Lesson 29 背泳ぎ プル(腕の掻き)その2 交互に掻く。
💧 両手で水を掻いて進む感覚がつかめたら片腕ずつ交互に掻いていきます。
まずは陸の上で練習です。
練 習
手順① 背もたれのないイスなどに腰かけておこないます。これは、腕を回した動きにつられて腰が一緒に回らないようにするためです。実際に泳いだときに、腕と同時に腰が一緒に回ってしまうと泳ぎが不安定になったり、蛇行するからです。
手順② 両腕をブランと下げ、「でんでん太鼓」になったつもりで、片方の肩が前、もう一方の肩が後ろになるよう交互に上体を捻ります。動きにつられて「頭」と「腰」が動かないように注意します。(顔は一点を見つめているといいでしょう。)
手順③ 今度は腕の動きをつけます。
片方の腕を上、もう一方を下にします。このとき、上側の腕は、真上ではなくゼロポジション※の位置。小指は後方(入水する向き)を指します。下側の手は親指が前(水面からリカバリーする向き)です。
動作は腕だけが単独で動くのではなく、胴体の動きとあわせて動かすようにします。ほかの泳法同様に、カラダの横を掻きます。
(※カラダの横を下から上にあげた(外転)とき概ね135°程度、真上から下に下げるとき概ね上から45°程度の角度。ガッツポーズの角度ともいわれることがある。)
手順④ でんでん太鼓運動同様に、上側の腕を水中に沈めるイメージで、概ね10~15cm(ほぼ手の平ひとつ分)上体を後方に捻ります。頭と腰が一緒に回らないように注意しましょう。
手順⑤ 上体が後方に回り切ったときに、腕が肩の真横になるように腕を下ろしてきます。
手順⑥ このとき反対側の腕も肩の真横にくるように同時に上に挙げてきます。(親指から上げますよ)
手順⑦ ここから上体を反対方向に捻ります。これに合わせて上から掻いてきた腕を大腿の横。下から上にあげてきた腕をゼロポジションに位置させます。
これでちょうどはじめの位置と上下の手が反対に入れ替わります。
手順⑧ あとは、腕の動きをつけた「でんでん太鼓運動」をリズミカルに繰り返すだけです。
ここでポイント
腕を上から下に降ろし始めたら、すぐにヒジを90°に曲げ、手のひらが概ねみぞおちの位置(浮心付近)に到達したときにヒジを伸ばして大腿まで(水中では大腿部のウラ側の外側=ハムストリングス外側)移動させるとS字プルの出来上がり。です。
ヒジが早めに曲がることで、腕が回しやすく感じられると思います。
次回は水中でやってみる! です。