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「造形思考」を読みなさい

紙にアクリル

アクリル絵具の発色のよさは、エマルジョンによるものなのだそうです。

ホルベイン社発行の「絵具の科学」によると。

ちっとも読み進めてないのですが、すこしずつ読む予定の本です。

絵具の歴史の中で、もっとも大きな進歩は「チューブという容器が発明されたことだった」というのは、目から鱗でした。

チューブのことなど、深く考えたことなかったですね。

こういうことも、大学に行くと教えてくれるんでしょうか? わたしは専門学校でしたので、ひたすら実技を学んでおりました。

あ、実際には、学んでおりました、というほど学んではいませんが。楽しく青春時代を送りながら課題に追われていました。

実に充実した2年間でした。

4年間も学ぶ大学というところは、さぞかし膨大な学習量なのでしょうね。

たぶん「こんなの勉強しなくていいんじゃないの?」と思うようなものまでカリキュラムに入っているのでしょう。学生さんにとっては大変なだけで、「こんなの要らない」と感じている、その無駄かも知れない授業が、あとで役に立つときが来る・・

かも知れない。

無駄、たくさんあった方がいいですよ。

そういえば、先生が「造形思考」を読みなさい、とおっしゃったときがあって、教室の中でちょっとした「造形思考」ブームが起こりました。

本を持ってる人が持ってない人に貸してあげたり、わたしは買うからいいわ、なんて女学生みたいな会話をしてました。

可愛いんです、おばあちゃん達。

(おばあちゃんなんて呼んだら怒られそう)

「造形思考」は、クレーのバウハウスでの講義をまとめた本です。

読んだ方がいらしたら、ぜひかいつまんで解説していただきたい。

わたしは数ページしか読めませんでしたので。

日本語なのに、さっぱりわけが分からない。

そういったら、先生は、

「まあ、読まなくても絵は描けます。無理に読まなくていいです」

とのことでした。

読まなくて、いいんだ。


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