『熱狂が欲しい』アーセナルvsリバプール[プレビュー]【20-21プレミアリーグ第30節】
【前回対戦のふりかえり】
第3節。まだファンダイクも居て、王者らしい振る舞いが出来ていたリバプール。
そんなリバプールに、アンフィールドに乗り込んんで勝負を挑んだ。
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アーセナルもカウンターから見せ場を作っていたものの、試合のペースは終始リバプール。
ボールを持たれ、シュート数にも大きな差が生まれた。
下で紹介しますが、戦術的な攻防も沢山見られた試合でした。見ていて本当に面白かったです。
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○主なイベント
◯エルネニーのスタメン抜擢
その前の2試合に先発していたセバージョスに変わってのスタメン。衝撃的な起用でした。
⇨エルネニーの攻撃面でのパフォーマンスが悪い意味で話題に挙がってしまった。
山中さんの記事がとても印象に残っています。
◯ルイスのスタメン抜擢
その前の2試合に先発していたガブリエルではなく、ルイスを選んだ。ちょっと意外でした。
⇨チームとしては3失点してしまったが、安定していた上、リーダーシップを見せていて頼もしい存在だった。
◯3-4-3を活かした前線からのプレッシング機能せず
⇨自分がプレビューで予想した4-2-3-1をクロップは採用し、見事にアーセナルのプレスを回避。
⇨アルテタも、クロップの"アーセナル対策"への対抗策を講じるものの、"その対抗策"への対抗策を打たれてしまい、結果、プレスは機能しなかった。
⇨ファンダイクの正確なロングフィードも非常に効果的だった。(上のハイライト内の6:49で抜粋されています)
【リバプールの紹介】
◇基本戦術
超簡潔版です。
ビルドアップとプレスについて、それぞれGIFで解説していきます。
[ビルドアップ]
[プレス]
[アーセナルとのポジショニング面での比較]
全体的にアーセナルよりも流動的。
アルテタの哲学の根底にあるであろう5レーン理論も、クロップは"超重視している"というわけではなさそうで、「ハーフスペースに人いねぇなぁ」と思うこともしばしばある。
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◇厳しすぎた台所事情
「クロップのスタイル」 × 「コロナによるコンディション調整の難しさ」 × 「鬼のような過密日程」が掛け合わさってしまったことが招いた惨事。
[圧倒的CB不足]
シーズン早々にマティプが離脱、そして、経緯がかなり話題になったファンダイクの長期離脱、さらにジョーゴメスも長期離脱。
主力の3人全てが負傷離脱となってしまった。これは厳しい。
["CB不足"の副作用:ファビーニョ/ワイナルドゥムが…]
CBが足りないことによって、「本職アンカーのファビーニョをCBに、アンカーに本職IHのワイナルドゥムを」という起用法が多くみられていた。
DFラインを安定させるためにしょうがない起用だとは思うが、この起用法が攻撃面での停滞の一端を担ってしまっていたように思う。
ファビーニョの、アンカーとしての"世界最高峰のクオリティ"や、ワイナルドゥムの"ボックス内への飛び込む動き"が消えてしまうためだ。
…………
ヘンダーソン-フィリップスのCBが定着した今、ファビーニョとワイナルドゥムは本職の位置に戻ってきた。
結果にも結びついており、ファビーニョ、ワイナルドゥムが本職の位置に戻ってから現在まで2連勝中。
[攻撃陣も中々揃わない]
ジョタの中期離脱に加え、フィルミーノやマネが不在の時期もあった。
まさに焼野原。
ただ、現在はスリリングスリー+ジョタの4人全員が復帰しており、アーセナル戦までには攻撃面は万全な状態になっているだろう。
【リバプール攻略法】
「リバプールのプレスを剥がす方法」、「押し込んでからの打開策」の2局面に分けて、攻撃面でのリバプール攻略法を考えてみました。
それぞれGIF解説になってます!
◯前プレ回避法
リバプールが「ガンガンにプレスしにきている局面」についてです。
[追記]
この段階で3バック化するのもありだと思います。
その場合には、先日ブライトンが見せていたこの崩し(⤵)がお手本になると思います。
◯ゾーン2/3~4-5-1ブロックの打開策~
リバプールが「"プレス"から"4-5-1ブロックのリトリート"に移行した局面」についてです。
【注目ポイント】
自分がこの試合を見る時に、最も注意して見ようと思っているポイントです!
⇨WGが"背後のスペースを狙う動き"をするか、CFが"サイドに流れる動き"をするかに注目です!
(こういう動きです⤵)
あとがき
2週間もアーセナルの試合が無くて、流石にそろそろ"熱狂"を味わいたいです。
皆さんもそうだと思います。
久しぶりの試合、相手は王者リバプール。
全力で楽しみましょう!
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
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