ならし保育は初めてがいっぱい。
そろそろ4月から通う保育園に向けて準備を始めていく時期ではないでしょうか?
私は、保育園の園長をしています。
まだまだ未熟ですが、私の経験を元に保育に関するブログを発信しています。
少しでも読者の皆様の育児や保育園生活、未来を楽しむための参考になれば嬉しいです。
ちょうどつい先日、私の勤める保育園では入園前の健康診断がありました。
園医のお医者様が来て、子ども達が保育園生活に適しているかどうか発達や健康面を診断してくれます。
まだ何もわからない生後3ヶ月に満たない赤ちゃんもいれば、
聴診器を当てられて泣いてしまう赤ちゃん。
人見知りせずニコニコ笑顔の赤ちゃん。
私たちとの初顔合わせとなりました。
入園前にまた別日で個別面談があります。
それでも、待ちきれず保護者の方からのいろんな質問はこの日だけでもたくさんありました。
それほど未知の世界であり、不安なことも多いのでしょう。
その中でも質問が多い慣らし保育について今日はお話をしていきます。
今回は0歳児〜1歳児クラスの場合についてです。
※3歳児クラス以上は、通常は3日もあればフル保育に移行します。
※2歳児クラスは、その子の様子を見ながらという感じです。3日〜1週間もあれば十分なことが多いです。
そもそも慣らし保育って?
保育園によっては「慣れ保育」とも言います。
親主体で「子どもを慣らしいくための保育」なのか
子ども主体で「子どもが慣れていくための保育」
なのか。
言い方さえ違いますが、どちらも内容は同じです。
ここを深掘りすると話しが前に進まないので、
今日は昔から言われている「慣らし保育」という言い方でお話を進めていきますね。
慣らし保育とは、
お子様が保育園に慣れるための準備期間です。
初めから1日のフルのお預かりは赤ちゃんにとってストレスそのものです。
短い時間から少しずつ時間をのばして、園生活や保育者との関わりに慣れていきます。
お子様が慣れることはもちろんですが、パパママも保育園生活に慣れていくことも忘れてはいけません。
期間はどのくらい?
一般的には2週間から1ヶ月くらいかけて慣れていきます。
この期間はお子様によって様々です。
個々に合わせて進めていきます。
2週間を予定していても、一向に慣れないお子様であれば、慣らし保育の期間を延ばすことにご理解いただく場合もあります。
しゃあその逆は?
案外思っていたよりも慣れるのが早いと感じたりすることもあるかもしれません。
しかし、慣らし保育を早めに終わらせることはお家の方のお仕事の都合でない限りはありません。
慣れているように見えて、見えないところで緊張や疲れは必ずあるからです。
無理はさせてはいけません。
慣らし保育初日は案外スムーズに行くケースが多いです。
だって、子どもはどこに行っているのか、何が起きているのか、何もわかっていないですから。
なんだか知らないうちにパパとママと離れて、なんだか知らないところで知らない人に抱っこされ、初めて見るおもちゃがたくさんあって、なんだか知らないうちにママやパパの元へ帰るのです。
2日目からが勝負です!!
パパやママと離れることをわかっている子は、一生懸命に泣きます。
保育園にいる時間、ずーっと泣き続ける子もいます。
泣いたままお迎え時間になり、ママやパパに抱っこされすぐに泣き止む赤ちゃん。
やっと安らげる場所に帰れたかのように安心しています。
ママやパパは心がぎゅーっとなる瞬間かもしれません。
「こんなに泣いてて…大丈夫かな」
「こんなに、小さいうちから預けるのってどうなんだろう」
と自問自答ゾーンに入りがちですが
気長に気楽に行きましょう!!
そのための慣らし保育です。
冒頭で書いた通り、ママやパパの慣らし期間でもあるんです。
心配はいりません。
そのうちみーーんな笑顔で行ってきますが出来るようになりますから。
安心してくださいね。
慣らし保育のスケジュール
こちらも一般的なケース。
※期間が2週間の場合
1日目→午前中のみ(給食なし)
2日目→同じ
3日目→同じ
4日目→給食(離乳食)後まで
5日目→同じ
6日目→同じ
7日目→午睡明け
8日目→午睡明け
9日目→午睡明け(おやつ食べる子は食べる)
10日目→ 午睡明け(おやつ食べる子は食べる)
11日目以降→フル時間
だいたいこんな感じのイメージですが
1週間の土日のタイミングなどにより多少変わります。
休み明けは「せっかく順調に進んでいたのに」と、子どもの様子がまたはじめの頃のように戻ることも多いので…。
でも、後戻りすることはめったにありません。
次に進むのではなく、現状が少し延びる程度です。
そして、期間が1ヶ月となるとさらにゆったりと余裕を持って慣れていけます。
1ヶ月あれば、あせらず進めていけるのでお子様にとっても、パパママにとっても、保育園にとっても、良いことだらけです。
2週間のスケジュールを見てもわかるように、2週間がお子様が慣れていくための最低期間だと考えていただければと思います。
とはいえ、お仕事の復帰の都合もありますよね。
その場合は保育園に相談してみてください。
お仕事の復帰に合わせて慣らし保育は行いますので、1週間しか慣らし保育期間がないということもわずかながらあります。
これから始まる園生活、困った時やわからないことは保育園に相談していいんです。
先生たちはパーフェクトではありませんが、保護者のみなさまの気持ちを尊重して、子どもを第一に考えて、話を聞いてくれると思います。
この慣らし保育の期間は保育園と信頼関係を深める期間でもあります。
コミュニケーションはどんどん取っていきましょう。
ミルクや離乳食について
慣らし保育が進んでくると、ミルクや離乳食も入ってきます。
ミルクに関してはお家で朝飲んだ時間から間隔を考えて飲ませていきます。
慣れてくると、出来るだけお散歩中の時間にならないように少しだけ時間を調整してもらうこともあるかもしれません。
離乳食は家庭と密に相談し合いながら進めていきます。
お家でまだ中期食なのに
「もう後期の時期だから後期を提供」なんてことはぜったいありえません。
お家で食べたことのない食材も保育園は提供出来ません。
なので、保育園の離乳食で出る食材チェックは必須です。
保育園はある程度メニューが決まっているので、
「まだ食べたことがないから出さないで」と毎日のように言われるとやはり困ってしまいます。
アレルギーなら個別対応はあります。アレルギーに関しては慎重に配慮が必要なのでこれとはまた別のお話になります。
保育園側からのお願いをご理解頂いたうえで、離乳食は個々に合わせてしっかりと対応していますので心配はいりません。
保育園での初めての離乳食は、入園前の面談にお伺いした段階を提供します。
お家では食べ慣れていても、初めての場所では泣いて食べられないこともよくあるのです。
離乳食はお家で練習してから保育園も次の段階へ移行していきます。
保護者の方によって様々ですが、どんどん積極的に進めていく方、保育園から後押しされてのんびりと進めていく方。
最終的には、完了色→幼児食となっていきます。
やっと慣らし保育が終わったのに…
慣らし保育も無事終了!!
めでたく職場にも復帰!!
新生活ルーティンを整えていこうとスタートしたのも束の間…
お仕事中に保育園から電話が!?
「さくらんぼちゃんのお熱があがってしまいました。すぐにお迎えにきてください。」
慣らし保育期間中、もしくは慣らし保育を終えてすぐ、この流れは保育園あるあるなんです。
疲れからくる熱。
そりゃあ、赤ちゃんも疲れます。
集団生活での感染症。
いろんな人やお友達と同じ空間にいるので感染しやすいです。
ママやパパも一緒にダウン…なんてことも!
なので、こうなることは想定しておいてください。笑
完治していないまま熱がないからといって無理をして登園しても、保育園で熱が上がってまたお迎え要請になることも多いです。
親族の方やシッターさんなどに協力してもらうのも良いと思います。
病児保育もおすすめです。
まとめ
慣らし保育はフルの保育に向けて、短時間から少しずつ時間をのばして保育園に慣れていくための準備期間です。
2週間から1ヶ月くらいの期間が必要です。
1ヶ月あればゆったりと進められて良いですね。
給食なしの午前のみ
給食後
午睡明け
おやつの時間後
フル
この段階を個々に合わせて進めていきます。
ミルクや離乳食は保育園としっかり相談し合いましょう。
今の現状を伝えて、わからないことはいつでも相談して大丈夫。
アドバイスも参考に。
お熱でのお迎えはよくあります。
自分だけでやろうとせず、協力してくれる人を見つけて頼りましょう。
保育園の電話番号の登録はしておきましょう。
慣らし保育のエピソードもブログに書く予定ですのでお楽しみに☺️
今回のお話はこれでおしまい!
ではまた次のお話でお会いしましょう。