嘘をついていいんです
グラフィックス
演奏会のプログラムの表紙のためにつくったものの一部分です。
部分を切り取って見ると、またちがって見えますね。
そういえば、絵を描く人が、指で四角をつくってのぞいていることがあります。あれは構図を考えているのですが、景色を切り取っているのだともいえます。
どこをどのように切り取るのか。
切り取って、それからどう描くのか。
「見たままを、そのまま描かなくていいんですよ。自分なりに変えていいんですよ。絵は、嘘をついていいんです。嘘というと何ですけど」
だそうです。
世の中の絵がすべて、見たままを描いているものばかりだったら、何とバリエーションが乏しいことでしょう。
描く人の心を通しているから、絵はおもしろいのだと思います。
嘘というなら、そもそも絵というのが、目の錯覚です。実際には、平面の布(または紙)に絵具が乗っているだけなのですから。
ただ絵具がぶちまけてあるだけのような、そういう作品もありますね。でも、見る人は、そこに何かを発見します。しない人もいますけども。
絵を見る人も、その絵に参加してるんですね。
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見ていただいてありがとうございます。イラスト・デザイン・コミックを手がけています。よろしければポートフォリオをご覧ください。 https://salon.io/nobuko/nobuko-portforio