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よく考えない方がいい?

昔、尊敬する先生から勧められた本がある。

『意識は傍観者である』
〜脳の知られざる営み〜

あなたの「頭」にある「脳」は、
じつはほとんど「あなたのもの」じゃない

デイヴィッド・イーグルマン/大田直子 訳
早川書房

最新脳科学が語る驚きと惑乱の物語

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人は通例、「自分」イコール「自分の意識」と
思っている。あなたもそうだろう。

では、あなたが日ごろから意識的に行っている
ことは、脳の活動のどれほどを占めるか
ご存じだろうか。

それは実は、氷山の一角でしかない。

最新の脳科学の成果によれば、むしろあなたの
意識は自分の脳について最も無知な「傍観者」と言っていい存在なのである。

あなたは何かを見ているつもりでも、
それは現実そのままではない。

あなたの時間感覚も、
現実とは微妙にズレている。


意識が動作を命じたとき、
その動作はすでに行われているのだ!

巧妙な設定の実験によって確かめられている。
これらのことが事実なら、結果が原因の先に
あることになり、ものごとの因果関係が逆転
してしまわないか。

さらには、ヒトが自分の行動を意識で
コントロールできないなら、
その行動の責任は誰が、どう取るべきなのか…

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表紙を開いた最初に書いてある内容を
読んだだけで愕然としたことを思い出します。

速く足を動かす…
速く腕を振る…

100mを速く走るために「意識的」に
速く動かす練習をしてきましたが
意識が動作を命じたとき、その動作はすでに
行われているって…⁉️

最初は信じられませんでした。

本文の中に書いてあった…


あなたは脳がやっている活動の大部分を
意識していないし、意識する必要もない。

意識したら脳の順調な作用を邪魔してしまう。

ピアノ演奏を台無しにする最善の方法は
指に集中することであり、息切れする最善の
方法は呼吸について考えることであり、
ゴルフボールを打ち損じる最善の方法は
スイングを分析することだ。

この知恵は子どもにもわかることで、
「困ったムカデ」のような詩のかたちで
永遠に伝えられている。

ムカデはとっても幸せだった
でもカエルがふざけてこう言った

「どうか教えてどの足がどの足の次に来る?」

ムカデはすごく頭を使い
ドフのなかでうわのそら
走り方がわからない

この部分を読んだときに初めてゴルフを
習ったときのことを思い出しました。

取り引き先のゴルフ好きの社長さんに
ゴルフをしないと取り引きしないよ〜と
冗談ぽっく言われました。

初めてゴルフ練習場に行って練習したときに
一氣に三つくらいのポイントを言われました。

忠実にスイングしよう考えながらからだを
動かそうとすると、ぎこちないスイングになり全然思うような打球が飛ばなくて悶々としていました。(笑)

うまく打てなければ打てないほど
あ〜したらいい…こうしたらいい…と
アドバイスを頂いたら頂いただけ身動き
取れないガチガチのスイングになりました。

半分、ブチ切れたのでアドバイスを無視して
なにも考えないで氣持ちよくスイングする
ことだけ思って振ったらめちゃくちゃ飛んだ
ことを今でも覚えています。

この体験談の答えも書いてありました。

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