朝ヘルプに求められること
昨年の今ごろはコロナが蔓延していて、先生のみならず、親も、子も、バタバタと罹患して倒れていた。保育園に関わる現場スタッフは全員、毎日検温し体調チェックを欠かさず、手洗いうがい消毒、マスク必須で緊張を強いられる日々。1年経った今とは大違いだなぁ~とぼんやり振り返り。
わたしは月曜:3-4歳児クラス、火曜と木曜:2-3歳児クラスを依頼されて朝ヘルプ要員に請われました。朝ヘルプ要員はベテランさんが他に何名かいて、3-4歳児は火から金の週4、2-3歳児は月、水、金の週3、それぞれ就いていました。いわば私はレギュラーヘルプ要員のヘルプという位置づけです。
朝ヘルプは7時または7時半から10時頃までの数時間勤務。
でも、その時間内ほとんど休む暇はなく、次々とこなさなければならないルーティーンの朝の清掃と環境整備、そして子どもたちの受け入れ後の対応。保育時間が始まれば怪我のないように見守り、できるだけ子どもたちの自主性を尊重することを心がけ、無暗にいろいろ制限しない代わりに眼を離さない。言うは易しですが、ちょろちょろと好奇心旺盛な時代にこれが一苦労。
休み明けの月曜日は特に泣く子も多くて、メンタルのサポートも必要でした。具体的にはスキンシップ。抱っこにおんぶ。泣いている背中をとんとんして泣いてもいいんだ。泣いてもここに抱っこしてくれる人がいるんだと安心できるように言葉がけして、身を削ってフォロー。
わたしも産後二か月で復職し満4か月の我が子を保育園に預けて働き続けてきたので、預ける時に息子にワンワン泣かれて後ろ髪を引かれながら会社へ向かったのをありありと思い起こし、もしかしてあの時間のやり直しを与えられているのでは?と。
月曜日は特に週1回しか接触しないのに、子どもたちは時間の概念が違うのか、ずいぶん懐いてくれました。
「なんでチコ、帰っちゃうの?いっしょに公園いこうよ!」
「チコ、どこに行ってたの?遅かったじゃん!」
と、まるで、私がサボって園からいなくなるかのような(笑)
大人の事情などそっちのけなのは当然。愛着がうまれる年頃に、肩透かしを食わせるような関係は本当に申し訳ないな~と思いつつ。
粛々とすべきことは務め、ひとり一人の特性に従って遊びに付き合い、安全に気を付けながら過ごしていたある日のこと。ちょっとした事件は起こりました。【つづく】
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