Lesson 28 背泳ぎ プル(腕の掻き)その1 両手で掻く
💧 仰向け姿勢で何とか浮くことができ、キックをして進むようになったら、腕の掻き(プル)をおこないます。
背泳ぎの腕の動きがうまくできない点をまとめてみました。
・沈む
・顔に水がかかる
・カラダが伸びない(縮こまってしまう。)
・左右に曲がる
・キックとタイミングが合わない
・進まない!
こんな感じが多いと思いますが、概ね対応方法は同じです。どの問題点も、ラクに浮かぶ姿勢を崩して(壊して)しまっているからです。
★ ラクに浮かぶ姿勢を崩す原因 その1 ➡ 腕をまっすぐ上に上げてしまうから
トップスイマーの背泳ぎを見ると、腕をアタマの横でまっすぐ上に伸ばし、頭のてっぺんの延長線上で入水させているように見えます。
肩関節の運動機能が十分に備わっているのなら、それでもよいのですが、ほかの泳法で何度もお話しさせていただいているように関節生理学的に肩関節は「ゼロポジション」でキャッチ! です。
背泳ぎの場合も同じ。カラダを不安定にさせないためなら、このポジションで入水 → キャッチ です。
★ ラクに浮かぶ姿勢を崩す原因 その2 ➡ ヒジを伸ばそうとしてしまうから
肩関節の機能が十分ではないのに、無理にヒジを伸ばそうとすることで、胸を張りすぎたり、おなかが下がったり、上半身が力んだりすればカラダは沈んだり、ヨレたりします。
ヒジが伸ばせないのなら、少々曲がっていたってイイです。
この2点を気にせずに泳ぐ練習方法
両手で掻く(25m)
① 両手を上にあげてキック開始です。両腕を下げたキックと姿勢が変わらない程度にヒジを伸ばします。(姿勢が崩れるくらいなら、ヒジは少々曲がっていてもイイです。)
② スタートは両腕を上にあげていますが、すぐに肩関節45°に開きます。そのとき、小指は水底側・親指が水面側です。
③ 両手で水をとらえたら、太ももの外側まで一気に水を掻きます。(カラダの横を掻きます。
④ 親指側から水面上に腕を上げ、カラダの前面を通ってリカバリー。肩関節45°のところに入水すれば、腰が沈みも少なく、肩や腕の窮屈さも少ないと思います。入水は小指側からおこないます。
⑤ 両手で水をとらえたら、太ももまで一気に掻く。これを繰り返します。
⑥ キックを止めないように気を付けましょう。
☆ リカバリーのときに、カラダが沈んでしまったり、顔に水がかかって快適に泳げない場合は、以下ご参照ください。 Lesson 28 背泳ぎ プル(腕の掻き)その1 をちょっと快適にする。
次回はLesson 29 背泳ぎ プル(腕の掻き)その2 交互に掻く。です。