『エミ凱旋』アーセナルvsアストン・ヴィラ[プレビュー]【20-21プレミアリーグ第8節】
事前情報
・このカード、アーセナルホームでのここ3試合の戦績は合計12-2である・ただ、直近の試合では0-1と敗れてしまった。つまりアルテタ体制ではホームで1点も取れていない。相性が良いと言えるか微妙なところだ。
・実はアルテタアーセナルはホームで超強い。前ヶ節のレスター戦の敗北が2020年初めてのホームでの敗戦であった。
・"ヴィラの絶対的エース"グリーリッシュの成績は今季も凄まじく、ゴール数+アシスト数8は、ケイン(14)、ソンフンミン(10)に次ぐ3番目の好成績。プレミアリーグで3番目に多くのゴールに関わっている選手だと言える。
[引用元]⇨ https://www.bbc.com/sport/football/54766713
【ヴィラ戦術分析~簡素だが侮れない~】
○攻撃
⓪ :
自陣深くからのビルドアップはほとんどない
GK、CB、MFルイスが高精度なロングボールを何本も通してくる
①:ライン間(ファジーゾーン)をとる左SBへのロングボールが攻撃の起点
(※もちろんアバウトなボールも沢山飛んでくる)
②:「ピッチ半分しか使わないの?」レベルの左サイド圧縮
○守備
↳ 4-1-4-1と4-4-2の2パターンで特にコレといった特色はない。
○個人的に怖さを感じるポイント
[1人で攻撃を完結できるグリーリッシュ]
本当に怖い選手。
前節もゴールを決めていて、コンディションは良好。
[エリア外からの強烈なミドルシュート]
シェフ・ユナイテッド戦の失点シーンのように、ダブルボランチが背後を意識しすぎて前方(エリア近辺)を空けすぎてしまうと、すぐさま強烈なミドルシュートが容赦なく飛んでくる。
特に、グリーリッシュとバークリーは要注意!
【Pick Up : アーセナル攻撃での狙い目】
○ライン間
ビルドアップでの狙い目。
ヴィラの2パターンの守備どちらでも、ビルドアップのカギを握っているのは"ライン間をうまく使えるか?"であり、大切な要素である。
対442に関しては、「GKからのロングボールを使ったビルドアップ」もチャンスを作るのに有効な手段となるだろう。
○左サイドからのカウンター
上で紹介した通りヴィラは左サイドに多く枚数をかけてくる。
つまり、アーセナルの左サイドには広大にスペースが生まれることになる。
オーバメヤンと相性がとても良く、爆発を期待している。
攻撃面は今までの積み重ねをしっかりと出せれば何も問題ないと思う。
[コラム]~『リバプールの大惨敗から学ぶ』アーセナルが注意すべきこと~
今季のヴィラのビックニュースと言えば、やはり昨季王者のリバプールに7-2にという衝撃的なスコアで勝利したことだろう。
その試合で、「アーセナルも気をつけなければいけないな」と思ったプレーがあったので紹介する。
ヴィラの5点目のシーンです。YouTubeにも載っているハイライトを是非見てみて下さい。
これまでのパフォーマンスを見る限り、まったく心配する必要はないが改めて紹介した。
《ワトキンスの守備は非常に巧妙》実はこのシーンの失点の直接的要因は"ファンダイクのプレー選択のミス"。
1トップのワトキンスがわざとワイナルドゥムへのコースを空ける罠に引っかかってしまい、非常に危険なエリアでパスカットされ、ミドルシュートを決められていた。
こういったプレーから分かるように、ワトキンスはDFにとって非常に厄介な選手だ。90分間集中を切らしてはならない。
(プレー選択ミスとは言ったが、アドリアンへのこれまでの実績や、ゴメスのポジショニングに対する不信感も影響したプレー選択なので、決して全てファンダイクのせいとは言えない。)
【個人的に見てみたい起用法~ナイルズ右WG~】
【ヴィラ分析】で紹介したことと重複するが、ヴィラは攻撃時"左サイド偏重"になり、"左SBのターゲットは必ずと言っていいほど高い位置をとる"。
だから、モウリーニョ好き(=守備重視)の自分からすると、この試合でウィリアンやペペを右WGに起用するのは少し不安に感じる。
個人的には、右WGにナイルズを起用が見てみたい。
攻撃面での働きを不安視する方が大勢いるだろうが、個人的には、"大外に張る役割"ならば何も問題ないとも思う。
直近のEL(モルデ戦)でも、インナーラップする味方に沢山スルーパスを供給していたし、素晴らしい"裏抜け"を何回もみせていた。
ちょっとナイルズ好きがすぎたかもしれない。
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