365日ライカ:023 最新レンズで撮るフィルム写真
オールドレンズで撮ったデジタル写真に対し、最新レンズで撮ったフィルム写真はどう変わるのでしょうか?
ということで、今回は昨日の記事の続きです。
レンズが写真の描写を決める
Leica M-A, Apo-Summicron M 50mm ASPH., 業務用100
結論から言うと、最新レンズで撮ったフィルム写真は“フィルム性”が薄まります。
今回使ったレンズは、収差を極限まで抑えたクリアでシャープな描写を誇る「アポズミクロンM 50mm」。視力など個人差もあるでしょうが、まるで肉眼で見ているかのような写真が撮れるレンズだと僕は感じています。
Leica M-A, Apo-Summicron M 50mm ASPH., 業務用100
富士フイルムの業務用100という安価なフィルムを使っていますが、いかがでしょうか?
あっさりとした色乗りではありますが、極めてシャープな描写で、あまり“フィルムっぽさ”は感じられません。
Leica M-A, Apo-Summicron M 50mm ASPH., 業務用100
こんな感じだと、正直「デジタルで撮った方がコスパいい」と感じます(笑)
Leica M-A, Apo-Summicron M 50mm ASPH., 業務用100
RAW現像時にフィルム風にした方が、むしろフィルムっぽくなるというか。
Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.
こちらは同じレンズを使ってデジタルで撮影した写真です(ややフィルム風に現像しています)。
こうして見比べると、写真の基本的な描写傾向はレンズが決めているということが納得できますね。
同じレンズでのフィルムとデジタル撮り比べで理解できること
Leica M-A, Apo-Summicron M 50mm ASPH., 業務用100
しかし、同じレンズでフィルムとデジタルを撮り比べるのは良い経験でした。
フィルム写真におけるフィルムと、デジタル写真におけるセンサー。その関係性が感覚的に理解できた気がします。
今度はモノクロームで撮り比べてみたいですね。
”フィルムっぽさ”に含まれるレンズの割合は思ったより大きい
というわけで、昨日の記事の話題に戻ります。
こちらの記事で紹介したデジタル写真と、今回の記事に掲載したフィルム写真を見比べて見ると、“フィルム性”とはやはりある程度はレンズ収差によるものだと感じられると思います。
となると「せっかくフィルムで撮るなら、オールドレンズをカメラにつけた方が楽しい」となる気がしています。
今後もしばらく実験してみたいです。
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