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ラジオ番組 ミラクル・サウンド・バイブレーション 2023.3.1選曲リスト

今回もご参加ありがとうございました。

前回は空を漂うような浮遊感をテーマとしましたが、今回は海に揺蕩(たゆた)うイメージの曲をセレクト。

想像の波に揺られて下さい。


Maiden Voyage / Herbie Hancock

ハービー・ハンコックの代表作「処女航海」
処女航海とは船自体の最初の船出を意味するわけですが、この曲は、初めて海原へ繰り出す時の、希望や不安が入り混じった乗船者の心模様が映し出されているようで、大海原のおおらかさと、波に揺られ漂う船上のそこはかとない緊張感が感じられます。

まるで背景から波の音が聴こえてくるような、抑制的で静かな演奏。
ある種環境音楽と言っても良いでしょう。

長時間の船旅を経験したことがありますが、実際乗ってる最中にはハマらない曲かもしれません。揺れるわうるさいわで落ち着いて聴いていられないでしょう。
旅から戻り、思い出とともに風景をイメージしながら味わうと格別です。

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Sailing Ships / Whitesnake

またまたホワイトスネイク🐍
こちらは1997年、東京でのアンプラグドLiveより。
個人的にはオリジナルよりこちらのシンプルなアコースティックヴァージョンが好み(もっと言えばこの東京での演奏が最高)。
エイドリアン・ヴァンデンバーグのギターがこの曲の詩情を掻き立てるようで、聴く度に想像の波に揺られながら深く沈潜しています。

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A Remark You Made / Weather Report

ウェザー・リポートの美しいバラード。
なんと言ってもやはりジャコ・パストリアスのベースラインの美しさが際立ちます。ベースで涙が出そうになるのはこの曲くらいかも。。

海をイメージした曲ではないけれども、揺蕩い具合が凪の波のようでチョイス。心拍数を落ち着けたい時に聴くと効果あるんじゃないでしょうか?

フルアルバムはこちら


積荷のない船 / 井上陽水

タイトル自体から“もの悲しさ” が聴こえて来るようです。

岸壁から、遠くに消えていく一隻の貨物船を見つめる目。
穏やかな波と、黄金色に沈む夕日。

サビがあるわけでもなく、特になんてことない曲なのだけれど、情景が自ずと湧き立ちます。

“もののあはれ”の歌詠みですね、陽水さんは。

是非歌詞とともに味わって下さい。

積荷もなく 行くあの船は 
海に沈む途中

港に住む 人々に 
深い夜を想わせて

間に合えば 夏の夜の最後に
遅れたら 昨日までの想い出に

魚の目で見る 星空は 
窓に丸い形

旅行き交う 人々が
時を楽に過ごすため

サヨナラは 雨の歌になるから
気をつけて
夢と夢が重なるまで

過ぎ行く日々 そのそれぞれを
なにか手紙にして

積荷もなく行く あの船に
託す時は急がせて

帰るまで 好きな歌をきかせて
会えるまで 胸と胸が重なるまで

積荷のない船 / 井上陽水

以上、海の漂いでした。
落ち着いて浸りたい時にゆっくり聴いてみて下さい。

お伝えしている通り、こちらの番組がキリ良く丁度半年ということで、
一旦次回で終了とさせて頂きます。

以降は未定。

それでは最終回3月15日(水)、よろしくお願い致します。




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