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ぬいを海外工場に依頼したレポ

ぬい初心者がうちよそのぬいを中国の工場に依頼した備忘録。
ぬいを作ってみたいフォロワー向けに記録を残しておきます!



①事前の情報収集

  1. ぬいを依頼しようと思ったきっかけ
    二,三年前に手縫いのぬいが流行り出したころトライアルしたものの、髪の刺繍が上手くいかず断念。(のちに知ることですが、所謂立体刺繍を自力でやろうとしていたみたいです。初心者には難易度が高すぎる。)
    それ以降、手先の器用なフォロワーさんが可愛いぬいちゃんを連れ歩いているのを見て「いいな~」と思い続けていたところ、Twitterのおすすめタブで「棉花娃娃を依頼したよ」という旨のツイートを発見。
    個人でも工場に依頼できるんだ!と知ったことで一念発起しました。

  2. 「棉花娃娃」ってなに?
    しかしながら「棉花娃娃」というのがどういうぬいを指しているかわからなかった為、そこについて調べるところから始めました。
    Twitterで検索して分かったことは以下。

    ・「棉花娃娃」は中韓で人気の着せ替え人形のこと。
    ・「棉花娃娃」の10cmサイズと手縫いぬいの10cmサイズは同じではない。「棉花娃娃」の10cmサイズは実寸13-4cm前後。
    ・100均などで市販されている着せ替えが着せられるのは手ぬいの13-15cmか棉花娃娃の10cm。ただし棉花娃娃用のお洋服(Qoo10とかで売ってる)だと一番展開が多いのは20cm(次いで15cm)で10cmはあんまりない。

  3. 工場選び
    Weiboとかも調べて選んだほうがいいとか、口コミを見たほうがいいとかの先人の言葉を頼りにしつつ、WeiboとTwitterで「#棉花娃娃」「#jpぬい」を検索。あと先人の方のnoteも頼りにさせていただきました。
    工場選びでこだわったポイントは以下。

    ・新設(できて2,3カ月とか)の工場ではないこと。
     「工場が飛んだ!」「お金を持ち逃げされた……」というツイートが見えたので、出来る限り信用のありそうなところを探しました。
    (特に私はうちよそ相手の人とお金を出し合って依頼することにしていたので、下手は打てない)
    ・日本語通訳さんがいる工場であること。
     AI翻訳を使えばかなりの制度で翻訳してくれはするのですが、翻訳では補いきれない文化の違いや感覚の違いが怖かったので、少しでも理解のありそうなところを……と考えていました。
    ・レスポンスが早く進捗報告があること。
     しつこく連絡しないと進捗が上がらない工場がある……とツイートを見たので、レスに関する評判がいいところを探しました。

    他、いくつかの工場に見積もりを依頼して決めたほうがいいらしいです。

    ※論ぬいとか論🏭とかいうものがあるらしい!!
    ↓詳しく書いてくださっているnoteです。一回見たほうがいいかも。



②型紙作成

  1. テンプレート探し
    私の依頼した工場にはテンプレートらしきものが見つかりませんでした(多分)!
    でも工場によってはあるらしい?
    工場が上げてた正常体サンプルを見ながら型紙を描くことになりました。

  2. 仕様決定
    描き始める前に、おおまかな仕様を決めました。
    ・ボディタイプ
     10cm正常体。100均などで購入したお洋服を着せたかったのと、持ち歩きやすいサイズが良かったので。
    ・立体发片or立体刺繍
     髪の毛の裁断について、布切りっぱなし(立体发片)がいいか布の縁に刺繍する(立体刺繍)のがいいか。単純な好みで立体刺繍にしました。
    ・骨ありor骨なし
     ぬいの中にボーンを入れるかどうか。骨(ボーン)があるとポージングが出来る!骨がないとぬいを揉み揉みしやすい!あと10cmだと骨ありは着せ替えちょっとしづらい……と聞きました。お座りさせたかったのと、そんなに頻繁には着せ替えしないと踏んで骨ありに。

  3. 描画
    クリップスタジオを使って型紙を作成していきます。
    2で決めた仕様に従って描いていきます。(10cmなら細かすぎる刺繍は入れない、縁に刺繍の線を描くなど)
    基本はミニキャラを描くときと同じ感覚です。
    やや寄り目にした方が立体になった時に可愛くなると聞いて、寄り目ぎみにしています。繊細な刺繍が似合うように、普段のミニキャラよりも顔の情報量は多め。

型紙はこんな感じ。(手前の生き物は依頼時には消しています)
実際にはうちよそ2体分型紙を描いています。

③指示書き込み

②で書いた型紙に細かい指示を書き込んでいきます!
中国の工場では型紙を紙に印刷して作業をすると聞いたので、中国語と日本語の両方で指示を書き込みました。(例の如くAI翻訳です)
他、どの布をどこに使ってほしいか、どういう色の刺繍がいいかも書き込んでいます。(布の種類はお願いした工場の固定ツイートにありました)

背面と髪の下の図案もあります

④工場に依頼する

(2025年1月5日)
いざ、デザインとオーダーシート(工場が準備してくれているものがありました!)を携えてDMを送ります!
お見積りをお願いしたら秒で返信が来ました。レスポンスが早すぎる……。
「このオプションを付けたらどのくらいになる?」「お洋服も一緒に頼める?」等の質問にもすぐにお返事が来ました。
最初は日本語翻訳さんがお返事をくれたのですが、途中から中国語になったので工場の方もDMを見ていてくれたのかもしれません。
めっちゃ狼狽えましたがチャットGPTに翻訳してもらい事なきを得る。
その日のうちに見積もり⇒正式依頼までしてアリペイのコードを貰い、直ぐに支払いをしてスクリーンショットを送り、工場からリアクション(絵文字的なやつ)がつく。そんな感じです。

以下、アリペイを使う上で引っかかったこと

・アプリの「支払い」から送金すればいいのかな?と思ったらできなかった。「スキャン」から貰ったQRを読み込ませるのが正解らしい。
・QRを読み込ませていざ値段を入力し送金しようとしたら、単位が「¥」だった。円じゃなくて元にしたいんだけど……と暫く困っていたものの、よく考えたら中国元も記号は「¥」だった。


(2025年1月7日)
工場から「入金確認できました」との連絡あり。
納期は土日祝除いて約60日後とのこと!これから旧正月に入るので、4月末くらいでしょうか。


⑤電子刺繍が来た

(2025年1月10日)
電子刺繍が送られてきました!!!
出来る限り丁寧にデザインの線を引いていたとはいえ、かなり想像に近い線取りをしていただいており、喜び。
電子刺繍見てみたらちょっとここがバランス気になるな……とか、ここはちょっと思ってたんとちゃうな……となった部分を書き込んで修正を依頼しました。
(画像をnoteに載せてもいいですか?と聞いたら快諾していただけました!感謝。)

本物の電子刺繍だ!!!
修正点を書き込んで返信


以降、何かしらあり次第更新予定です!
何かの参考になればうれしいです。


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