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11月科学系ポッドキャストの日「境界」-「駐妻のキャリア」について考える-
11月は科学系Podcastの日2周年になるみたいで、11月2日にはポッドキャストシンポジウムも開催されたようですね。
まきとないちゃんは時間が作れず参加できなかったのですが、コラボしてくださったひよ研のはちさんをはじめ超豪華メンバーが登壇されたみたいだし、私たちに縁のある?ポッドキャスターさんも多く参加されたみたい。
このイベント月にあやかりたい…だけでなく、せめて我々ができることを!と思いまして、今回も科学系Podcastの日に参加させていただこうと思います。
11月のホストはサイエントークさん。
テーマは「境界」です。分野の境界、人との境界など、捉え方は自由のようです。
35右左の「境界」の捉え方
今回は、まず、まきが現在進行形で取り組んでいる問題「駐妻キャリア」について、話していこうと思います。
より詳しい内容を知りたい方は、「#180 まきの人生史 part1ー突然転機は訪れました」をお聞きください。
なぜこれが今月のテーマ「境界」なのか?
捉え方は二つあると思います。
ひとつに、国を跨ぐということ。もうひとつに、働き手(主に男性)とサポーター(主に女性)という役割分担について。
まきの「駐妻キャリア」という問題は、まさに国の境界を超え、役割分担の境界を超えていかなければならないのです。エグすぎる…
駐妻キャリアに関する衝撃的なデータ
まずは、駐妻キャリアnetが実施した駐妻へのアンケート調査結果をもとに、この「境界」の溝がいかに深いかを紐解いていきましょう。
今回は二つの記事を参考にしました。
駐在員企業の3割のみが駐在員配偶者へキャリア支援を実施〜(2023年10月29日ー11月12日に実施された46名の無記名のwebアンケート)
海外帯同を機に約半数が再雇用制度なしの退職を経験〜(2023年10月7日ー10月21日に実施された123名の無記名webアンケート)
帯同者の日本での勤務先で、就労継続の可能性を模索できる制度を持っているのは、67%(え、意外に多い??)。
その内訳は、退職者の再雇用制度(36%)、配偶者同行休業制度(23%)、勤務地変更制度(6%)、自己啓発など休業制度(2%)。
ここからわかることは、帯同先でも勤務し続けられたのは、わずか6%であるという事実!!!!
なぜこうなっているのか?
駐在員が務めている企業が配偶者にどのようなサポートをしているのか?
自己開発❌、就労支援❌、就労許可▲※、生活支援⭕️
駐在員の生活をサポートするための支援は手厚く、帯同者にも「守られた生活」が保証されています。
その一方で、帯同者のキャリアを継続するための支援は全くないということのよう。
※ただし、海外赴任で家族の就労、6割の企業が「希望あれば認可」(日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC199BF0Z11C22A2000000/)という現状らしいが、それを阻む要因もありそうですよね…
今回参考にした記事は、語学学中補助よりも就労許可、就労情報の積極的提供を期待する、という結論を導き出してました。
でも、結局どっちも必要な気がする…ソースは有限だけれども(ないちゃん意見)。
まきの体験
このデータをもとに、まきの実体験として、何が「境界」になっているのか?を聞いていきましょう。
なぜこれまでの帯同者は、就労継続よりも退職→再雇用を選ぶのか?
モデルケースがない上に、帯同者=サポーターとしての役割を期待されてしまう。
そもそも夫婦それぞれがキャリア継続を望む場合、別々に住むという選択が最も合理的。
駐在者の土地に一緒に移り住み、かつ、就労継続することは、まさにイバラの道!自ら選んではいるんだけどね。
企業側の難しさとは?
企業からすると利益最大化を目指すのであれば、駐在者が100%のエフォートで就労することを優先する。そのため、駐在者に対するサポーターとして帯同者の生活も充分すぎるほど支援する傾向がある。
また、駐在先は多様で、行き先ごとに就労やVISAに関する制度が異なり、一律管理が難しい。
くわえて、ロールモデルやニーズがまだまだ少なく、帯同者の要求に対応するメリットが多くない。
これって、帯同者特有の問題?それとももっと根本的な問題がありそう?
育休からの復帰時と似たような感覚はある。まきが情報を収集して動かない限り、キャリア継続がのぞめないという点が似てる。ただし、育休復帰はまだロールモデルが世の中にあった。
夫さんは、まきの育休中も今回も当事者ではないから真剣度合いに夫婦間でもズレが生まれている。夫さんからすると、まきが駐在先で就労しなくても問題ないしね。そういう状況にある身としては、夫さんは現在頑張って情報収集しているのです!!
アイシテルのサインですかね。
目指そうとしてる先
こうやって色々考えていくと、駐在先でもキャリアを継続させることはかなりイバラの道ということがわかってきた。
時には諦めそうになるけど、とにかくやれることはやってみて、n=1だし、汎用性のある事例ではかもしれないけれど、私のように続けたい人の希望の光になれたら嬉しい!
最終的に休業となって「no gain」となったとしても、「no gainという結果をgainした」って言います!
実は、次週からは英語でサイエンスしナイト!さんのアサミさんにゲストに来てもらって、アメリカの事情や駐在ファミリーのあれこれなど色々聞いてきたので、お楽しみに!
留学経験のある方、在米の方、まさに帯同者の方、さらにはキャリア継続帯同者の方、ご意見ご感想、アドバイスなどご連絡をお待ちしております!