
「言葉」をないがしろにする政治家は、その「言葉」によって滅ぼされる
前回、X(旧Twitter)に投稿されていた石破首相の国会答弁の一部分のショート動画をシェアさせていただきました。
何回見てもムカッ😤
— 裕子 (@kkkfff1234k) December 21, 2024
勝手な事言うな❕
国民がお前を選んだ訳じゃないから 勘違いすんな❕ pic.twitter.com/gqdLwU7EWa
皆さんは、この動画を見てなにを感じられましたでしょうか。
わたしは日本の政治家はとうとうここまできたかというのが正直な感想です。
わたしたちが生きるこの世の中は分業社会です。
さまざまな職業があり、そこにもとめられる武器は千差万別です。
法律家であれば、法律の幅広い知識と、それに基づく法律的な考え方。
スポーツ選手であれば、卓越した運動能力と技能。
料理人であれば食材のポテンシャルを最高に引き立てる調理の知識と技術。
芸人であれば人を笑わせる話術、などなど。
それぞれが武器を持ち、その業界で糧を得ています。
では、政治家の武器とはいったい何でしょうか。
派閥を形成して、数の力を持つことはそのなかの重要な要素でしょう。それを支える人脈などもそうかもしれません。さらにすべての力の源であるお金を潤沢に持つことも政治家の武器になるかもしれません。
しかし、政治家の本当の武器は「言葉」ではないでしょうか。
政治家は、自らの理念を言葉によって人々に訴え、言葉によって目指す方向を指し示し、言葉によって説得し、言葉によって信頼を得て、言葉によって人々を率いる。
インドのマハトマ・ガンディーも、南アのネルソン・マンデラも、権力はなくお金もないにもかかわらず、彼らの崇高な理念と強い信念から発せられた言葉によって多くの人々が共感し立ち上がり、大英帝国のインド支配を終わらせ、アパルトヘイトを廃止に追いやりました。
政治家にとって最大かつ最後に残る唯一の武器は、「言葉」なのです。
そして、わたしたち有権者は、政治家が発した言葉を信じ、そこに一票を投じて、自分たちの将来を託すのです。
わたしたちが信じることができるのが、唯一その政治家の発する「言葉」なのです。
そして人々から託された票を多く得た者が、わたしたちの代表として議員となることができるのです。
これはわたしたちの住む民主国家の大切な大切な決まり事です。
にもかかわらず、石破首相は選挙期間中みずからが発した公約は、当選したあかつきには反故にしても何ら差し支えないと、まるでそれが当たり前のごとく、そこに疑義を挟み非難をするほうがおかしいといわんばかりに、ふてぶてしく国会で答弁しています。
さらには、これは今始まったことではなく、自民党は昔からそうしてきたんだと臆面もなくのたまう。
これは国民に対する重大な裏切りです。
その政治家が発する言葉を信じて投票しているにもかかわらず、そんなものは当選したら反故にして構わないのだと言われたら、わたしたちはいったい何を信じて投票すればよいのでしょうか。
まさに民主主義の根幹を足で踏みにじる蛮行といわざるを得ません。
このようなことを平気で口走る石破首相は、首相はおろか国会議員のバッチをつける資格はなく、このような蛮行が常態化されている自民党はもはや
国民を率いる国政政党としての存在意義はありません。
「言葉」をないがしろにする政治家は、自身の発する「言葉」で追い詰められていくのです。
読んでくれてありがとうございます。✋