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【保育園の七夕】短冊準備と子どもたちの可愛いお願い事
こんにちは。
保育園で園長をしているSanaminaです。
もう7月!
あっという間に夏が来ます。
7月といえば七夕です。
みなさんの保育園では七夕の行事はありますか??
今年は日曜日が7月7日なので、私の園では7月5日の金曜日に七夕の集会をします。
幼児さんは自分たちで考えて書いた短冊を笹の葉に飾っています。
乳児さんは保護者の方が短冊に願いごとを書きました。
「願いごと」を書くと、だいたいは「大きくなったらなりたいもの」を書きがちなのが子どもたちです。
さて、そんな短冊ですが
歌「たなばたさま」の歌詞にもあるように「五色の短冊」を準備します。
五色とは
五色とは、青、赤、黄、白、黒のことを言います。
この風習は中国から伝わってきており、それぞれの色に意味があります。
中国の陰陽五行説という考えに由来しています。
自然界のすべてのものは木、火、土、金、水の5つの働きによって変化し、それが交替循環していく、という理論がその起源と言われます。
そして、陰陽五行説によればこの5つの色にも意味があり、
青(緑)は木
赤は火
黄は土
白は金
黒(紫)は水
を表しているといいます。
また、この「五行説」は、人が誠実に生きていくための「五徳【仁・礼・信・義・智】」もあてはめられています。
青(緑)→仁
人を思いやり、愛すること。
赤→礼
感謝を大切にすること。努力をすること。
黄→信
約束を守ること。正直であること。
白→義
ルールを守ること。最後までやり抜くこと。
黒(紫)→智
優れた知識・知恵を持つこと。正しい判断を行うこと。
年長さんが短冊を書くときは、この5色を準備して、【五徳】の意味を伝えて、お願いごとを書くようにしています。
そうすると、子どもながらに自分の行動や言動を振り返って、見つめ直して、「素敵な自分になるために」どうしたらいいのかを考えてお願いごとをかく姿が見られます。
昔からの伝統や行事、由来などは、誰かが伝えないと知らないまま終わってしまいます。
私だって深く深く掘り下げて理解しているわけではありません。
でも、伝えられることはちゃんと伝えていきたいと思っています。
保育園だから、そんなこと教えなくてもいいなんてことはこれっぽっちも考えることはありません!!
知識はあればあるほど良いですし、興味や発見はいろんなことを知ることから始まります。
年長さんは、ちゃんと理解は出来なくても、なんとなーく伝わっているんです。
保育園で教えてもらったことを、お家に帰ってママやパパに話して、保護者が「そんなことも知ってるの?」と、ビックリすることはよくあること。
それくらい、記憶力は育ってきています。
もちろん、好きな色に書いてもよし!!
好きなお願い事を書いてもよし!!
なんでも自由でいいですが、伝えることは伝えていきたいですね!
子どもたちの可愛いお願い事
保育園に飾ってある今年の短冊を見ました。
可愛いお願い事や不思議なお願い事がたくさんありました。
少し紹介するので、「はぁーーっ♡かわいいなぁ♡」と、癒されてください!
⭐︎ママとパパと魚釣りをしてサメを釣りたい
これを読んだママは目尻を下げながら嬉しそうでした。
ママ曰く魚釣りなんてやったこともないそうですが、なぜかこのお願い事を書いていました。
釣りたいのがサメというところが子どもらしくてかわいいです!
⭐︎縄文時代に行きたい
これは今、保育園の学習で「時代区分」を学んでいるからだと思います。
自分で自給自足をして生きていきたいそう。
頼もしい年長さんの男の子です!
⭐︎早く起きれるようになりたい
切実なお願い事です…。
そして、本当にこの子は寝たらいつまででも寝ている子なんです。
きっと、朝は大変なのでしょう。
毎朝、お家の人に怒られてるのかもしれませんね!
この願い事を見たその子のパパは
「願いごとコレなの??笑」と、イジっていました。笑
⭐︎上手に自分で顔を洗えるようになりたい
確かに顔を洗うのって難しいかもしれない…
けど、そんなことがお願い事になるなんて!笑
ちょっぴり笑ってしまうお願い事ですね。
⭐︎家族みんなで滑り台で遊びたい
年少さんのお願い事です。
家族のことが大好きなんですね!!
このお願い事を書いた子が、自分の短冊を見ながら「か ぞ く み ん な で す べ り だ い で あ そ び た い」と上手に読んでいました。
⭐︎アイドルになりたい
「プリンセスになりたい」は、よくありますが、アイドルは案外めずらしいです!
もっともっと、いろんなお願い事がありますがご紹介はここまで。
平和で素直なお願い事ばかりで、子ども達の短冊をみると、こちらの心が洗われます!
さぁ、7月7日は織姫様と彦星様は会えるのでしょうか。
みなさま、素敵な七夕をお過ごしください!