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地球内核のさらに奥底に眠る「未知の核」の詳細を確認!?【宇宙ヤバイch】

地球内核の秘密を解き明かす。未知の深部への詳細な考察

オーストラリア国立大学の研究チームは2023年2月21日、地球の最深部に存在する未知のコアについて、これまでにない詳細な解析を行ったと発表した。
この謎に包まれた内核の構造、特徴、研究の重要性について掘り下げます。

地球内部の構造

地球の内部構造は、異なる物質や状態からなる球状の層が重なりあって構成されています。
地表からは、深さ数十kmまで地殻が広がっています。
地殻の下、深さ2900kmまで続くのが、固い岩石からなるマントルです。
さらにその下、2900kmから5100kmの深さには、主に液体の鉄でできた外核があります。
そして、5100km以深の最深部には、鉄の固まりである内核があります。
内核の環境は想像を絶するもので、温度は太陽の表面に匹敵する5000℃にも達し、圧力は地表の3億6400万倍とも言われています。

地球内部構造の解明

人類が掘削できたのは、地表のごく薄い層だけです。地球内部の構造を知るために、科学者は地震波を頼りにしています。
地表で発生した地震波が、地球内部を通過して地表に戻るまでの時間を測定することで、地球の層の構造や組成を推測することができます。

内核に関する最近の発見

2023年2月21日、オーストラリア国立大学の研究チームは、新しい手法で内核(最内核)を調べることに成功したと発表しました。
最内核の存在は20年以上前から示唆されていたものの、これまではデータの少なさや限られた地震観測装置により、詳細な情報は得られていませんでした。
地表で何度も反射し、地球の中心を5回まで通過した地震波を検出することに成功したのです。
この大きな成果により、最深部のコアをより詳細に理解することができるようになりました。

インナーモストコアの特徴

最新の解析によると、最内核の直径は約650kmと推定され、主に固体の鉄で構成されていることがわかりました。
しかし、最内核を伝わるP波(縦波地震波)が特定の方向にのみ減速することが判明しました。
このことから、最内核には、他の内核とは異なる結晶構造を持つ固体鉄が含まれている可能性がある。
地震波の伝播速度の変化は、物質の結晶構造に依存する。

インナーコアリサーチの重要性

地球磁場の発生、ひいては地球生命の誕生には、地球内核が重要な役割を担っています。
内核の熱は、液体の外核に対流を起こし、その結果、地球の磁場が発生します。
この磁場は、有害な宇宙線から地球上の生命を守り、大気の保持に役立っています。
内核を研究することは、地球の理解を深めるだけでなく、生命の起源を解明することにもつながります。
そのため、地球内核の研究は、現在も活発で重要な分野となっています。

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