Lie La Lyla(ライラライラ)
発行日:2019/08/25
ジャンル:とうらぶ(にほへし)11冊目
表紙:ジパング(インカゴールド)
本文:タブロ
スミ×ゴールデンイエロー(蒲公英)の二色刷り
遊び紙:カラぺラピス(アズライト)
表紙
表紙はジパングという両面ゴールドの加工がされた特殊紙です。
ゴールドと言ってもオフメタルの様な鏡面加工された金ではなくざらっとした砂金の様な金属の様な質感です。
色は今回ブルー系の表紙だったので青みのあるインカゴールドにしました。
今回表紙のイメージカラーがブルー・ゴールド・白だったので全体をそれで統一しました。モロカンタイルやトルコタイルのイメージです。
黄色の部分以外に白押さえをして刷ったので表紙の黄色い部分は全部ゴールドに光るようになってます。
遊び紙
遊び紙はカラぺラピスという紙。
この紙を選んだのはテーマがアラビアンナイトだったので「夜」のイメージ。それから星、あとは宝石です。
ブラックに玉虫色の様なブルーの粉をまぶしたような質感の不思議な紙で、実際は写真よりもっと深くて暗い色ですがとても綺麗な大人っぽい紙です。
薄いので折り紙に使われることが多いみたい。
アズライトは藍銅鉱(ブルーマラカイト)の別名でカラぺラピスのカラーバリエーションには鉱物の名前が付いています。
本文
タブロというガサガサした嵩高で軽いグレーがかった藁半紙みたいな紙です。今回適度な雑さというか混沌とした異国情緒というか外国の適当さというかそういうのを狙ってインクとか適度に滲んだら面白いなと思って初めて選んだんですがこの紙めっちゃ気に入りました。指なじみがいい…!
今回めっちゃ成功した~!って思ったのはここの花火。
お恥ずかしながら時間がカツカツでほぼ確認せずに入稿したので花火の黄色の加減がめちゃくちゃ印象的に出ていてガッツポーズしました。
あとは冒頭のシーンとか長谷部が過去を話すシーンの御伽噺っぽい作画は気に入っています。
もっとごちゃごちゃさせたかったなぁ。
衣装に関してはたぶんアラビアンパロっていったら踊り子みたいな衣装とかだと思うんですけどそういうの描きたくなくて露出は極力少なくなりました。別にアラビアじゃないしなんちゃってアラビアン風だから何でもいいのだ。
あ、でもでもお着換え後に公式衣装っぽいデザインにしたりアクセサリーやモチーフに元ネタをちりばめました。長谷部の王様衣装もだけど号さんのピアスの処理が地味に大変でした…。
多色刷りで逆にやらかしたのはここ(笑)
これなんじゃい?って思うかもですけど、これ星空です。
最初黄色じゃなくてブルー系で考えていたのでそのまま処理してしまったという…wお空が黄色いわ…orz
まぁ砂漠のシーンなので砂という事にしてもいいんだけど(すんな)
内容について
あとがきにも描いたけどタイトルのLie La Lyla(ライラライラ) は造語…というかごちゃまぜ語でLie(英語で嘘) La(仏語の冠詞) Lyla(アラビア語で夜)なのでLie the Nightみたいなニュアンスです。
お互いがお互いに嘘を吐く話にしようと思ったので。
つまり「とある国の王様と彼に嘘を吐いた男の物語」ということです。王様が誰で嘘を吐いた男は誰?という。伏線はたくさん張ったけどページが足りなくて駆け足だったのでご都合主義になってしまったなぁまぁ同人誌だしいっか。
初版のイベント頒布分にはお香を挟みました。
パピエダルメニイというフランスの紙香で「アルメニアの紙」という意味です。中東の甘いエキゾチックな香りがページを開いたときにしたら素敵かな、と思った次第です。
パピエダルメニイは楽天とかで買えるから気に入ったら探してみてね。