健康とサウナ
パフォーマンスを上げるサウナの入り方 ?
「サウナ → 水風呂 → 外気浴」この基本セットを3~4セット行うことが効果的とのことです。また最終セットは「サウナ → 水風呂 → 水シャワー」の流れを推薦されています。
サウナと体の変化
100度近いサウナに入ると体にどんな変化が起きている??
いつもと全く違う危機的な環境の中で、適応できるように集中し、余計なことを考えられなくなる。”交感神経が優位となり活性化することで心拍数が増加し、血圧が上昇した状態”です。このときのメンタルを著者は「内側の自分の感覚に集中し、野生が目覚める」と表現しています。
体の深部体温は上がりますが、脳を巡る血流量は低下します。また呼吸などに意識を集中することで、集中している時の脳の状態に自然と切り替わってきます。集中しているときの脳は瞑想しているときと同じ状態となり、脳の消費エネルギーが減って休まります。
水風呂に入ると
サウナ水風呂の温冷刺激は、交感神経の働きをさらに活性化し、血管は収縮し、血圧は上昇します。サウナの温熱による血管拡張と、水風呂による血管収縮をくり返すことで、血管の健康を維持するうえで重要な血管内皮機能の向上につながることが期待できるとのことです。
水風呂は気持ちいい「ととのった」状態を引き起こし、繰り返すことで血圧が正常値に近づき、ダイエット効果も期待できます。息を止めずに息をゆっくり吐き続けるのがポイント。
外気浴は
体の芯と表面の温度が均一となり、自然に収縮した血管が通常の状態に戻り、血流がととのう状態に向かっていきます。また自律神経のバランスを整えます。脳の右側の頭頂部に身体感覚をつかさどる場所があって、実際にそこの脳波が変わっているとのことです
予防医学としてのサウナの可能性
心臓病やうつ病、認知症予防などの効果
サウナに入る前と入った後の脳波を比較すると、頭頂葉の右側の機能が大きく活発化しているとのことです。頭頂葉は“認識”を司るエリアで、サウナにより一旦回路がシャットダウンしてリブートするので、新しい回路がつながってひらめきが生まれやすくなります。
脳の疲れが取れ、睡眠の質が高まる
ノンレム睡眠の時間が、サウナに入った後は1.5倍から2倍程度長くなります。そのことから脳疲労が取れてよく眠れ、睡眠全体のうちの前半にノンレム睡眠が起こるため、睡眠時間の短くても短時間で回復するようです。
週に1回しかサウナに入らない人と、4回〜7回入る人とを比較したところ、呼吸器系の疾患にかかるリスクが約40%軽減されたそうです。認知症にいたっては60%以上の違いがあるようです。
サウナ効果のエビデンスもずいぶんと揃っているようです。自分なりの入り方をこれからも探求していきたいと思います。
参考資料
https://diamond.jp/articles/-/332435
https://www.thcu.ac.jp/research/column/detail.html?id=256
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC274M20X20C22A4000000/