超初級クラスが成長しています
こんばんは、moikoです。
木曜日が来ると毎週ほっとするのは私だけでしょうか。
今教えている初級クラスが、もうすぐ初級1の本を終えそうです。「おはよう」もひらがなも分からない初めて日本語を学ぶ人達が多く、立場や年齢の違う在日生だけのクラスです。
ずっと留学生ばかりのクラスを教えてきた私にとっては、最初は悪戦苦闘の毎日でした。ただ、ほぼセミプライベートレッスン並みの人数なので、目が行き届くのは幸いでした。他の先生方のご協力もあって、何とか最近「授業」の形がレールに乗るようになってきました。
正直、スタートした時は、このクラスがここまで続けられるとは思っていませんでした。きっとみんな途中でギブアップしてしまうだろうと。実際、在日の学生さんは、難しくついていけなくなったりすると、知らぬ間にフェイドアウトしていることが多いのです。上手になった時も同じです。満足してしまったのでしょう。
急に来なくなって、連絡してもなしのつぶてということはよくあります。そんな時は、ちょっと切なくなります。昨日、「先生、また明日!宿題がんばります」と言って帰って行ったのになぁ…と。
今日他の先生から聞いたのですが、コロンビアの学生が、
「先生、日本はずっと日本語ですか?」
と聞いてきたそうです。どういうことかというと、コロンビアは昔スペインの統治下にあったのでスペイン語が母語になっている、でも日本はどこかの国に統治されたことはないのか、ということです。
「日本はずっと日本語ですよ」と答えるとすごーくびっくりしていたそうです。コロンビアのような大きな国でさえ統治されたのに、日本のような小さな島国が他の国に征服されたことがないのが不思議だったみたいです。
考えてみれば、確かにびっくりすることかもしれないなぁと思いました。学生の考えていることは時として、こちらの予想の斜め上なこのもあり、いつも新しい発見を与えてくれます。
私はこの話を聞いている時に、
ん?待てよ…
そんなことに気づいて、日本語で質問できるようになるなんて、ものすごい成長じゃない?!!
と密かに感動していました。
どうか、どの学生さんもできるだけ長く学習を続けて、自分の望む日本語力を身につけて欲しいなと願っています。