見出し画像

【令和五年度 卒園式】園長の式辞

こんにちは。
保育園で園長をしているSanaminaです。

私の勤務する保育園は
明日3月30日が卒園式となります。

卒園式の園長挨拶「式辞」も無事に完成しました。

私が式辞を作る時に心掛けていることは

子ども達への感謝
子ども達との成長の思い出
子ども達に向けた言葉のプレゼント
保護者への感謝
職員への感謝

これを必ず入れるようにしています。

今の卒園児たちを振り返り、言葉を考えていると「まだまだ子ども達に伝えたいことはまだまだあったかもしれない」と思ってきます。
そんな思いを式辞に詰め込みます。

今年の式辞には
これに加え、一人ひとりにメッセージを伝えることにしました。書きながら泣きそうになりますね。


式辞

卒園児の皆さん
ご卒園おめでとうございます。

小さな赤ちゃんだった皆さんが
家族や保育園の先生達の愛情をたくさん受け、立派に今日の卒園の日を迎えました。
先生たちはみんなの成長をずーっと楽しみにしていました。
最高学年になり、年長さんとして保育園のお友達を引っ張ってくれましたね。
運動会やクリスマス会の練習の日々を覚えていますか?
みんなはお互いを認め合い、励まし合い、喜び合いながら頑張っていました。お友達が失敗したり出来なかった時は「がんばって!」と応援し、出来た時は「すごいね!」とみんなで気持ちを分かち合っている姿を見て、なんて素敵なクラスなんだろうと思ったことは今でも忘れられません。
この仲間達だからこその絆でした。 
これからもお友達を大切にする心を持ち続けてください。

先ほどみんなが受け取った卒園証書は、保育園の課程を全て終了したという証です。
保育園で経験して学んだことはたくさんあるはずです。「学ぶ」ということはお勉強のことだけではありません。ケンカしたあとの仲直り、許す気持ち、ありがとうの気持ち、頑張る気持ち、悔しい気持ちなど、強い心になるための「学び」もあります。みんなの心は1人では成長できません。いろんな人と関わってたくさんの人に支えられてこんなに立派になったんです。

みんなは明日から新しいスタートになります。
たくさんの新しいことに出会うでしょう。

この保育園を卒園したみんなは
「チャレンジする心」を持っています。
どんな時も大丈夫です。
失敗しても間違えてもいいんです。
喜びも悲しみもチャレンジするからこそ感じられます。
どうすればいいのかわからなくなったら、いつでもすぐそばには1番の味方のお父さんやお母さんがいることを忘れないでください。

いちかちゃん。
毎朝、元気いっぱいで保育園に来てくれてありがとう。遠くからでも「もうすぐいちかちゃんが来る!」というのがわかるくらいで、毎日待ち遠しかったです。
にこちゃん。
とっても正直でまっすぐなところが大好きです。
恥ずかしがり屋さんなところもあるけれど、最後は前を向けるところ本当に素敵です。
みつくん。
夏のお散歩は、みんなの中心になり大好きな虫を捕まえて遊びましたね。好きなことにとことん熱中する姿は輝いていました。
しんくん。
保育園の6年間で本当に成長しました。お友達や先生のことが大好きでたくさん楽しいお話をしてくれました。
ごうくん。
お給食がよく食べられるようになりましたね。キノコは克服したかな?お家でいろんなスポーツに取り組み始めてから自信がつき、保育園でも積極的になりました。
むさしくん。
苦手なこともあきらめずがんばって取り組みましたね。出来るようになったときの最高に嬉しい気持ちを忘れないでください。
ななせくん。
笑ったり、甘えたり、泣いたり、怒ったり、毎日が大忙しでしたね。ななせくんがいるだけで保育園は明るい雰囲気になりました。
えいとくん。
素直で優しくて、えいとくんの言葉ひとつひとつをメモに残しておきたいくらい温かい言葉と心で溢れています。これからも自信をもってそんな自分を大切にしてください。
みなさん、これからの毎日を思いっきりたのしんでくださいね!

さて、改めまして保護者の皆様。
お子様のご卒園を心よりお祝い申し上げます。
保育園で日々を思い返すと、コロナ禍のことを外すことはできないと思っていましたが
今こうしてマスクをせずに堂々と卒園を迎えている子ども達の姿を見ると「コロナ禍」よりも「六年間の成長」がみるみるとよみがえるのではないでしょうか。大人達が「何が起きるかわからない」と毎日慌てて心配しているのをよそに、子ども達は変わらず笑顔で過ごしこんなに立派に成長しました。我が子が自分のそばから離れ、保育園で過ごす毎日は不安の連続だったと思います。その度に気さくに私たちに相談してくださり、私たちの知らない子ども達の姿を知り、一人ひとりに寄り添った保育をすることができました。
また、お仕事が忙しい中での送迎では、笑顔で私たちの話を聞いてくださり、共に喜び、時には悩みを分かち合い、お子様の「今」を一緒に見守ることができました。
「全ては子ども達を第一に」これは私たち職員一同も保護者の皆様も同じなのだと思います。
今、目の前にいる子ども達を赤ちゃんの時から見守り続けている職員がほとんどの中で、今日の日を迎えられたことを園長として誇りに思います。
先生たち、いつもいつも変わらない愛情をありがとうございます。

初めてお預かりした日から本日まで終始、深いご理解とあたたかいご協力を賜りましたことを職員一同深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
最後に、こんなに可愛い子ども達と過ごした日々は私たちの宝物です。
保護者の皆様からの愛情を深く受けているからこそのこの8名の子どもたちです。
私たちと出会わせてくれてありがとうございました。
以上を持ちまして、この8名の希望に満ちた皆様の前途に「幸多かれ」と祈り、式辞とさせて頂きます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?