加入などでますます安定感が増し、失点数はリーグで最少。
攻守ともに付け入る隙がなく、世界最強のチームと言っても過言ではないだろう。
◇進化が止まらない可変
可変パターンが本当に多く、チーム全体の戦術理解度の高さ、ペップの手腕の高さがうかがえる。
カンセロロールの導入など、進化もし続けていて、対策が難しい。
可変パターンはinamoさんのツイートを見て下さい。これ以上分かりやすい解説は無いと思います。
【事前情報と今季の対戦のおさらい】
◇Head-to-head
・直近10試合の対戦でアーセナルは1度も勝てていない。得点も直近9試合で2試合でしか挙げられていない。
・アーセナルは対シティのリーグ戦で7連敗中。ホームでは3試合連続で得点できていない
◇リーグ戦第5節
シティ:4-4-2、アーセナル:3-4-3
FA杯準決勝での印象的な勝利の次の試合だったことで、グーナーの期待感がとても高かった試合であったが、結果は敗戦。
チャンスはあまり作れなかったものの、シティにもチャンスをあまりつくらせなかった試合で、対等に渡り合えていたと思う。
[主なイベント]
・ペップのアーセナル対策が凄すぎた。(詳細⤵)
・サカが躍動し、チャンスを生み出した。特にドリブルが冴え、ロドリやカンセロを軽くかわいていた。
◇カラバオカップ準々決勝
リーグ戦で中々勝てていない中でのカップ戦だったが、重苦しい空気を加速させてしまう内容/結果になってしまった。
[主なイベント]
・マルティネッリのスタメン抜擢。アシストで期待に応えたものの負傷交代。
・ルナルソンのミスによる失点も。誹謗中傷があったそうで、Twitterアカウント閉鎖という最悪な結果に。
【予想スタメンと試合展望】
◇試合展望
当然、シティが長い時間ボールを支配する試合展開になるだろう。
一方、アーセナルもチームのスタイルである"自陣深い位置からのビルドアップ"を試みるはず。
そのため「シティのプレスを剥がせるかどうか」、「剥がしてからシティの素早い帰陣が整うの前に崩しきれるかどうか」は攻撃の明暗を分けることになる。
しかし、シティ相手にビルドアップから得点していくのは厳しいように思える。(トーマスも居ないし。)
なので、ロングカウンターからチャンスを作るための準備をする必要があると自分は思っている。
ということで⤵
【アーセナルが取るべきシティ対策】
◯守備編
できるだけゴール前に人を置くという点で、自陣での5-4-1はマスト。
その上で、シティの暴力的な攻撃を封じるためには、最終ラインからライン間へ楔を入れさせないこと、WGに簡単にボールを預けさせないことが最優先事項だと思う。
WGへの対処はシンプルにWBがマーク。
ライン間への楔を封じるためには、、ボールが敵陣にある時の"3トップの守備貢献"は超重要だ。
ここで厄介なのがカンセロロール。
マンマークを逆に利用して、あえて中央に絞り、CBに楔のコースを空けることができるからだ。
なので、カンセロの居るサイドは、CBがライン間まで出ていくことが必要になる。
【まとめ】
◯攻撃編
試合展望でも書いたことだが、自分はシティ相手にビルドアップから得点していくのは厳しいので、ロングカウンターからチャンスを作っていく必要がある思っている。
ここではそんな"ロングカウンターを如何に成功させるか"にフォーカスします。
・・・・・・
自陣でボールを奪ったら、まず狙うべき場所は、相手の"DFラインの脇"。
これは、カウンター攻撃の常套手段で、相手のプレスバックが間に合う前にカウンターを完結しやすく、サイドへ送るためリスクも低くできる攻撃だ。
実際に、リバプールのサラーがPK獲得に繋がるファールを獲得したのもこの攻撃からで、威力は実証されている。
この攻撃のために、両WGの人選は"1人でも完結させられる能力をもった選手"を選ぶ。よってオーバメヤンとサカが最適だと思う。
当然シティのDF陣も警戒してくる。
そうやって相手に警戒されたとしても威力を保つには、"CFがライン間でボールを引き出すプレー"が必要になる。
1度CFにボールが入ることで、"視野がCFに行きDFライン裏に背を向けなければならなくなる"ので、DFライン脇を突きやすくなる(←裏を取れるカタチ)という効果がある。
ボールを引き出す技術的が世界最高峰なラカゼットは適任すぎる。
【まとめ】
◯~アンチェロッティ式~4バックでの対策案
哲学を貫くことを考えていつも通りの4バックで臨むのも勿論アリ。
その4バックでのシティ対策を前節、エバートンのアンチェロッティが示してくれた。
*画像*
この守備の懸念点は主に2つあると思う。
1つ目は、トーマスも居ない中、このタスクをアーセナルのボランチ陣に求めるのはちょっと厳しいのでは?ということ。特に、対人守備での弱さは不安で、マンツーマンでチェックしても、シティのテクニカルな選手たちに簡単に剥がされる未来が見えてしまう。
………………
2つ目はフロントスペースが空きすぎてしまうこと。
これはシステム上生じる問題で、実際にシティの2点目となったマフレズの鮮やかなミドルシュートは、"このスペースへのマフレズの走り込み"と、"B.シルバの落とし"から生まれたゴールだった。
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ただ、フロントスペースへの対策は薄くなる分、ゴール前に人数をかけられる。
そうやって、シティの攻撃手段を"ミドルシュート"に限定できれば、神がゴールマウスを守るアーセナルにとっては"最も失点確率を下げる合理的な選択"になるかもしれない。
採用してみても良いのでは?と思ったので紹介しました!
あとがき
個で違いを作れる選手の重要度がいつも以上に高くなるこの試合。
デブライネ、アグエロ、トーマス、ティアニーといった怪我明けの中心選手たちのコンディションは万全になるのでしょうか?
個人的には、「万全ではない布陣のアーセナルのビルドアップが通用するのか」、「ロングカウンターの整備をアルテタがしてくるのか」に注目して観ていきたいと思っています!
とにかく楽しみです!
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
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