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身体感覚を取り戻そう!

〜小学生の頃に習った「気をつけ」をやめる〜

小学校に入学すると校庭に出てクラスごとに
並ぶときに…

「気をつけ」
「前ならえ」
「休め」

と教わりました。

「気をつけ」を調べてみると…

気をつけは直立不動となる人体の姿勢のこと
及びその姿勢を命ずる号令の一種である。
(ウィキペディアより引用)

当時は子供なので言われた通りにしていました。良い姿勢をすることが正しいと教わり
なんの疑いもなく月日は流れました。

また、高校生から陸上部に入り短距離を
していました。

少しでも速く走りたい思いから毎月、
陸上競技マガジンを購入して全国の強豪校の
練習内容や有名先生や指導者の記事を読んでは
取り入れていました。

その中でも…

頭のテッペンから糸で吊るされたように
〝 1本の軸 〟を作りなさい。
その軸を崩さないように心掛けましょうと
書いてあり見よう見まねでやりました。

もし、ドラえもんが居てタイムマシンに
乗ることが出来たら速攻でやめさせたい
内容の一つが「気をつけ」なのです。

ここで皆さまに実技をして頂きたいと
思います。

まず、鏡の前で肩幅に立ちます。
これからボディチェックをします。

次に右腕を背泳のように
後ろにまわしてみてください。

次は左腕を背泳のように
後ろにまわしてみてください。

鏡を見ながら各腕のまわり方を
覚えておいてください。

次は無理のない範囲で前屈を
してみて下さい。

それでは「気をつけ」の姿勢をとります。

先程と同じように右腕を後ろに
(背泳のように)まわしてみてください。

次は左腕を後ろに
(背泳のように)まわしてみてください。

どうですか?

背中や腰のあたりを緊張させた状態なので
腕をまわそうとしてもまわし難いですし
からだが痛いと思います。

次にこの状態で前屈をして欲しいのですが
この記事を読んで頂いている方が腰や背中を
痛めて欲しくないので実技をすることは
正直、おすすめ致しません。

ウィキペディアの説明にもありましたが
「直立不動」の状態とは全身の筋肉を
緊張させるので関節や骨が動き難い訳です。

良い姿勢をしていると思っているのは
脳みそ君だけでからだの立場からすると
全身を硬直させて辛い状態なんです。

この「気をつけ」の姿勢を保ちながら
歩きなさいって…拷問すぎやしませんか?

まして、陸上競技をしている方々は
競歩や走る訳ですから全身に余計な力みを
キープしながらリラックスして走れだの
滑らかに動け!なんて言われたって
出来る訳ないですよね!

また、スポーツ選手や武道の方やダンスや
舞踊の方でも「気をつけ」を無意識のうちに
やっている方もいらっしゃると思います。

そんな方々にオススメなのが
私が考案しました「WT(ダブルティ)」の
立ち方です。

骨ストレッチ講習会で使用するWTボード

「WT(ダブルティ)」の立ち方は
後ほどお伝えさせて頂きます。

「気をつけ」の他にもう一つやめて欲しい
動作があります。

それは「体育座り」です。

以前、高校の先生から教えて頂いたのですが…

ヨーロッパへ研修に行った時に地元の高校生に日本の体育の授業の様子をビデオに撮っていた
動画を見てもらったらものすごい勢いで、
ブーイングが起こったそうです。

先生は突然の出来事に驚いてしまい
その理由を生徒さんに聴いてみたところ…

〝 あの座り方は囚人座りなんだよ!〟

〝 なんで日本では子供たちに
 「囚人座り」をさせているんだ! 〟

と言われたそうです。

昔の日本人は正座や胡座(あぐら)や
片足の膝を立てて座っていました。

動きやすいですし安定感があります。

しかし、体育座りをすると
動き難いですし安定感がありません。

また、体育座りをして目線を下にすると
見事に「落ち込んでいる」ポーズです。

内臓も圧迫しますし呼吸も深くいい呼吸が
出来なくなるので最悪です。

腰や背中、しまいには首まで緊張するので
からだからしたら拷問以外のなにものでも
ありません。

「気をつけ」と「体育座り」を
今一度、再考して頂きたいと切に願います。

それでは「WT(ダブルティ)」の
立ち方をご紹介しますね!

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