『名探偵のままでいて』|さくっとミステリ記録
概要
『名探偵のままでいて』
著者: 小西マサテル
出版: 宝島社
▫︎ ポイント
「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品
20万部突破
ドキドキ要素少なめでサッパリ読める
▫︎ あらすじ
かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。
しかし、孫娘の楓が身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻す。
そんな祖父のもとへ相談を持ち込む楓だったが、やがて自らの人生に関わる重大な事件が・・・・・。
古典作品が彩る安楽椅子探偵ミステリー!
◆ 読み終わった感想と思ったこと
「重くないミステリーでサクっと読めたなあ」
という感想。
(決して話が軽いというわけではないです)
一言でまとめると、ミステリ好きのおじいちゃんと孫が繰り広げるちょっと感動要素がある塩味のミステリ。
「名探偵じゃなくても」という続編もすでに出ているらしい。
買うかは悩むけど…重めの本が続いたら箸休めに続編を買おうかなという気持ち。
主人公がミステリ好きというのもあり、作中では古典ミステリーについて触れている描写やオマージュした描写が多く、
ミステリー好きとしてはとてもいい勉強になった。
綾辻さんの「十角館の殺人」と今回の「名探偵のままでいて」を読めば、古典ミステリー押さえとくには何を読んでおけばいいのかわかる。
やっぱりものを書いてる人は博識だなあと脱帽。
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