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[プレビュー]アーセナルvsチェルシー『士気だけは』【20-21プレミアリーグ第15節】

2試合だけに焦点を当てる。直近2試合の対戦成績(⤵)

アーセナルの1勝1分

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2試合共に、勝敗を左右するレベルで、"運"がアーセナルの味方をしてくれた。

マルティネッリの"あの伝説的なゴール"が生まれたり、相手選手が2人も負傷交代したりした。

サッカーの試合において、"運"は勝敗に左右する大きな要因である。

現実逃避に見えるとは思うが、その"運"が、今のアーセナルに光をもたらしてくれることを期待している。


事前情報

グーナーを不安にさせる内容となってしまっています。

[参考]:https://www.bbc.com/sport/football/55373755

Head-to-head

・前回のエミュレーツでの対戦は、1-2でチェルシー勝利。

・エミュレーツでのチェルシー戦でのホーム2連敗は、2009年11月以来ない。

・チェルシーは、プレミアリーグでの対戦に限定すると、過去17試合でたったの2敗。

Arsenal

・リーグ14試合での勝ち点14は、1974-75シーズン以来のクラブワースト。

・この試合で失点を許すと、ホームゲームで11試合連続でクリーンシートに出来なかったことになる。

・フリーキック/コーナーキックからの得点が合わせて2得点しかないが、これはリーグワースト。

・アーセナルが今季リーグ戦で勝利した4チームのうち、半分の2チームが"ロンドンのクラブ"である。(フラム&ウェストハム)

Chelsea

・リーグ戦でのアウェー3連敗となると、ランパード政権でワースト記録となる。

・ヴェルナーは8ゴールに関与していてチームトップではあるが、ゴール自体は9試合できていない。

・今季、コーナーキックからの得点数が6得点でリーグ1位。

・今季のプレミアリーグで27人の選手を起用していて、リーグで最も多い。

・ジルーはアウェーでのアーセナル戦で過去6得点とお得意様にしている。


【なぜこんなにも枠内シュートが少ないのか?】

・・・

サイドに選手が集まりすぎなのかなぁ」と考えた。

サイドに集まりすぎるせいで、「クロスの上手いティアニーのオーバーラップのスペースを消してしまう」、「ボール放り込んでもチャンスにならないほど"中央に人少ない"」などの問題を引き起こしていると考えた。

"今以上にサイドからの打開が厳しくなる"と考える方も居ると思うが、人が少なくなる分、スペースは増えるため、スピード/ドリブルが武器のサカやティアニーは今以上に躍動すると思う。


ではどのような人選、配置にするべきなのか。(⤵)

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特に、右SHの動きの改善は急務だと思う。

チームが左サイドに比重をかける以上、どうしても左サイドからの打開が増え、クロスも当然増える。

なので、右SHは左からのクロスに合わせるために"ボックス内に飛び込むべき"だと思う。

サカが豪快なボレーを沈めた、昨シーズンのウルブズ戦のように。

ペペもウィリアンもあまり出来ていない印象なので、特に強調して紹介した。


《参考》:左サイドの"大外のレーン"をめぐる問題について


その他では、"縦への遅さ"、"前線の選手たちの動き出しの少なさ"なども考えたが、すぐに変えることはムリだと思ったので割愛しました。


【チェルシーの綻び】 

〇ビルドアップ

チェルシーの最も大きな綻びだと思う。

具体的に言うと、時おり、2CB+2ボランチが縦に並んで"長方形"を作ってしまう点だ。

このボックス型ビルドアップは、「4人を2枚でケアされる」状況になるため、絶対にやるべきではない。

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この現象は、カンテがアンカー、IHにコバチッチが入った4-1-2-3で多くみられる。

逆に、ジョルジーニョがアンカーに入れば、ジョルジーニョのクロースロールによって3バック化するため、ほとんど見ることはない。

要するに、ランパードはビルドアップの整備が完璧ではないのだ。

さらに、CFが収められるからというのも勿論影響でしているだろうが、ロングボールも上位チームにしては多い印象。


《怪しいビルドアップ+ロングボール多め》

⇒前プレしっかりはめて、MF・DFへのパスコースを切りたい!


前プレの型としては、今までやてきたもので大丈夫。

"同サイド圧縮"を上手く使いたい。

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ちなみに、チェルシーのGKメンディからの"相手陣地へのロングボール"のパス成功率は43%。

この値が高いのか低いのかは分からないが、プレスをかけてしっかりとビルドアップをハメることができれば、それなりにリーターンはあると思う。

リスクの多い守備で、シティやセインツなどに痛い目をみさせられた守備であることに変わりないが。




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