『丸の内魔法少女ミラクリーナ』が面白すぎました!
こんばんは、moikoです。
ありそうだけど、ない世界。どこかにいそうだけど、いないだろうなという人。でも、それは誰かの心に存在している世界や人格なのかもしれない。そして、私達は心のどこかでそれを望んでいるのかもしれない。
村田紗耶香さんの本を読んだ後は、狐につままれたとでも言うのか、そんな不思議な気分になります。自分が今いる世界が分からなくなるというか、歪むというか。
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』もそんな感覚を覚えましたが、細かいことはさておいて、
「丸の内魔法少女ミラクリーナ」「秘密の花園」「無性教室」「変容」4つの短編、
どのお話も超絶面白かったです!!
その中でも、私のお気に入りは表題作「丸の内魔法少女ミラクリーナ」です。33歳のOLが魔法少女をやり続けてるという設定からして面白いのですが、
お話の入り口と出口がこんなに違うのか!
と度肝を抜くような、読み手の色々な予測の上の上の展開をいくお話で、まるでジェットコースター!
「秘密の花園」では同級生を1週間監禁する大学生の女の子が、「無性教室」では性を見せることを禁じられた世界で高校生が、「変容」では介護で世界が閉ざされていた主人公が、それぞれ村田紗耶香ワールドを見せてくれます。
私は、不思議な話なのに、なぜかストレス発散したような腑に落ちたようなスッキリした気持ちになります。
短編で読みやすいので、ぜひ読んで欲しいです。
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