集中と休憩
一日8時間のワーキングタイムをいかに効率的に過ごすか。このテーマを意識的に考えることで生産効率は違ってくると思います。「集中時間」と「休憩時間」に関係性があるのではと仮説し検討して参ります。
休憩と集中の関係性をリサーチ
Slackが、世界中のデスクワーカーを対象に、未来の働き方に関する調査「Slack Workforce Index」を発表した調査は、米国、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、英国の10,333人のデスクワーカーを対象に実施。
生産性の最大化とともにデスクワーカーのウェルビーイングと満足度の強化のための仕事時間の最適な使い方などを調べた。
その結果「『午後のスランプ』は実際に発生する」とし、デスクワーカーの4人に3人が15時〜18時にの時間帯に生産性が高まると考える回答者は4人に1人のみだった。
平均的なデスクワーカーの1日の理想的な「集中タイム」は4時間程度で、会議が1日2時間を超えると、すべての職務レベルで大半の人が会議に「時間を使いすぎている」と感じるようになるとの結果を得た。
東京大学・池谷裕二教授は中学生を対象に ”15分×3”と60分の2つのグループにわけ脳波計で測定をした。結果データによると、「『60分学習』グループは時間の経過とともにガンマ帯域のパワーが低下し、40分を境に急激な降下が観察されました。
この事実は集中力が40分ほどしか持続しないことが推測される。一方で、『15分×3(計45分)学習』グループでは各ブロックで初期のガンマ波パワーの低下は観察されましたが、休憩によりパワーが回復し、学習時間全体として一定以上のレベルを維持していました」と、池谷教授は述べています。
こうしたことを踏まえると適度な休憩が集中力を向上させ「生産性」をアップさせることが考えられる。実際に効率的なオフィスワークを行うにはどうしたらよいのか。仕事に集中力が必要なことは明らかです。ではどのようなワークスタイルが生産性を上げるのでしょうか
http://www.asahi.com/ad/15minutes/article_02.html
生産性を上げるワークスタイル
諏訪東京理科大学共通教育センター教授で脳科学者の篠原菊紀氏は「生産性を上げるワークスタイル」について以下のように述べています
自分の机で仕事しながらも、周囲で電話が鳴る音を聞き、上司の声に反応し、同僚の笑い声を聞き取ってしまうのは、実は極めて正しい状態なのです。分散的に注意を払え、周りに警戒網が張れている分、生き物としては極めて正常です。
現代社会で生き残るには仕事ができなくてはならない、パフォーマンスを上げなくてはならない。そのためには“不自然な集中力”が大切。ほかの情報を遮断するほどの、言わば自閉的な集中状態こそ理想です。
そのような集中状態が続くのはせいぜい5分から多くて15分程度なのです。例えば、数字の列が並んでいて、隣同士を足し続けるクレペリン検査の成績を追っていくと、概ね最初は成績がいいのですが徐々にだれてきて、5分過ぎあたりからはだらだらと低成績が続きます。
そして15分くらいで休憩をはさむと、成績は一気に上昇。スタート時の成績を上回ります。でもこれも5分ほどでだれてくる。
隣の一見ものすごい集中力を持っているように思えるバリバリくんも同様です。実は集中には誰でも波がある。だから、「がんばればずっと集中できるようになるはず」とか、「集中できるコツさえつかめば永遠に集中できるはず」などと考えるのは大きな間違い。誰でも15分も持てば上出来。それを意識してスケジュールをざっくり構想しておくことが肝要です。
「集中」とは必要最小限の回路だけを使っている状態
さて、ここでさらなる解決方法を紹介したいと思います。そのために、集中している状態とはどういう状態なのか? 脳はどんな風になっているのか、記しておきたいと思います。
例えば、3分やって20秒間休む、100ます計算のような課題をくり返す。
そのときの脳活動を調べると、最初の1、2セットは計算や一時的な記憶に関連する前頭葉や頭頂葉が極めて強く活性化します。しかし、4セット、5セット目ともなってくると、脳活動は安静時とあまり変わらない、フラットな状態になり沈静化する。
しかし一方で、パフォーマンスは上がっていく。点数はあがり量もこなせるようになる。いい集中状態とは不要な脳活動がなくなっている状態、必要最小限の脳ネットワークを効率的に活動している状態を言う。
こうした状態に入るのがうまい人を“集中力がある”と言うのでしょう。決して脳活動が活発である状態が持続するのでなく、必要最小限の回路だけを使うべく全体は沈静化している状態を言う。
“集中できない”とはその状態に入れない人ということになる。
あれこれ気になって集中できない状態では、目に映るものをみな処理しようとし、耳に入る音に即刻反応しようとする。脳が沈静化してハイパフォーマンスな状態にならず、余計な回路が働き周りに気を取られている。気が散って何かと周りが気になる。
生き物としては正しい傾向なのですが、デスクワークでは邪魔になることが多い。こういうのは遺伝的な側面のある、持って生まれた気質なので、直すより付き合っていく方向で考えた方が効果的。
ものや音に反応してしまうのを防ぐにはパーティションなどで遮断し、机の上にある余計なものを片付け、視覚からのものを排除する。聴覚を遮断するには耳栓や、イヤホーンを付けて音楽を聴くのも効果的。
https://www.gentosha.jp/article/15554/
私自身は、YouTubeで「川のせせらぎ」を流しリラクゼーションと集中力をたもつようにしています。簡単なことですが効果を感じています。またこうしたときはメールなどは1
時間に1度などと決めて対応しています
次回は「効果がある休憩」や「ポロモードテクニック」を紹介していきたいと思います。