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23.抵抗しまくる!

最近、Amazonのプライムビデオで、「コウノドリ」というドラマを観ました。

うーーーー
終始いたたまれなかった・・・

こんなに必死に命をまもるために、最前線に従事しておられる方たちに、
私は、どんな態度をとっていたのか・・・
申し訳なくて、胸が痛みます



前回は、次男が夜間救急にかかったお話を綴りました。

髄膜炎の検査など、彼の症状から疑われる病気を4つほど検査していただいたと思います。

入院が必要と判断され、夜間救急で診ていただいた病院のベッドは空きがなく、近隣の、小児医療が充実している病院へ搬送していただくことになりました。

病院から病院へ。
救急車で搬送。

救急車の中で、ことの経過を説明。
救急病院で診察にあたってくださった医師が、救急車に同乗してくださいました。
明け方、4時ごろのこと。

同乗してくださったお医者さんのお疲れの様子をよく覚えています。



初めての病院。

インフルエンザB型は、確定していた次男は、
同じくインフルエンザに罹患して入院しているお子さんと2人部屋に入れていただきました。


入院手続きをすませ、入院準備をしに、一度帰宅するよう伝えられます。
次男は、こんこんと眠り続けていました。

ここからのことは、断片的でうろ覚えです。
救急病院に置いてきた車を、どのようにしたのか、
おひさまがあがり、明るくなってきた世界を感じながら
夫と合流。

入院に必要なものをそろえ、
再び、次男の元に戻ると、
目を覚ましていたように思います。

点滴をして、脈拍異常を把握するためでしょうか。
指先にも線が繋がれ、その先には、
電子音が刻まれる大きな機械がありました。


MRIや、脳波測定についての説明もしていただいたように思います。

ストレッチャーに、酸素吸入ボンベを設置して、
点滴をしたまま、MRI室へ運ばれていく次男を
ショック状態のまま、見守っていることしかできませんでした。

そうだ。7歳になる次男は、紙芝居のアンパンマンが好きで、
(テレビを見ていない生活のため、他のヒーロー戦隊ものを知らない)
入院グッズの、コップやカトラリーを、
彼を少しでも力付けたくて、
幼すぎるかしら。。。と思いつつ、
アンパンマンのものを揃えたことを覚えています。




理解するまで、頭が追いつかないけれど、
大きな波の中で、与えていただけるものを、受け取ることしかできず、
言われるままに動いていました。

インフルエンザが治癒するまでは、
次男の部屋に入室する際は、
付き添いの私は、青いビニールの使い捨てエプロンを身につけ、
部屋を出る時には、脱いで捨てる。
ということを繰り返しました。
感染が広がらないために徹底されていることに慣れるにも時間がかかりました。

面会時間は、朝10時から夜20時まで。夜間は、次男は病院の皆さんにお願いして帰宅。身を切られるような思いでした。

父母、祖父母以外の面会は禁止。長男は面会できません。
家に残している長男のことも気になりました。


MRIや、脳波を測定、
次男は、暫定的に、「インフルエンザ脳症」と診断されました。

治療方針の用紙とともに、
お医者さんに呼ばれ、内容を確認していたところ、

「ステロイド」を点滴する。

という項目に、目がとまりました。

鼓動が止まるかと思うほど、驚きました。

インフルエンザ脳症には、治療のためのガイドラインがあり、それにのっとり治療していく。

「ステロイド」


私自身が、ステロイドを絶ち、今でもその薬害に向き合っているのに
それを、大量に体内に入れる!?

何週にもわたり、ステロイド薬を体内に入れる?


呼吸が止まりそうでした。


今まで、大きな流れの中で、
与えられているものを、ありがたくいただいていた。



でも、
これだけは、ここだけは、
ありがたく、受けとめる、なんて、できない!

「ステロイドですか・・・」

私は、治療説明の承諾サインを書くことはできませんでした。


驚いたのは、医師の皆さんだったと思います。

原因がわからない痙攣発作が断続的に続き、
脳波測定の結果は、驚くような波形を出し、
様々な検査をして、

やっと、暫定的に診断がおり、
治療法が確定したというのに、

このお母さん、、、
一体何を言い出すの?
一刻も早く、治療を開始しなければ、
命も危うく、そして、後遺症も残る可能性があるというのに。

信じられない!


ほんとうに困らせてしまったと思います。



彼が倒れる2ヶ月ほど前、
あるワークショップで出会った女性が、
こんな話を打ち明けてくれました。

幼い頃から、ステロイド治療をしていて、
やめた今も、脳にも影響があり、反応が遅くなることがある。と。

「体内にステロイド薬を投与」

この文言を見た瞬間に、頭によぎったのは、
彼女のこの言葉でした。


ご心配ないように。
この後、お医者さんの決めた通りに、
ステロイド治療を行い、
おかげさまで、今、彼はとても元気に過ごしています。

ステロイド治療に関しては、様々な意見がありますが、
彼にとって、今回の治療は、最善だったと今は思っています。



ただ、この時、私は、
激しく激しく抵抗して、抵抗して、
病院内で激しく夫と口論するという事態をひきおこしました。

ああ、大変、ご迷惑をおかけしました。。。

読んでくださり、ありがとうございます。
私の痛む記憶が続きますが、
あともう少し。

乗り越えるためにも、綴りたいと思っています。

愛しい日々を。

咲多美唯喜



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