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【必見】ファイナル本戦に勝ち上がったプレイヤーたちは、どのようにしてBO3に挑んだのか。

0.はじめに
 おつかれさまです、37.4℃(びねつ)です。
 普段は、「Blooming Camellia」というビルディバイドの調整チームに所属しており、全国大会である「ディバイドバトル ファイナル」で優勝することを主な目標に掲げ、カード・構築の研究や、試合の練習を重ねています。

 そして、先日(2023年10月1日)に全国大会「ディバイドバトル 2ndセッション ファイナル」が開催され、その閉幕とともに、ビルディバイドの2ndシーズンが終了しました。

 私自身は、9月30日に行われた「ディバイドバトル 2ndセッション プレファイナル」で勝ち上がることができず、「ディバイドバトル ファイナル」に出場することはできませんでした。悔しい結果には終わりましたが、チームメンバーをはじめ、他チームの方々、ビルディバイド仲間のみなさん、構築の相談や調整に付き合っていただき本当にありがとうございました。

 さて、今年の「ディバイドバトル 2ndセッション ファイナル」は、「予選レギュレーション」と「本戦レギュレーション」の2部構成になっており、BO1のスイスドロー形式での全4回戦(予選レギュレーション)を勝ち上がった32名のみが「本戦レギュレーション」に出場することができました。そして、本戦レギュレーションの対戦形式が以下のとおりです。

(転載元)https://tcg.build-divide.com/official/news/266
(転載元)https://tcg.build-divide.com/official/news/266

 多くのプレイヤー(私も含め)が「本戦レギュレーション(BO3)」に進むことを前提に、2つのデッキを準備していたのではないでしょうか。そして、「自分がBO3に持ち込もうとしていた2デッキは、本当に正しかったのだろうか」というモヤモヤを、未だに残したままの方も多いのではないでしょうか。

 今回は、そんなモヤモヤを少しでも解消すべく、実際にファイナル本戦に勝ち上がったプレイヤーたちにインタビューをしてきました!

 インタビューの内容は、以下のとおりです。
プレイヤー名/最終順位/デッキリスト(A・B)
Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
Q ファイナルを戦い終えての感想は?

それでは、本文へどうぞ。

※本文は全文無料記事となります。
※以下、敬称略。



1.ファイナル本戦出場者の声

➀すこ(best32)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 超越者の揺り籠
B 転生の柩

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 『超越者の揺り籠』については、このデッキを仮想敵として数多くのデッキを試しましたが、長期的に勝ち越せるデッキはひとつも見つかりませんでした。このことから、予想出来なかったデッキを除く全ての対面に勝ち越すことが出来ると考えたので、当日の2~3日前に持ち込みを確定させました。    
 細かい部分に関しては、ゲーム序盤から攻める側に回ることが出来る『No.31 ミルラ』や相手のライフをより削りやすくなる『サイキック・スピアー』、『千里眼』を多めに採用した形としました。ミモザはお守り。
 幅広い対面での安定感を重視し、『呪われた切札』以外のPSI属性でないカードの採用は見送りました。

 『転生の柩』については、すんなり決まった『超越者の揺り籠』とは対照的に、2ndデッキとして何を使うかは日付上の当日まで悩みました。候補として
・2コスト軸の『転生の柩』
・3コスト軸の『転生の柩』
・『叫喚の処刑場』
・『リコリス・リコイル』
がありましたが、当日は『転生の柩』と対戦することが多いと考え、『整然の聖兵 ネブリナ』や『霹靂一閃 八連』を自然に4枚採用できる3コスト軸の『転生の柩』を持ち込むことにしました。
 他のメンバーが2コスト軸の『転生の柩』を使う都合、少しでも違うデッキを使った方が誰かは生き残りやすいかなと思ったのもあります。
 今考えると『叫喚の処刑場』でもよかったかな……。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 僕のお気に入りのカードは『抗拒の聖兵 アスファ』です。理由はとても単純で、山札をペラペラ捲って相手の渾身のコマンドを打ち消していくのが愉快だから。しょうもない理由ですみません。
 できるだけ、大会で使うデッキを好みで選ばないようにしようと思ってはいるのですが……。今回無意識に『抗拒の聖兵 アスファ』が一番活躍できるデッキを選んでしまったあたり、まだまだ甘い部分があるのかな……と思っています。

 全然持ち込みデッキとは関係ないのですが、プレイする時の快感という意味では、『隙の糸 竈門炭治郎』も大好きなカードです。

 カードゲームオタクすぎて持ち込み理由に比べて分量が少ない( ̄▽ ̄;)

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 去年のディバイドバトルファイナルでは8位で決勝トーナメントに上がれなかったので、best32からBO3で戦える今回は優勝するチャンスだと思っていました。ところが、蓋を開けてみればDay2初戦負けと、目標とは程遠い結果。正直めちゃくちゃ悔しかったです。今となっては試合内容を完璧には思い出せませんが、なにかしら勝ちに繋がる分岐があったと思うので、3rdセッションではそれを見逃さないようなプレイヤーになって優勝したいと思います。
 自分は負けてしまいましたが、メンバー全員でbest32に残れたり、knightがトロフィーを持ち帰ってきてくれたり、何より色んな人と話せたり……等、嬉しいこともありました。

 また、オタクっぽい話にはなるんですが、幸村さんの『"デマイズキング" ローザリア』軸の『超越者の揺り籠』や、なまさんの『幻惑する者 フレッサ』の採用などには思わず舌を巻きました。3rdセッションでもこのような面白い構築が見られるのが今から楽しみです。


②カップ・メン(best32)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 火竜のアギト
B 転生の柩

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A まず、自分は関東勢や関西勢に比べて圧倒的に練度が足りていません。ですから必然的に自分の使い慣れているデッキを軸に持ち込むデッキを考えました。その中で候補にあったのがSGで使っていた『転生の柩』と、以前から使用していたアギトバドラトス(火竜のアギト)でした。『転生の柩』はアグロ系でありつつもコマンドの打ち消しができる点、アギトバドラトスは初見殺しを狙うのとコマンドが強い環境での『猛焔竜 グラナディガ』の活躍が見込める点、『共鳴する四重奏 ブレーメン』登場の2点回復でライフレースにも強く出られる点を考慮しこの2デッキに。
 比較対象として『群蜂機界 ヴェスパイン』や『大空洞の司令塔』がありましたが、『群蜂機界 ヴェスパイン』よりも『転生の柩』の方がコマンド重視の環境では強く戦えるのではないかという読み、それと練度を考えるとどうしても使い慣れている『転生の柩』に軍配が上がりました。『大空洞の司令塔』は『猛焔竜 グラナディガ』を扱えて、かつヴァンダルループ(※)や墓地再利用を封じるエナ送りコマンドを多数採用できるという強みに魅力を感じていましたが、『転生の柩』に対して絶対勝てないなというのが『転生の柩』を使っていて分かりきっていたので最終的に『転生の柩』とアギトバドラトスになりました。

※『輝山竜 ヴァンダルサイト』の登場時効果でエナジーゾーンの『重なり合う欲望』を唱え、墓地にあるもう一体のヴァンダルサイトを手札に回収する動き。テリトリーの効果で、唱えた『重なり合う欲望』はエナジーゾーンに置かれるため、ループのように同じ動きをすることが可能なことから、このように呼ばれています。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A とにかくコントロール系デッキを重く見ていました。これは身内環境がコントロール系デッキを握る人たちばかりだったのがかなり大きく影響しています(なのでみんな揺り籠にローザリア入ってるものだと思ってた)。プレイの上手な方はコントロール系のデッキを握る傾向だと勝手に感じていたので、その人たちとやり合えるようなデッキ構築を目指しました。
 特にお気に入りのカードは無いのですが、強いて言うなら一枚一枚のカードの価値が重くなるこのデッキでエヴォル共鳴現象を上手く扱えるようにしてくれた白エナとユニット要員の両方のニーズを満たす『無謬の謀略 モリアーティ』が特にお気に入りです。あとイラストが良い。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A ファイナルというのもありシンプルに実力不足を痛感しました。『超越者の揺り籠』や『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』以外のデッキに対応しきれていませんでした。ヴァラン(転生の柩)ミラーの経験値不足、対コントロール、対アグロメタデッキへの視点の足りなさが敗因です。その他にもデッキ選択を失敗したのもあります。もう少しアグロ系デッキを重く見て『火竜のアギト』&『叫喚の処刑場』や『転生の柩』&『超越者の揺り籠』といった組み合わせも多少無理してでも考慮すべきでした。それと想像以上に『超越者の揺り籠』や『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』等のコントロールデッキが少なかったことは驚愕の一言に尽きます。次回のファイナルまでには今まで使ってこなかったデッキタイプを使い倒してもっと強くなってみせます。
 最後に、直前にも関わらず調整会に参加させて下さったLEPUSメンバーの方々ありがとうございました!


③クラ助(best32)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 大空洞の司令塔
B 超越者の揺り籠

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 『大空洞の司令塔』(プレファイナルでも使用)は環境的に追い風の環境ではないかと思い選択しました。直近の大会結果から『超越者の揺り籠』と『群蜂機界 ヴェスパイン』を中心にメタが回ると判断しており、メタとして採用されるカードは『不意の衝撃』や『波状攻撃』のような小粒な除去カードが多いと予想しました。全体的に打点が高く小粒な除去が効きにくいユニットが豊富な『大空洞の司令塔』は立ち回りやすく、特に多くのデッキが『猛焔竜 グラナディガ』の処理に困るのではとは考えていました。また、私の予想では『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』や『超越者の揺り籠』のようなコントロール系が上位に来ると予想しており、『大空洞の司令塔』は立ち上がりが非常に遅くアグロ系のデッキには不利なのですが、回った時のパワーは環境最強クラスであると考えており、ギミックの性質上ターンを跨げば跨ぐほど有利になっていきます。そのため、低速のコントロールデッキが上位に来ればかなり勝ちやすい環境と判断しました。実際に練習段階からプレファイナル・ファイナルまででも『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』・『超越者の揺り籠』には勝率が高かったので、握って正解だったと思ってます。あと最後に、エナジーが勝手に伸びるデッキや大型ユニットをバンバン出すデッキが好きというのも大きいです(笑)
 2デッキ目は『超越者の揺り籠』を使用しました。プレファイナルで権利を取った身なので、直前まで、まさか本戦まで行けるとは思ってなかったです。そのため2デッキ目をあまり真剣に考えてませんでしたが、『超越者の揺り籠』は練習でずっと使用しており、明確な不利対面が少ないと考え、2個目のデッキとして持ち込みました。


 なお、クラ助さんの『大空洞の司令塔』の詳細は、こちらでもご覧いただけます。(びねつ)

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『大火国の副官 九重』です。
 苦手な対『群蜂機界 ヴェスパイン』用の秘密兵器として投入しました。開放の有無に関わらず4コス6500という鬼のような性能をしており、序盤から『群蜂機界 ヴェスパイン』側の盤面を捌くことで、ライフを取るスピードを遅らせることができます。
 エヴォル効果もヴェスパインに打つことで、デメリットなし除去になります。また、『大空洞の司令塔』はコマンドで除去できるユニット範囲が絞られており、エヴォル効果による万能除去はシンプルに強いです。
 エヴォルユニットなので『重なり合う欲望』で回収できるリソース要員でもありますし、赤黒という色も『重なり合う欲望』を手打ちしたいことがあるので有り難いです。
 実際、プレファイナルでは『群蜂機界 ヴェスパイン』と2回対面し、どちらも後手で、更にその内の1戦は開放が3ターン遅れましたが、九重のお陰で勝利しています。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A ファイナル出場は目標だったので、出場が決まった時は嬉しさしかなかったのですが、終わってみて色んな感情が入り混じった大会になったなと思います。
 対戦は終始緊張感のある内容でめちゃくちゃ楽しかったですし、結果は1回戦スト負けではあるものの、2戦とも非常に競った試合で相手の方にも「アルタミラ上手過ぎる」と言って頂けたので誇らしくもありつつ、2デッキ目をしっかり準備していればもっと上に行けたかもしれないと思うと非常に悔しくもあります。
 ただ色んな感情を含めて、よりビルディバイド熱が上がる大会だったのは間違いありません。運営の皆様や日頃調整に付き合ってくださる方々に最大限の感謝をしつつ、3rdシーズンはより交流を広げながら、2ndよりも良い結果を出していきたいと思います。


④終電の新幹線を乗り過ごした男/LEPUS(ツクダニ)(best32)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 超越者の揺り籠
B 原初の霊域

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A CSの結果や実際に対面、使用した時に『超越者の揺り籠』『群蜂機界 ヴェスパイン』この2つのデッキが今の環境で特に強いと思い、この2デッキを意識してファイナルに向けて調整しました。
 最初に候補となっていたデッキは『超越者の揺り籠』『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』『群蜂機界 ヴェスパイン』『転生の柩』の4デッキでした。『群蜂機界 ヴェスパイン』と『転生の柩』のアグロデッキは、何度か使って練習したのですが「相手が使うと強いけど、自分が使うと弱い」デッキだと思い除外しました。ホントに勝てません。無理。
 残った『超越者の揺り籠』と『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』で本番に挑むつもりだったのですが、調整をはじめるのが遅く『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』の練習量が足りなかったので、急遽フリーで回し慣れている『原初の霊域』を選択しました。『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』や『叫喚の処刑場』といったコントロール対面に強く、『ブルー・バースト』を採用する事でアグロデッキと対面しても捲り次第で勝てるようにしました。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『起き攻め』です。『原初の霊域』に採用したのですが、全てにおいてこのデッキに噛み合ってると感じました。
 まず青白であること。僕が今回使用したデッキは、タッチで白を採用しています。ですが白単色のカードをデッキに入れ過ぎると『魘魅蠱術』や『フェンリスヴォルフ』といった、手札の青or黒のコマンドをコストにプレイするレガシーコマンドを、いざという時にプレイ出来ないリスクがあります。ところが『起き攻め』は、それらのカードのコストになり、尚且つ白のエナジーとしても活躍します。
 次に効果です。5000ダメージは序盤が弱いこのデッキにとって、とても有難い効果です。序盤に登場するユニットであれば、ほとんどのユニットを破壊する事が出来ます。スカウト3はエースや『邪悪な取引』等を探しに行ける、これもまた有難い効果です。『新兵器開発』とは違いデッキトップを3枚見れるので、エースを引けていない序盤では『起き攻め』を優先して使う事もありました。
 以上の事から『起き攻め』は公式が「青黒t白イグドラ」を想定して作ったカードだと考察します。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 2ndセッションが始まった時は、「ファイナルの権利獲得」を目標にしていました。最終的には権利も獲得出来てファイナルも本戦まで上がれたので、とても嬉しかったのですが、感情的には悔しさの方が強かったです。今回の大会で、まだまだ自分が弱いという事を再認識出来たので、これからも練習やCS、ディバイドバトル等の大会をとおして強くなりたいと思います。

 3rdセッションではファイナル優勝を目指して頑張ります。


⑤とみよし(best32)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 転生の柩
B 超越者の揺り籠

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 自分はビルディバイド歴が浅く、経験値が少ないと感じていたため、高度なプレイングを必要としないと感じた『転生の柩』を採用しました。また、『超越者の揺り籠』を使うプレイヤーが多いのではないかと思い、それに勝つためにも『転生の柩』というデッキが必要だと感じました。実際、ファイナルの予選でも自分は『転生の柩』を使用しており、その後調整したことで仕上がりは良い状態だったと思います。
 また、2デッキ目の『超越者の揺り籠』はいろいろなデッキに対応できると思い採用しました。ファイナル予選までは『創霊器・青鳳』の採用を考えていましたが、ファイナル予選で目の当たりにした揺り籠の強さ、他の人からのアドバイス、そして何より、『転生の柩』や『群蜂機界 ヴェスパイン』などの展開していくデッキに対するメタにかなり弱いだろうと思い、『創霊器・青鳳』ではなく『超越者の揺り籠』を採用しました。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『歴世の天使 サローテ』は『転生の柩』デッキのトップが詰まったときに役立つだけでなく、2コストで出せてパワーも高いことがこのデッキに大きく貢献していると感じました。実際にファイナル予選後の調整でも枚数を2→3に増やしました。そしてなによりカワ(・∀・)イイ!!圧倒的なビジュの良さ!!最高です。
 『強制接続』は横展開対策として『強制解放』を入れていたので、それを相手ターンに使いたいと思い採用しました。他にも『絶龍技・八咫烏』、『熱波凝縮』や『呪われた切札』等も使えるのでかなりいいカードだと思います。ただ、実際に発動することはなかったので、枚数を増やしても良かったかもな、と思います。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 正直、予選を勝ち抜くことすら難しいと思っていたので、決勝進出者発表で自分の名前が呼ばれたときはめちゃくちゃ嬉しかったです。札幌からファイナルに出た他の二人(カップ・メンさん、幸村さん)と一緒に決勝行けたのもすごく嬉しかったです。結果としては決勝ラウンド一回戦負けだったので、ファイナル進出者とはいえまだまだ未熟なのだと思いました。ただ、この経験が誰でもできるものではないと思っているので、あの日あの場所で戦っていたこと、そしてベスト32という順位を自分の誇りとして、これからもビルディバイドを続けていこうと思いました。また個人的なことではありますが、ファイナル決勝の日が夏休みの最終日でした。2日間めちゃくちゃ楽しくて、最後にとてもいい思い出ができました。


⑥満月(best32)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 猟奇と倒錯の居城
 B 群蜂機界 ヴェスパイン

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 正直に言いますと理由は特にありません。何故ならプレファイナルからファイナル予選・本選に出れるとは思いませんでしたので使いたいデッキを使いました。特に居城は僕が初めて組んだデッキであり1stシーズンの環境デッキでした。今の自分がどこまで行けるのか試すために一番使いなれた居城を選択しました。
 『群蜂機界 ヴェスパイン』はサイドイベントでプロモ回収用に持ってきてただけなので本当に理由がありません。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A お気に入りなのは『邪欲の令嬢 イシュタルテ』ですが、今回の大会で特に活躍してくれたのは『血讐のアリア』です。色々なデッキに対してある程度強く出れるアリアを問題なく採用できる『猟奇と倒錯の居城』はデッキ選択としては正解だったのかなと思ってます。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 本当に本選まで行けるとは思いませんでした。大型大会やCS等で結果を残せていなかったので今回の大会で少し自信が持てましたが、まだまだプレイングが甘いのでこれからも精進します。3rdシーズンもよろしくお願いいたします。


⑦MK|キタショージ(best32)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 赤壁の大河
B 陸上戦艦 グラドミラル

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A DAY1とDAY2 両日使用した諸葛亮(赤壁の大河)は、自分が好きなデッキだから と言う贔屓もありますが、明確な理由は2点

 1つ目は 有利なデッキにはめっぽう有利
攻撃時 相手のユニットをバウンスし
エンド時 ユニット1体スタンド
その対象が『美周郎 周瑜』
ってだけで 結構無理しないと取れないデッキが数多くあります。
 相性差で勝てるデッキが一定数存在し、それがなくてもダメージの押し付け性能がトップクラスのデッキなので持ち込みました。

 2つ目は ショットが12枚白い
なんか流行ってるヴァラン(転生の柩)ってやつに
相手の白くないカード打消し 
ってやつがなんか渡されて、白くないショットが意味なさないの嫌過ぎたのでショット12枚白いデッキしかDAY1は使いたくなかった為

 DAY2で2つ目のデッキとして採用したのが クラウディア(陸上戦艦 グラドミラル)

 ビルディバイド君のとってもとっても良いところなのですが、《BO3の2・3戦目は前の試合の敗者が先後を決める》というルールを当日の大会説明で明かされるというサプライズ!すごいね!

 なので、初戦負けても先行クラウディアを叩きつけれるので少しアド。

 構築もDAY1を見て、『超越者の揺り籠』を倒せない構築を持っていく意味がない という環境だと分かったので 『超越者の揺り籠』が使ってくる《ヒット-2》や《ヒットを0にする》をされないために 対象に選ばれない『烈火の逆鱗 バドラトス』『平常運転 千束&たきな』『"凪" 冨岡義勇』を採用して あとはデコイがいないので『超越者の揺り籠』には少しは有利だろう。他のデッキが相手でもクラウディアなら何かやってくれるだろう 俺はエースマスターだ!!!という気持ちでクラウディアを持ち込む。

 まぁ、肝心なカミーリア(超越者の揺り籠)戦 コスト6以上のユニットが手札に1枚も来ず めっちゃヒットマイナスくらって負けたけどね

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『赤壁の大河』の方は

イラストは『衝撃の堕天使 ハーゲンティ』

最初から側にいて欲しいのは『激発の治療師 ガレナ』

あとガレナを探せる『侵略の戦果』

ガレナがいないと無理 依存症

 『陸上戦艦 グラドミラル』の方は

まぁエースマスター取ったし

"自分が使う分には好き"やから『リードストライカー クラウディア』

オシャレポイントは『"凪" 冨岡義勇』

最初から側にいて欲しいのは『燈火の玉兎 ラビアン』

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A DAY1の初戦 唯一 一緒にファイナル上がったチームメイトと当たってこのゲームへの好感度が1500ポイントマイナスになったけど、まぁ3-1でDAY2に進めたし1000ポイントプラスしました。
 10人くらいから「何使ったんですか?」って聞かれて「赤壁の大河」って答えると、その内の6人くらいから「何で勝てたんですか?」って聞かれた
なんでやろな?マジで周り見渡しても『赤壁の大河』使ってるの俺だけやったわ
 バランスデッキより長所と短所がハッキリしてるデッキの方が好きなので僕は使えるけど、他の人は長所はどうであれ短所がハッキリしてるデッキは使いたくないからって事だと思ってます。
 表彰台に登れたら「アニプレックス!早く物語シリーズのタイアップブースターかブライト出せ!!!西尾維新様許可お願いします!」って言うつもりだったけど出来なかったのが唯一の心残りです。


⑧あす(best16)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 超越者の揺り籠
B 魂霊招来・百段御明

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 『超越者の揺り籠』については、簡単に言ってしまえば、なんでもできる万能テリトリーだからです。出力が他のテリトリーに比べて段違いなのと、下手に「揺り籠」をメタる側に回るより、出力の高さで有象無象を倒す側に回る方が楽に勝ち上がれると考えたからです。ミラーに関して、正直に言えば自信は無かったですが、結構尖った構築(?)に仕上がっていて、わからん殺しできればいいなーという感じでした。
 『魂霊招来・百段御明』については、今年7月のエースマスターから一番好んで使っていて、11弾で劇的な強化を貰ってからより実用的なデッキに仕上がったからというのと、ファイナルの2ndデッキとして選ばれるであろうと踏んでいた、『転生の柩』や『群蜂機界 ヴェスパイン』などのアグロ系に対して有利な認識だったからです。
 結果として、ファイナルでは『転生の柩』や『群蜂機界 ヴェスパイン』がぼちぼち居たみたいなので選んで正解だったとは思ってます。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『超越者の揺り籠』については、『TX-11 重護爪駆 ルルベラ』です。ルルベラを採用することによって、『目覚める超常』を不採用とし、PSIに寄せた構築では中々採用できない「強制接続+貫く血晶」のパッケージや『スモーク・ディスチャージャー』を採用することができることがメリットです。
攻め方は単純で、『千里眼』or『スモーク・ディスチャージャー』を構えながらルルベラでリソースを稼いで、盤面をテリトリー効果で退かしながら、打点を入れ続けるという感じです。
 調整段階で「揺り籠に対して、超古代遺物 ヴァレリア・キティラやCYBER SURVIVORが強い」というのを耳にしており、それらに勝てる揺り籠を目指していた結果、テリトリー効果に依存しきらずとも戦えるルルベラに辿り着きました。
 『百段御明』については、『白狼衆の結界師 菖蒲』です。登場当初からこのカードの対応策が無いデッキはこのカード一枚で詰ませる強さを誇ってました。逆に言えば、菖蒲の通りが悪い対面、特にコントロール系に対しては『烈火の逆鱗 バドラトス』をテリトリー効果で使いまわし、殴り続けるプランを取りましたが、最後に『叫喚の処刑場』に対する戦い方が全く分からず負けてしまいました。まだまだ勉強不足だったなと痛感しています。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A DIVEのトラブルもなくスムーズに進行しており、環境的にも門一強の環境が終わって初めての大型大会で、多種多様なテリトリーが活躍していて
とても楽しい大会でした。
 3rdシーズンに向けて、ビルディバイドのモチベーションがとても上がったので、参加して良かったと心の底から感じています!


⑨アポロ(best16)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 命運の遊技場
B 転生の柩

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 『命運の遊技場』は仲間の一人がずっと回し続けていたデッキで、フリーで対戦していた中でその強さを感じたため、そのリストを拝借し、一部自分好みに入れ替えて予選から持ち込みました。今の遊戯場の強みとしては、最新拡張での『起き攻め』の追加によって従来の不安定な部分が改善されたことが一つ。『超越者の揺り籠』『群蜂機界 ヴェスパイン』に対して『†キャリー急募† ♡マルル姫♡』の大型デコイを立て続けることで攻めを止め、遊戯場で除去をしつつ2点詰めるわかりやすい勝ち筋があり、『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』に対しては『マッシヴコンバット セレス』が遊戯場で簡単に処理ができるなど環境にいるデッキに五分以上はあることだと思っています。『転生の柩』に関しては、2デッキ目に関して前日の夜までデッキの候補がまったくなく、友人と食事をとっていた中の話し合いで意見を貰い、『超越者の揺り籠』は練度が足りてない為NG。なら『超越者の揺り籠』対面ができるデッキとして『転生の柩』『大空洞の司令塔』『陸上戦艦 グラドミラル』が候補に上がりましたが、まだ使ったことがあったこととその時の直観を信じて『転生の柩』をデッキごと拝借してもっていきました。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『命運の遊戯場』から『†霞隠れ† マリシル』です。仲間内で強いといわれて最初正直半信半疑だったのですが、使っていくうちに評価が爆上がりしました。遊技場において、スカウト3は確定除去と同義なので、手札消費なしで山上をいじれる可能性があるだけでも強いです。また、『起き攻め』と合わせてスカウト札が合計8枚あるため『魂を賭ける者 ブルーム』に触れないとやや厳しいこのデッキで無理やりブルームを探しにいったり、遊技場に連鎖でして『倫理の枷』を打たれて調整した山上にバスターが置かれてしまった時の再調整を行ったりと小回りが利くところも好感が高いです。純粋にクイックユニットの強みも大きく、接続結晶(※)を打たれた上からアタックを通せるのもいいです。

※『強制接続』により『貫く血晶』をQUICKタイミングで使用することで、急に相手のユニットを全て破壊する最凶コンボ。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 2ndシーズンでは早い段階で権利をいただけたこともあってか、長い間モチベを高くして楽しく遊ばせてもらっていました。今まで遊んでいただいた皆様や応援していただいた友人には感謝でいっぱいです。
 ファイナルでは全力を出しきることができたのでくやしさはありますが後悔なくやれたと思っています。3rdシーズンもビルディバイド熱を高めて楽しんでいきます。


⑩ナユタ(best16)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 超越者の揺り籠
B リコリス・リコイル

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 『超越者の揺り籠』に関しては環境の最強デッキで、ミラーにも絶対の自信があり、メタをはられても乗り越えられる信頼があったので持ち込みました。
 『リコリス・リコイル』は前日の深夜に決まりました。本来なら『地下武装庫 アーセナルフォート』をプレファイナル前日まで調整していたので持ち込む予定だったのですが、本戦に出場したチームメンバーのデッキ相談に乗って良いデッキが無いか考えていたらこのデッキを思いつき、立ち位置が良いんじゃないかと思い使用しました。結果的には構築もプレイングも浅はかなものになり後悔の残る選択になってしまいました。
 2つの組み合わせ的には、“ミラーに強いカミーリア(超越者の揺り籠)+広く戦えるデッキ”になります。
 対カミーリア(超越者の揺り籠)は意識しつつ、あくまで明確なメタ対象は作らずどんなデッキと当たっても問題ないようにしたかった形です。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『超越者の揺り籠』からいくつか。
 『束縛する者 ミモザ』はプレファイナル前日にチームメンバーから提案されて採用しました。パワー10000というのが強く、ミラーにおいて『見据える者 カリン』を楽に除去できたり、『熱波凝縮』といったダメージ系ショットトリガーから倒されないシーンなど多くの場面で活躍しました。エヴォルの効果も確実に相手の選択肢を狭めることができ、対応力に富んだこのデッキとは相性抜群でした。
 『嵐を呼ぶ者 ロベリア』は非バスター枠でユニットが欲しくなった時に、1枚で相手に大型除去を要求できるパワー8500というサイズは優秀でした。
このデッキに入っているユニットが、エースカードであるカミーリア以外パワー8500以上というのはとても強かったです。
 『スティール・ラン』は対アグロ以外では見えるだけで強いカードでした。個人的にはこのカードが保険になっているお陰で、バスター枠から『超越戦技実験部隊』を抜く決断に至れました。
 『呪われた切札』については、多くのカードが公開領域に出るこのデッキにおいて、いつまでも見えない4枚目の切り札が相手視点だとライフにあるように見えるのが強いと思ったことと、ちょうど1枚入れたいカードがあったことが噛み合い、3枚採用のショットトリガー計11枚構築になりました。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 権利がなかったためプレファイナルから考えなきゃならない中、『超越者の揺り籠』の調整に全力を尽くしたのでそこは満足がいきました。
 BO3の相方に関しては悔いの残る結果になってしまいましたが、負けた相手が強いプレイヤーでしたし2日通して楽しかったので良い思い出になりました。


⑪メープル(best16)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 超越者の揺り籠
B 転生の柩

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A プレファイナルから使っていたのは、『超越者の揺り籠』です。
 元々カミーリアというカードがイラストとして好きで、2枚目のエースが出たらプレファイナルで使おうとは考えていましたが、11弾発売当日に回して想像より強いことがわかり、プレファイナルに持っていくことを決めました。
 元々は『発掘調査』で『痛み分け』とPSIコマンドを回収し、『痛み分け』でクイックのPSIコマンドを使い回す形で組んでいましたが、『群蜂機界 ヴェスパイン』の流行により『感覚支配』を入れる必要が出てきたため、『発掘調査』を抜き、PSIにできるだけ寄せた形に落ち着きました。
 結果として2日合わせて8-3という高い勝率を出すことができたので、お気に入りのデッキになりました。
 『転生の柩』は、ファイナル本戦に進めることが決まり、一緒にプレファイナルに来ていた友人と帰りに話しながら決めました。
 選択理由としてはファイナル予選で負けた『超越者の揺り籠』と『大空洞の司令塔』には強いデッキにしたいという所から考えはじめ、コマンドとデコイのコントロールにはめっぽう強い『転生の柩』で行くことになりました。
 結果として、ファイナル本戦2戦目に当たったあーるさん(本大会優勝者)の両デッキに勝つことができなかったため、2デッキ目に関しては何が正解だったのか未だに悩んでいます。
 もし、ファイナル予選を全勝していたら『群蜂機界 ヴェスパイン』を持って行ったと思います。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A お気に入りのカードは2枚とも『超越者の揺り籠』からになります。『絶龍技・八咫烏』と『痛み分け』です。
 『絶龍技・八咫烏』は『超越者の揺り籠』の効果で使うカードとして『目覚める超常』の次に強いと考えており、ミラーや『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』等の墓地利用デッキにはなくてはならないカードなため、問答無用で4枚入れました。
 4枚入れて救われたと感じたのが、プレファイナルの最終戦で『爆散の小劇場』と当たった時です。『爆砕の白雪姫 マルガレータ』の6500ラインに丁度届く除去として活躍しました。4枚日着たことで有利にゲームを進めることができたので、4枚入れてよかったです。
 『痛み分け』は『超越者の揺り籠』の効果で墓地から登場したPSIコマンドを手札に戻すことができるので、すべてのPSIコマンドの実質枚数を増やしてくれます。
 このデッキの構想段階で、遅滞戦術を痛み分けで使い回したら負けることは無いのでは?という考えのもと投入されました。それからPSIに寄せる形になり、抜くことも考えましたが、引けた時のアドバンテージが大き過ぎたため、多少ノイズになっても入れた方が強いと判断しました。
 このカードのおかげで『大空洞の司令塔』等の大型ユニットデッキの高打点パンチから身を守ることもできました。
 また、『群蜂機界 ヴェスパイン』対面でも活躍しました。墓地から登場した『倫理なき実験』を手札に戻しつつ、相手の『群蜂機界 ヴェスパイン』を閉じ、手札に戻した『倫理なき実験』で相手のエースを破壊できます。『見据える者 カリン』も絡めば1ダメージも付いてきます。
 『超越者の揺り籠』を組む上でおすすめの一枚です。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 初めて全国大会というものに出られたので、常に緊張していましたが、多くの方に声をかけていただけて緊張もほぐれましたし、とても嬉しかったです。
 プレファイナルからの挑戦だったので、2デッキ目を考える余裕がなかったのが唯一の反省点です。3rdシーズンは事前に権利を獲得し、万全の態勢でファイナルに挑めるようディバイドバトルやショップグランプリを今まで以上に頑張ろうと思います。
 プレファイナル・ファイナルのシーズンに登場してちゃんと強かったカミーリアと、応援してくださったすべての皆様のおかげでbest16になれたと思います。本当にありがとうございました!これからもビルディバイドを続けますので、今後ともよろしくお願いします。

※追記
 制限発表後に書いてます。痛み分けが制限になったことで、このリストをそのまま使えなくなったので、痛み分けの代案をいくつか紹介します。

①『ディバイドロップ』
 手札に戻すという役割と、相手のユニットを除去する役割は同じです。
 痛み分けより良い点は、青白のため色事故しづらいです。また、相手のユニットがいなくても使えるため、カリンを守る手段としても使いやすくなります。
 悪い点は、大型ユニットを確定で処理することができなくなった所です。これによって、『大空洞の司令塔』等への勝率は落ちてしまいます。

②代用を入れずにPSIに寄せる
 これが一番丸いです。
 新弾で登場する『No.48 オリス』や『I hate you !』を試して、自分好みの『超越者の揺り籠』を作り上げましょう。


⑫タリズマン(best8)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 叫喚の処刑場
B 超越者の揺り籠

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 『叫喚の処刑場』については、2ndシーズンにおいて個人的に『邪欲の令嬢 イシュタルテ』を愛用しており、直近のショップグランプリでLoveちゃんりなForever(ラグナ)選手の優勝レシピをコピーして回したところ、所謂環境デッキとも互角以上に渡り合えると感じたため、『不意の衝撃』1枚を『スモーク・ディスチャージャー』に変更して持ち込みました。
 『超越者の揺り籠』については、直近のトーナメント環境で活躍しており、安定した出力及び対応力があり短い練習時間でも一定以上の勝率を出せると感じたため持ち込みました。ショット及びノージンボルの採用枚数で悩みましたが、ショット枠はX(旧Twitter)で流れてきた37.4℃(びねつ)選手の『呪われた切札』『念撃弾 レイホゥ』『遅滞戦術』の4枚×3種類の構築を参考にし、ノージンボル枠は個人的な各環境デッキの使用割合をもとに決定しました。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『邪欲の令嬢 イシュタルテ』です。私個人が2ndシーズンにおいて、ディバイドバトル福岡においてbest8に入賞した黒青『猟奇と倒錯の居城』、ファイナル出場の権利を獲得した6/11ショップグランプリで優勝した黒青『焼炙の門』と、今シーズン私の戦績を支えてくれたカードとなります。
Dデッキの登場によって特定のバスターユニットを直接墓地に送れるようになった『猟奇と倒錯の居城』を使うのが今から楽しみです。
 もう1枚は、『見据える者 カリン』です。自身の能力でパワー13500まで上昇し、PSIデッキが苦手とする『大空洞の司令塔』の『猛焔竜 グラナディガ』をバトルで破壊することができ、攻守に使える『サイキック・スピアー』、自身を守るための『千里眼』やライフを詰めてきた際のクイックタイミングの『遅滞戦術』及び『倫理なき実験』、ライフから捲れたPSIショットで1ダメージ与えられる等、隙がなくPSIデッキの要のカードとなります。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 2日目のファイナル本戦の朝にて、参加者リストに自分の名前がなくデッキ登録フォームもD.I.V.Eマイページにも来ておらず、波乱万丈でしたがbest8と普段対戦している仲間内の中で最高の順位でフィニッシュとなり個人的に大満足の結果となりました。

 毎週土曜日に対戦させていただいている「イベント&TCGカフェ TINY FRONTIER」の店主様及び常連の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです
 また「イベント&TCGカフェ TINY FRONTIER」様にて毎月イベントフォローアップの承認を受けた対戦会を開催しておりますので、是非ともお越しください。(次回11月4日予定です)


⑬優駿(4位)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 超古代遺物 ヴァレリア・キティラ
B 叫喚の処刑場

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 『超越者の揺り籠』が頭一つ抜けたデッキということは理解できていましたが、特にミラーにおいて、構築およびプレイングに自信が抱けませんでした。そこで、『超越者の揺り籠』に勝ちの目があり、かつ『転生の柩』や『群蜂機界ヴェスパイン』等のアグロデッキに対応できるデッキを2つ用意しようと思い上記のようになりました。なにより、せっかくファイナル本戦は80分も用意されていたので、コントロールデッキ2つで80分間みっちりビルディバイドを楽しんでやろうと思いました(笑)。ずっと調整していた『超古代遺物ヴァレリア・キティラ』は勿論、前日に決断した『叫喚の処刑場』も、持ち込んだこと自体は大正解だったと思っています。

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A お気に入りのカードは『短期集中訓練』!…なのですが、おそらくここで書くべきはそういうことじゃなさそうなので、今回はそれぞれのテリトリーにおいて少し採用されていることが珍しい、『草食ベーシスト 山田リョウ』と『リーサルボンバー エルビラ』について書いてみようかなと思います。それぞれ「5枚目のセレス」「詰めの1ダメージ要員」というのが主たる採用目的ですが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に「雑にライフにアタックできる小型ユニット」である点を評価しています。どちらもコントロールデッキで、山札切れによる決着も視野に入れる必要がある中で、序盤中盤にこれらのユニットで削っておいたライフ1点が有効になることが意外と多くありました。今後はDデッキの登場により、これらのユニットが採用されることが増えて欲しいなと思います。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 当初の目標は「ファイナル予選2勝」であったため、4位という成績はあまりにも出来過ぎだと思います。2日目に残れるとすら思っていなかったため、急遽『叫喚の処刑場』を選択し、案の定プレイングに細かいミスが多数見受けられましたが、ひとえにそれまでに何も実績を残せず、2日目を本気で見据えることのできなかった自分の弱さだと自覚しています。3rdシーズンは構築やプレイングを磨くことは勿論、『超越者の揺り籠』を握ることができなかった点も含めて、メンタル面での強化を目指してまた大会に出場していこうと思います!


⑭きよどん(準優勝)

ファイナルで使用したデッキリスト

A 超越者の揺り籠
B 叫喚の処刑場

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A カミーリアのテリトリー『超越者の揺り籠』によるコストの踏み倒しとバーサークユニットの登場が非常に強力で、状況に応じて『絶龍技・八咫烏』『強制解放』等のコマンドを使い分けることにより、多くの対面に有利に立ち回ることができます。個人的には『転生の柩』や『群蜂機界ヴェスパイン』等のアグロデッキ、『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』や『叫喚の処刑場』等のコントロールデッキ相手にも展開次第では明確に不利になることは無いと考えていたため、文句なしの1stデッキとなりました。実際に同じ考えの人が多かったためか、DAY 1のプレファイナル、ファイナル予選の上位にはカミーリアが多く、ファイナル決勝ラウンドのBO3でも使用率が高くなると予想することができたため、決勝ラウンドでは主にミラーに強く出られる『スティール・ラン』『無慈悲な粛清』『熱波凝縮』『サイキック・シールド』等を採用しました。PSI属性以外のカードを採用することによる弊害として、(リストの綺麗さと)安定性が損なわれてしまうのは分かっていたことではありましたが、要所でそれらが目立つ結果に。もっとやりようがあったかもしれません。
 『叫喚の処刑場』については、前述の『超越者の揺り籠』を1stデッキとするにあたり、2ndデッキについても比較的極端なデッキ相性の有利不利が少なく、幅広い対面に対応できるものが良いと考えました。試行回数を重ねてBO3を"BO1で2回勝つ"という考え方ですね。(なんか理屈っぽいことを言っていますが、自分がリソース切れによるどうしようもない負けが許せず、アグロデッキ×2等を使う選択肢を持てなかっただけです。)
 デッキ自体の説明としましては、発案者のラグナさんのnoteを読んでもらえればと思います。墓地さえ肥えれば最強のデコイユニットとなる『傾国の妖艶 エラーラ』や今代最強のドローソースである『発掘調査』、後述の『強制接続』『貫く血晶』等、パワーカード50枚で構成されたデッキになります。


 なお、ラグナさんの『叫喚の処刑場』の詳細は、こちらでもご覧いただけます。(びねつ)

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『見据える者 カリン』
 何を隠そうPSIの最強バスターユニットです。7コスト以降のターンに『千里眼』・『サイキック・シールド』と合わせて着地することによってダメージレースを有利に進めることができます。1点バーンの際の不意の単体除去ショットに弱いのは玉に瑕ですが、今環境では、多色発生のためにショットの構成が歪められていたり、対アグロデッキの意識で単体除去ショットの枠を減らして全体除去ショットが採用されていたりと、1枚でカリンを除去できるショットが少なかったことは追い風に感じていました。

 「強制接続/貫く血晶」
 『叫喚の処刑場』というデッキを使う根拠となったカードです。『発掘調査』をエンジンとしたコマンドを多く採用するコントロールデッキとしては珍しく、コマンド効果の対象にできない『烈火の逆鱗 バドラトス』、『千樹万葉の霊姫 イグドラ』の横の『原初の霊域』等を除去できるのは他には無い利点だと考えています。決勝ラウンドの3回戦では縦2枚から原初の霊域(イグドラ)の3点を盾内ショットの『強制接続』→手札の『貫く血晶』により耐え切るなど、不可能を可能にしてくれるパワーを感じました。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A 蓋を開けてみると決勝ラウンドで『超越者の揺り籠』を使用していたプレイヤーは少なく(対戦した方では2/5程)、思っていたよりも使用テリトリーの分布はバラけていたのかなという印象です。
 予想は外れてしまいましたが、それだけ2nd sessionの終わりが良環境だったということで1ビルディバイドプレイヤーとして嬉しくあります。
 最後に、ファイナルに残ったプレイヤーの皆さんは本当に手強く、対戦中の1つの些細なミスが致命傷になりました。そのような緊張感のある環境でプレイさせて頂けたことに最大限の感謝を。
 優勝されたあーるさん、本当におめでとうございました。


⑮あーる(優勝)

ファイナルで使用したデッキリスト

A CYBER SURVIVOR
B 群蜂機界 ヴェスパイン

Q なぜ、この2デッキを持ち込んだのですか?
A 環境的に速攻デッキへの対策は必須だと思っていました。けれど同時に速攻デッキに対して強く出られるのが『超越者の揺り籠』や『叫喚の処刑場』、『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』。これらの環境上位への有効打も必要だったので本当に悩みましたが速攻への対策+『抗拒の聖兵 アスファ』の打ち消しに対処できる『フェイタルサークル』が自然に入れられる『CYBER SURVIVOR』がまず1つ目の候補に上がりました。
 『超越者の揺り籠』の殆どのPSIユニットを自然消滅させられる点も魅力的だった。なにより、結構前から暖めていたので練度に自信があったのも選んだ理由の一つです。
 2つ目は、最初は遊技場ブルームが良いと思っていたのですが、日数的に練度が足りない状態で臨まなければならない可能性があったので、『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』以外には勝てるだろうとショップグランプリでも優勝した、練度バッチリの『群蜂機界 ヴェスパイン』を選択。
 『超越者の揺り籠』と『叫喚の処刑場』は事故らなければ殆どの確率で勝てていたのであとはプレイング次第かなーという感じでした。『転生の柩』に対してもそこまで不利な印象はなかったですし、なんなら有利だと思っていたので先程も言った通り『超古代遺物 ヴァレリア・キティラ』だけが不安要素でした。
 ちなみに『群蜂機界 ヴェスパイン』に決めたのは当日のAM7時です笑

Q デッキのポイントや、お気に入りの1枚はありますか?
A 『スティール・ラン』です。
 まじでこれのおかげで勝てたと言っても過言ではないと思います。コントロール系のありとあらゆるリソース回復札や嫌な除去はすべて盗みました笑
 真面目な話『叫喚の処刑場』は墓地を溜めてから本領を発揮するのでそのための『アイオーンの神像』や『発掘調査』を盗めれば大幅なペースダウンにも繋がり墓地も手札も思うように増やせない展開に持って行けるし、『超越者の揺り籠』等も同様で『目覚める超常』の公開枚数が少なければそれを盗み補給手段を断つなど悪用方法は多岐に渡る最高の1枚です。

Q ファイナルを戦い終えての感想は?
A なんやかんやありましたが初めての優勝がディバイドバトルファイナルという大舞台であったことを嬉しく思います。
 ずっとBO3だったのでかなり疲れたし、今回はスケジュールも結構つめつめで、人によってはお昼ご飯を食べていなかったりとしんどかったとは思いますが、それでも皆さん楽しそうであり、良い人ばかりで本当に心に沁みました。
 海外での大会?も開催が決定し今後もますますビルディバイドは発展していくと思います。
 これからも皆でこの界隈を盛り上げていきましょう!3rdシーズンもよろしくお願いします!レディ、ビルドディバイド!



2.おわりに

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。いかがでしたでしょうか。みなさんの中のモヤモヤが少しでも晴れていれば嬉しいです。

 また、この場を借りて、インタビューに答えてくれた本戦出場者のみなさまに、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!

 さて、いよいよ明日10月13日からは、「BT12 風よ、竜の叫びを聞け」「SD10 天衣無縫の狙撃手」「SD9 暗夜埋伏の影霊士」が発売され、本格的に3rdシーズンが始まります。Dデッキの登場や、初の海外でのディバイドバトルの開催と、楽しみが目白押しです。盛り上がっていきましょう!

 3rdシーズンもよろしくお願いします!

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