絵本テキスト「みんな ないてもいいんだよ」

ごはんを ぐちゃぐちゃポイッ

ボチャーとこぼして おくちがあんぐり

イスのうえでたっちでバンザーイ

あやうく おちて おおけがするよ

ママは いつも おこっちゃう

だいすきなのに おこられる

なんにも わるくないのに

 どうして  どうして たのしくて うれしくて
ほめてほしいだけなのに


ごはん がんばって つくったのに

こぼさないように いつも くふう してるのに

おおけがして いたいおもいを してほしくないのに

うまくいかなくて かってにイライラして
つかれてて つい キツくおこってしまう

どうして いっしょに たのしみたいのに
いっしょにいてうれしいのに
ほんとうは ほめたいのに

どうして どうして

「そんなときは ないていいんだよ」

「あかちゃんとか おとなとか かんけいないよ
つらくて くるしくて つかれてたら…」

「おおきなこえで いっしょにないていいんだよ」

いっぱい ないて だきしめながら ないて
ごめんね。っていいながらないて
だいすき。っていいながらないて

ないて ないたら

おたがいの なみだをふいて わらおう

そして ジュースをのんでおかしをたべたり
 ねころんで テレビをみて そのままねちゃおう

いいんだよ だれだって ないていいんだよ

そのあと わらえるから いまは おもいきり

「みんな ないてもいいんだよ」


-おしまい-