[プレビュー]エヴァートンvsアーセナル『不安』【20-21プレミアリーグ第14節】
【セインツ戦で感じた要改善点】
①:ビルドアップ時のボランチの立ち位置
ゾーン1(すなわちCBがボールを持っている段階)でのビルドアップ時のポジショニングに疑問を持った。
具体的には、4-4-2のセインツに対して、2CB+2ボランチの"ボックス"を形成してしまっていた点に対してだ。
ボックスを作ってしまっていたことによって、相手のCF2人でアーセナルのCB+MF4人を監視される"数的不利"の状況を作り出すという自滅をしていた。
その結果、特に前半は、自陣からのビルドアップで前進していくことができず、セインツのプレスに引っ掛かっていたり、アバウトなロングボールを前線に送るしかなくなっていた。
セインツ戦プレビューで書いた内容と重なるが、ダブルボランチの片方は、DFラインに下がって3バック化する動き(クロースロール)をするべきだと思う。
②:ティアニーのオーバーラップの少なさ
セインツ戦は、普段と比べてティアニーのオーバーラップの回数が少ないと感じた。
自分はその原因は"サカのポジショニング"にあると考える。
様々なスペースに顔を出すサカだが、一番多く使っていたのは大外だった。
サカが大外に張っている + ハーフスペースにはオーバメヤンがいることによって、ティアニーにはオーバーラップのスペースが残されていなかった。
その結果、オーバーラップの回数を減らさざるを得なくなっていたのだと考えた。
ティアニーのオーバーラップが無くなったことで、奥行きがあまり使えず、左サイドの攻撃の迫力が落ちてしまっていたように感じたので修正すべきだと思う。
サカの一番得意なエリアではないのかもしれないが、そのユーティリティ性を発揮してもらって、中央寄りで楔を引き出す働きをみせてほしい。
[まとめ]
………
ここからが本編エヴァートンの話です。
勝てるビジョンは見えませんが、気付かないふりをして頑張って書きました
【エヴァートンの紹介~アンチェロッティやっぱ凄ぇ~】
ハメスを絶対的中心に置いてチームを構築してきているが、試行錯誤もあり、開幕当初の4-1-2-3から、3-4-3へシステム変更をみせた。
また、ハメスが居ない時用のシステムとして、最近では4-2-1-3も使い始めた。
直近のチェルシー戦、レスター戦と、ハメスは負傷による欠場を継続しているので、アーセナル戦に間に合うのかは微妙なところだ。
また、前節レスター前節では、絶対的なレギュラーであるアランが交代を余儀なくされる負傷をしてしまっていた。エヴァートンにとっては大きな不安要素である。
〇4-2-1-3~ハメス無しのパターン~
ハメス欠場の直近2試合は、このシステムを採用している。
[二次配置]
シグルズソンが顔を出すことが多いことに加えて、アランの積極的なオーバーラップのある左サイドは、ボール保持時のエヴァートンの攻撃のストロングポイントだ。
[メランコ的対策案]
繰り返すが、"ビルドアップの機能不全"という、バーンリー/セインツ戦を繰り返すのだけはやめて欲しい。
〇3-4-3~ハメス保護~
[メランコ的対策案]
典型的な5-4-1の崩し方を挙げます。
〇万能で強力な3トップ
速くて強いルーウィン(+リシャルリソン)による、超強力なロングカウンターは健在。
今季はハメスの加入もあり、ロングカウンターに加えて、ゾーン3でブロックを敷かれて、スペースを消された状態からでも得点を重ねることが出来るようになってきている。
この3トップに加えて、ダブルボランチ(アラン、ドゥクレ)の3列目からの効果的なオーバーラップ・ドリブル突破もある。
スペースを与えた状況は勿論のこと、リトリートしてブロックを引いたとて封じ込めるのは非常に難しい。
………
エヴァートンは個人で見ても、組織で見てもレベルが高く、(自滅に近いカタチでビルドアップで苦しんでいるようでは、到底勝てる相手ではない。
なので、繰り返しにはなるが、"ビルドアップ時のポジショニング"だけは本当に間違えないで欲しい。
セインツ戦のような"ちぐはぐなビルドアップ"は二度と見たくないです
ここ数試合ずっと思ってる気がする…(⤴)
………
事前情報
[参考]→ https://www.bbc.com/sport/football/55268094
[Head-to-head]
・プレミアリーグでアーセナルが最も多くの勝利を挙げているのがエヴァートン。
・直近12試合の対戦成績はアーセナルの8勝2分2敗。
・エヴァートンのホームゲームでは、アーセナルは3試合連続無得点。
[エヴァートン]
・エヴァートンは10月3日以来、ホーム2連勝を達成できていない。(アーセナル戦で勝てばホーム2連勝)
・クリスマス直前の試合では、過去6試合で1勝もできていない。
・実は、前節レスター戦のミドルシュートでのゴールが、リシャルリソンにとっては今季初のオープンプレーからのゴールだった。
[アーセナル]
・アーセナルはリーグ戦4試合未勝利。(1分3敗)
・アウェーゲームで3試合連続無得点となると、2017の9月以来(のワーストタイ記録)。
・アルテタ政権になってから、カップ戦では17試合で14勝しているが、リーグ戦では33試合で13勝しかできていない。
・対アンチェロッティ4連勝という記録が懸かる。(対アンチェロッティ4連勝は、インテルに次ぐ2番目の記録)
…………
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