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[金山巨石群 + 巌鬼山神社 + 曽我北栄環状列石] 魂が喜ぶ土地 vs. 魂が妨げる土地
初めて訪れた土地にもかかわらず、懐かしいと感じたり、その場に咲いている花々や木々の香りを嗅いだだけで遠い記憶が蘇ったりする場合、その土地のエネルギーと私の魂が共鳴している時に起こる喜びの現象です。
また古墳や遺跡を訪れた際、その場所から離れたくないという気持ちが沸き立つ場合、それは過去世でその古墳や遺跡と縁があり、私の魂がその記憶を思い出している時に起こる愛着の現象です。
逆に過去世からの因縁がある土地では、行く道中の道が封鎖されていたり、道に迷ったり、ぐるぐると堂々巡りとなり目的地へ辿り着かない反発の現象が起こります。
特に喜びや愛着と言ったご縁があって導かれる土地では必ず何かしらの学びのメッセージが高次より到着しますので、楽しみにそのメッセージを受けってください。他方、因縁のある土地であっても何かしらのご縁がある場合は無理に行こうとせず、適切な時期が到来するまで待ってみることです。この待つという行為自体が、高次が示す学びのメッセージです。
金山巨石群(かなやまきょせきぐん) ー 岐阜県下呂市金山町岩瀬
岩屋岩蔭遺跡(いわやいわかげいせき)、線刻石(せんこくせき)、そして東の山(ひがしのやま)の3つの巨石群を総称して金山巨石群と呼び、東の山巨石群だけは岩屋岩蔭遺跡と線刻石があるところより東の方角に約1時間程、整備されていない登山道を登るため、ツアーガイドと共に行くことが推奨される。
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右手前の祠がある巨石には北斗七星が彫られている
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妖怪 狒々(ヒヒ)を退治した岩屋跡に建てられたとされる
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太陽観測の5本線痕跡
約5000年ほど前の縄文時代に、太陽の年周運動をはじめ、北斗七星や北極星の動きを観測するために配列された巨石天文台として考古天文学的調査が始めてはいった遺跡である。
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巨石の隙間から射し込む太陽光が測定石と言われる石面に当たり、その光が当たる位置で、春分・夏至・秋分・冬至を測定していたとされ、また4年ごとの閏年も計算していたと言われている。
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また岩屋岩蔭遺跡には伝説があり、鎌倉幕府を開いた源頼朝の異母兄にあたる武将 悪源太義平 別称 源義平が、若い娘をさらうという妖怪 狒々(ヒヒ)をこの岩屋へ追い込み、退治したという逸話があり、その退治に使われた太刀は祖師野八幡宮に奉納され、岩屋には妙見様が祀られたという。
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妙見神社のある岩屋岩蔭遺跡を参拝後、どの方向から巨石群を周遊しようかと迷っていると、妙見さんに向かって左手より「こっちこっち」と声がかかったため、首を伸ばしてその方向を覗いては見るものの、道があるようには見えず、一旦は下の岩屋前までの階段を降りて、左のほうを確認してみると、岩屋の上に続く道らしき痕跡があったため、その跡を登ってみることにしました。
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岩屋の上から更に山頂を見上げると、土の中より「ここも、ここも」と言わんばかりに石群が地面より顔を出しており、「この土地に穢れや邪気が入らないように、大昔からこの土地を守っている」と各々の石から力強い声が上がってきました。
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石笛を吹きながら、更に周遊歩道を進んでいくと、どこからともなく蝶々がひらひらと飛んできて、私の膝の高さ辺りを飛んでから、前に進んでいくため、蝶々さんがおすすめコースを教えてくれているかも・・・と思い、蝶々さんの後をついて巡ることにしました。
すると、目の前には、宇宙のエネルギーを受け取っている磐座があちらこちらに現れてきました。
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縄文の頃より、宇宙から降り注がれるエネルギーを地球で受けるためのアンテナ役が磐座であり、それを証明するかのように磐座に木の根っこが絡まり、宇宙からのエネルギーを吸収している光景です。
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金山巨石群は群を抜いて宇宙から降り注がれる高次のエネルギーを受けている磐座が多くあり、そのアンテナの強さは、石の上で生きる木々を見ると明白です。
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宇宙からのエネルギーを受けている磐座と、そのエネルギーを吸収している木々の生命力の強さに、「この土地に居たい」という願望が溢れ出て、長らく磐座と木々から離れることができませんでした。
高知県の唐人駄場遺跡では高次のエネルギーが下りてきた瞬間を写真に収めることができましたが、金山巨石群では磐座に依りつき成長する木々から、とても大きなエネルギーをいただきました。
導かれた土地で高次元のエネルギーを体感した瞬間、私が全身全霊で喜びを感じます。その喜びは幸福感と満足感、そして充実感であり、金山巨石群でその三つ巴を感じました。
巌鬼山神社(がんきさんじんじゃ) ー 青森県弘前市十腰内猿沢
かつて岩木山への登山路は3路あり、それぞれの入口には岩木山三所大権現と称した寺院が建てられ、南口には岩木山神社、北口には巌鬼山西方寺観音院 (現在 巌鬼山神社)があり、西口に現存する寺院はない。
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御祭神には大山祇神を祀るが、神仏分離の前より祀られていた西方寺観音院の観世音菩薩が巌鬼山神社には祀られており、津軽三十三観音霊場の第五番札所となっている。観世音菩薩は807年に坂上田村麻呂が勧請したと伝えられている。
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右:龍神社
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左:末社
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諸々枉事罪穢れが神域に入り込まないようにと、この杉の参道は造られており、結界の役目を持っています。心がモヤモヤしている方は是非、参道にある杉たちを見上げてながら、大きく深呼吸をして、「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と繰り返し唱えて本殿へ向かって歩いてください。
六根とは目・耳・鼻・舌・身・意の6つの器官を表わしており、これらの器官を通じて、他者からの邪気・邪念を吸い込み、また自分の邪気・邪念を外界へ吐き出すため、これらの器官を清く、潔く、穢れのない清浄な状態に常にしておくことが大切です。
修験道でも山岳修行の際に「六根清浄」と唱えながら山を登る「かけ念仏」修行があり、6つの器官から生じる欲望や執着を断ち切り、穢れのない清い心身になることを一心に願いながら修行に励みます。また山には人を化かす・誘惑する低俗な霊や魔物が住んでいるため、山の中で気分が悪くなったり、寒気がする等、体の異変に気が付いたら、「六根清浄」と唱えながら、心身に結界をはることが大切です。
ちなみに巌鬼山神社がある北口山麓には鬼が住むとの伝承があり、このエリア全体が冥界へ入口ともされていたようです。
帰り道では、「こっちも、こっちも」と親しげに末社の神様と神馬さんから声をかけていただきました。
この末社には祠のバックにおられる木々を代表される氏神様が祀られているようで、参拝者には必ず、お声をかけていらっしゃるようです。氏神様からは、清めの後の心のゆとりや癒しをいただけますので是非、ご参拝ください。
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「ブルーがお洒落でしょ」と誇らしそうな神馬さんから声が聞こえてきましたが、この土地の人々に神馬さんがとても大切にされていることがわかります。私的には、ピンと立っている耳に、マントとお揃いの耳当てをされていることがオシャレだと思い、とても似合っていると思いました。
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最後に、「私たちは元々は白かったのに、今は苔むした」と楽しそうにお喋りをされている鳥さんたちが気になり、そのまま素通りをしようかと思いましたが、「私には皆さん(鳥さん)が真っ白く見えますよ」と伝えて、仲睦まじいい鳥さんにもご挨拶をして巌鬼山神社を後にしました。
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曽我北栄環状列石(そがほくえいかんじょうれっせき) ー 北海道虻田郡ニセコ町曽我
東に羊蹄山を、ニセコアンヌプリを南に望む縄文時代後期の環状列石にはヒスイ玉や縄文時代後期の土器、人骨と思われる骨片が出土され、計4基のストーンサークルが確認されている。
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発掘調査では人骨や副葬品が発見されているため、古代祭祀場というよりかはむしろ、葬送の場説が強い。
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日本にある環状列石には祭祀用と墓地用の2つのパターンがありますが、曽我北栄は墓地を主目的として建設されたのかなと感じました。
曽我北栄環状列石から望む羊蹄山とニセコアンヌプリとの間を阻む障害物は一切なく、まさに神が宿る山 神奈備に見守られた土地で、とても穏やかに魂が永眠されているようでした。
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羊蹄山の正式名称は後方羊蹄山(しりべしやま) 別名 蝦夷富士として知られるほどに神奈備山の大前提である円錐形をしており、2つの神山に囲まれているからか、環状列石だからか、或いは、北栄の曽我だからか、この土地から離れたくないという、愛おしい気持ちが心身から湧き出しました。
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後ろ髪を引かれる思いで曽我北栄を後にした時のことが、昨日のように思い出されます。
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時折、こういった執着心ともいえるほどの愛おしい気持ちが湧き出る土地があり、過去世からのご縁を感じます。宿泊した先で、たまたま見つけた曽我北栄環状列石でしたが、確実に、ご先祖様たちが曽我北栄へ私を引き寄せてくれたのかなと思い、その導きの力に感謝しました。
私たちは高次である宇宙へつながればつながるほど、よりパワフルな引き寄せの法則を体現することができ、ひいては物事を動かすために必要なエネルギーを養います。そのエネルギーをつかみ取るためにも、中今(なかいま)を生きることです。中今とは過去を振り返らず、未来へ望みを託すこともなく、今に向き合い、今を全力で生きることです。高次へつながることは容易いことではありませんが、成し遂げた先には必ず、浄土があります。常に中心は私であり、あなたです。
今を大切にお過ごしください。