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経営者と健康 睡眠

経営者・管理職の健康管理

厚生労働省の健康実態調査(2021)によると睡眠時間で最も多かったのは6時間以上7時間未満(32.8%)5時間以上6時間未満(24.1%)との結果を得ています。マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツやAmazon ジェフ・ベゾスさんは7~8時間といわれていますから2~3時間短いようです。

慢性的な睡眠不足の状態を「睡眠負債」といわれ心身へ支障をきたすと言われています。ペンシルバニア大学らの調査によると2時間短い睡眠を2週間続けた人のパフォーマンスは徹夜をした人と同じレベルまで下がったと発表されています
https://president.jp/articles/-/68310?page=1)

厚労省は以下の睡眠リスクを発表しています

倦怠感・意欲低下・集中力低下
抑うつ・頭重・めまい・食欲不振

その結果長期間ショートスリーパーを続けると

メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病やがん。
またアルツハイマー型認知症にも影響を及ぼすようです

(日経 https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXKZO08125150X01C16A0W13001/)

医師は禁煙、節酒、食事、運動の指導をされますが「睡眠」も加える必要があるようです。(睡眠によるリスク参照)

しかし日々の生活の中で7~8時間の睡眠を確保するのは時間的に難しい
できれば短時間の質が良い睡眠でリスクを減らすことはできないものか。
結論から言えば質より量が優先されるようです。(短時間睡眠参照)

このようなリスクを踏まえ7~8時間の睡眠時間の確保を考えると、私の場合であればまずは「飲酒」からとなりそうです。

寝酒は入眠のためにお飲みになるかたも多いかと思います。浅い眠りや利尿作用などネガティブな影響も多いようです。さらに「ストレス」へも影響を及ぼすようです。アルコールの影響はメタボリックだけではないようです

睡眠時無呼吸症候群への影響
(日本大学付属板橋病院睡眠センタ−長 赤柴 恒人氏引用)

「アルコールを飲んで睡眠をとると上気道を広げる筋肉が緩んだり,鼻や咽頭の通気が悪化します。そのため,上気道が閉塞して睡眠中に呼吸が止まりやすくなってしまいます。

さらに,無呼吸後に覚醒反応が起こり呼吸は再開されますが,その覚醒までの時間がアルコールの影響で長くなるため無呼吸の時間が長くなってしまいます。少量のアルコール摂取であっても無呼吸の数が著明に増加します。特に入眠後1時間以内では,アルコールの血中濃度が高くその影響は大きいとされています。

アルコールを摂取する睡眠時無呼吸症候群患者では,心臓発作,脳卒中,突然死のリスクがさらに高くなることも報告されています。また,アルコールを週に14杯以上摂取する睡眠時無呼吸症候群患者は,アルコールを摂取しない患者に比べ事故の頻度が約5倍になるとの報告もあります」

睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者さんに高血圧の人が多いことは昔から知られていました。大体40-60%の患者さんが高血圧を合併していると推測されます(https://www.itabashi.med.nihon-u.ac.jp/sleep_center/column.html0)

飲酒がお好きな方は色々と考える必要がありそうです
次回は「良い睡眠の方法」についてレポートして参ります

<参考資料>
厚生労働省の健康実態調査  
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html

睡眠によるリスク 
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html

短時間睡眠    https://centralmedicalclub.com/column/short-sleeper
アルコールと睡眠 https://banno-clinic.biz/sleep-disorders-alcohol/


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