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2023年7月1日㈯第二回 特定外来生物防除活動オオフサモ発見、ママコノシリヌグイは痛い、クワコは可愛い

※こちらの記事は全部無料で読めます。

多摩川で自然観察会を開催している365日野草生活®のんです。

7月1日(土)第二回 特定外来生物(植物)を防除する会を開催しました。
協力:NPO法人 多摩川エコミュージアム(二ヶ領せせらぎ館)

この活動は、地域に根差した自然保護活動として、絶滅危惧種の保全や、植物群落の保全を目的としています。

次回は8月5日㈯9:00~10:30
登戸の二ヶ領せせらぎ館2階会議室
でお待ちしています。
暑いので、室内の予定です。

詳細
https://www.seseragikan.com/news-topics/1270/

防除活動は、無償、ボランティアでやっています。
継続して活動できるように、ご協力お願いいたします。



6月初旬 神奈川RDB、絶滅危惧ⅠB類が見つかる


6月初旬 かわさき自然調査団 植物班より神奈川RDB、絶滅危惧ⅠB類が見つかったと報告がある。

保護予定区域外のため、今後こちらも保全対象区域にするのか、NPO法人多摩川エコミュージアム植物担当と相談。

定期的に調査モニタリングをし、情報を共有し、どこに何があるのか、情報が蓄積されていく。 

6月25日 多摩川自然情報館の外来種防除活動に参加

NPO法人多摩川エコミュージアム植物担当と一緒に参加しました。
多摩川自然情報館の活動は、市役所の環境課や、地元の企業などと協同して行っているので関わる人が多く、子どもから大人まで50人以上の参加者がいます。
外来種関連の資料がたくさん置いてあり、図鑑もあるので、子どもも学びになるのではと思いました。
範囲が広いので、いくつかの班に分かれ、参加者がいっせいに防除活動をし、アレチウリ100キロを駆除しました。

6月末 NPO法人多摩川エコミュージアムと打ち合わせ


「外来種は悪者ではない」
この言葉、最近よく聞きます。

「外来種=悪者」としていた時代があったのかもしれません。
「外来種は悪くないけど、害があるよ」というような言い方をしていることがある。

この時に、ふと思うのが、生き物に対して、ヒト側が「善・悪」にとらわれ、区別化をしていないか?

「外来種は悪くない・・」という言い方でさえも、生き物に対して善悪という基準を内包しています。

決して生き物に対して善・悪という短絡的な基準にならないように、言葉選びには細心の注意を払っていきたいです。

「外来種は繁殖力が強い」
また、「外来種は繁殖力が強い」と言っているサイトや、本、YouTubeを見たりしました。
それは、分かりやすい表現だろうけど、外来種が総じて繁殖力が強いというわけではありません。

外来種のみが生物多様性を害しているわけではなく、在来種でも一種があまりに繁茂すると多様性が失われます(例、クズの被覆度が大きかったり)

「たくさん駆除をすることが目的になっていないか?」
また、防除活動では、防除できた特定外来生物の重量を測ったり、個体数を数えたりすることがあります。
数値化されると達成感がでて励みがでます。

しかし、たくさん駆除できることが目的になってしまわないか?
駆除そのものに目が向きすぎるのではないか?という危惧があります。

特定外来生物の重量を測るよりも、生物の種類が増える絶滅危惧種の個体数が増える、といったポジティブな情報を、参加者と共有できたらいいのではないかと考えています。

しかし、目に見える形でやっていくのも参加された方にとって達成感に繋がります。その達成感として、重量を測るのは効果的だと感じています。

7月1日 特定外来生物防除活動のレポート


活動日当日はあいにくの雨。
雨天のため参加は各自の判断でキャンセルしてもOKですよ、というご連絡をしたので、参加者不在を想定していましたが、11名もいらっしゃいました。

生き物屋の底力をみた気がする

前回参加された方が、アレチウリの見分け方や、防除の方法を、初参加の方に教えていました。

こうやって、誰かに伝えていく担い手を育てることにもなるので、一層身が引きしまりました。

7月1日のメンバーは、生き物好きが多く参加されたので、頼もしかったです。

11名で約30分で71.1キロ防除しました。平均して1人6.4キロ防除。

毎回募集はかけていますが、防除隊は5月から同じメンバーで構成されています。
メンバーは生き物好きが多いので、防除活動をしながら、鳥の鳴き声を聞いたり、昆虫を観察したり。
それぞれに興味の幅を広げていけるのが素敵だなと思いました。

終齢のクワコを見つけたり。
無事に蛹化できますように!

アレチウリの下にいたママコノシリヌグイ

今回、防除した場所には、希少種ではないですが、ママコノシリヌグイがいました。ピンク色の小さな花と、トゲトゲが特徴の植物です。このトゲトゲで尻を拭われたら痛すぎますね。
ママコノシリヌグイのトゲトゲと格闘しながらアレチウリの防除活動、本当におつかれさまでした。
防除していなければ、ママコノシリヌグイはこの場所からは消滅していたかもしれません。

また、防除していた場所で絶滅危惧I類の植物を発見!!
かれらは頻繁に霍乱が起きる環境を好むので、多摩川ではよく見ますが、群生はしていません。

今回防除活動に参加した方は、防除場所を知っているので、今後その場所が、どのように植生が遷移していくのか、気にしていてほしいです。

さて、防除活動が終わり、参加者さんとコーヒータイム。

そして植物班と保護地区の植生確認。

防除活動後は、植物担当が先月6月に防除した箇所や保全地区の調査を行い、重要種が生き残っていることを確認しました。

しかし、特定外来生物のオオフサモを発見!!
先月までいなかったので、大雨で流されてきたのでしょう。
このまま定着されると厄介です。

せっかく環境を整えようとしている中での、オオフサモ登場に何だかやりきれない気持ちもありまが、私たちがやらなければ定着してしまいます。
まだ定着しておらず、早期発見できて良かったと思います。

毎月防除活動をしながら、個体数を調査し、保全地区は在来種で群落が形成されるといいなと願いつつ地域に根ざした活動をしていきます。

そして、私たちが未来のためにできること、参加した一人ひとりが、環境保全に携わっているのだということを、誇りに思っていただけると嬉しいです。

次回は8月5日㈯9:00~10:30
登戸の二ヶ領せせらぎ館2階会議室
でお待ちしています。
暑いので、室内の予定です。

詳細
https://www.seseragikan.com/news-topics/1270/

防除活動は、無償、ボランティアでやっています。
継続して活動できるように、ご協力お願いいたします。

開催するまでに奔走する記事もあわせてどうぞ。

個人で特定外来生物をどうにかしようとしたら、色んな人から協力してもらえることになった話|のん🍀365日野草生活 (note.com)

第一回目に活動した記録はこちら
2023年6月4日㈰特定外来生物防除活動のレポート|のん🍀365日野草生活 (note.com)


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