あっけらかんとした感じ
グラフィックス
画用紙に描いたペン画をスキャンしてパソコンで彩色。Photoshopで加工。
パソコンは万能なので、どうにでもなりすぎて、何がしたかったのか分からなくなります。
彩色した複数の画像を重ねあわせて、Photoshop上で「乗算」「焼き込み」「ぼかし」など、思いつくままに効果をくり返します。
偶然に仕上がるのはデカルコマニーと同じなのですが、デカルコマニーがコントロール不可の神様頼みなのに対して、パソコンは自分が指示を出した結果だという気がします。
パソコンだと何回でもやり直しが効きますから、とりあえずやってみるということができます。
すこしイージーかなと思うくらいに。
しかし、先生にいわせると、アナログの絵だって「失敗してもいいから、とりあえずやってごらんなさい」だそうです。
ところがアナログの場合は、失敗したら失敗作が残る。ちゃんと質量を持って、物体として残る。
デジタルはパソコンの中から出ませんし、データとしてどこかに送信してなければ、消去してしまえば、跡形も残らない。
この違いは、大きいような気がします。
実態を持つか持たないかの差というか。
だからデジタルは(軽薄な意を含んで)軽いんだとは思いませんが、軽く感じてしまうんでしょうね。
画家の中には元デザイナーだった方もいて、ウォーホールなどは有名です。軽いですよね、やっぱり、感じが。
「あなたの絵はホックニーに似てるわね。あっけらかんとした感じが」
ホックニーもデザイン畑の方です。
けっこう長いこと、先生はホックニーを見なさいとおっしゃってましたね。
おこがましいようですが、そんなに好きではないのですよ・・ホックニー。
確かにあっけらかんとしてます。絵画というより洒落たイラストみたいです。
だから、好きじゃないんですよ。
イージーな感じがして。