欲槽のシレーヌ
発行日:2018/08/19
ジャンル:とうらぶ(にほへし)3冊目
表紙:LKカラー180(赤)・裏刷りマットPP 初版
ファンタス200(赤)・裏刷りマットPP 2版以降
本文:淡クリームキンマリ90 初版
モンテシオン81.5 2版以降
遊び紙:色上質薄口(赤)初版
クロマティコ(レッド)2版以降
表紙
トータルイメージが浴室だったのでイメージカラーは白。そこに赤。
初版も再版以降もピカピカした赤い紙の裏面の白い部分を表にして表紙を刷っています。色味は並べたら初版の方が若干ピンク寄りの赤かな…?という程度の違いですが表の手触りは初版の方が滑らかな感じ。
どちらもコート加工されていない面にマットPPをかけているのでしっとりさらすべな不思議な触り心地です。
表紙をめくった時に「うわっ赤っ!」ってギョッとしてもらえたら正解。
この赤は浴槽に満ちた水のイメージです。
遊び紙
再版からクロマティコにチェンジ。
私ペンネームを南クロマティ子にするか迷ったぐらいにクロマティコ好きなんだなぁ~!
遊び紙が再版以降は半透明なのでロゴの尻尾がうっすら透けてさらに水っぽいかなと。(上が再版)
色味は再版の方が顔色がいいけど水面の表現は全部飛びました。
あと初版より長谷部の乳首を引っ込めました(マジどうでも良いわ)
本文
クリキン嫌いなんですけど上質90はもっと嫌いなので初版は選択肢が無かったのだ……
再版は大好きなモンテシオンにチェンジ。
同じページ数なのに厚みが倍ぐらい違います。あと嵩高紙なので軽い。好き。
内容について
ペットショップオブホラーズとゆれる人魚が好きな「人魚は浴槽かプールで飼うもの」と思っている人間が描いた漫画なのでお察しください。
最初は「飽食のシレーヌ」というタイトルにしようかと思ってました。
モッサの絵好きなんですよね、毒があるのにどこか可愛いから。
欲槽=浴槽のもじりです。シレーヌはセイレーンの仏読みで船乗りを歌で誘惑して海に引きずり込んで食べる怪物です。
この本に出てくる人魚は長谷部の顔をしている長谷部ではない魚ですが、魚は長谷部を食べているので、最終的に魚に食べられた号さんとお腹の中でハッピーエンドです(は?)
魚は長谷部の記憶をトレースしているだけで別に号さんの事を好きでもなければ特別な感情も抱いていないんです実は。
オウムが言葉を覚えさせられるような、エサが欲しい犬猫がしつけを覚えるようなそういう反射行動です。だって魚なので。
楠本真紀のマンガで童話のプリンセスたちがスレた女子会をする話があるんだけど作中でプリンセスの一人がその場にいない人魚姫の事を「あの子脳みそは魚だからバカなのよ」ってニュアンスの事を言うんですけど、そういう事です。
この本めちゃくちゃ評価が両極端で「あの本だけは生理的に無理だった」っていう人と「めっちゃ好き」って言ってくれる人といて面白いなぁって思った次第です。
にほへしなの?っていわれたらわたしはにほへしって言いますよ。だってにほへしは結ばれてるしハッピーエンドだもんこの本(曇りのない目)
魚はたぶんあの後適当に海に帰ると思います。
余談
人魚ネタは3パターンあって、一番その時に描きたかった奴がこれなんですけど、実は長谷部は生きていて~っていうパターンもあるんですけどこれをやるなら現パロだときついのでまた何かの折に書けたらいいな。