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社会科学系の研究者から見たプラハ(ないちゃんのぼやきnote)

前回のベルリン編に続き、今回はチェコはプラハ編です。
この旅の道中に、工業高校農業部に政治学者っぽいエロ旅ネタ(!?)を送らせていただきました。
ぜひ、そちらもお楽しみください🙂‍↕️



お墓って怖い?怖くない?

ベルリンの次に訪れたプラハも見どころたくさんでした。そのなかでXにもあげて、一見の価値あり!!!と思ったのは、骸骨で装飾された教会です。



前提知識なしで行くことにし、行く道中でどういう過程で出来上がったんだろう??と検索したところ興味深い事実が。


当初、ないちゃんがその教会に行こうと思った理由は、

旧共産圏ということもあり、人権の考え方が異なる結果、このような教会が出来上がったのかな?

と思っていたからでした。というのも、中国北京にある博物館では、人権の考え方が異なることから、本物の人体模型(!?)が数々展示されていることを知っていたからです。


検索してみたところ、人権とかそんなことではなく、死生観が違いそうだということがわかりました。
そもそもこの場所に骸骨が集まった理由は、この教会の修道士がカトリックの本拠地であるエルサレムに派遣されたからということでした。つまり、多くの人は位の高い?修道士さんがいる教会に祀られたいと思ったということです。ただ、教会にはスペースがない。そこで、古い骨は掘り起こし、教会に移すことでスペースを作り出したということなんです。


え??
家族は怒らないんか??
というか、骨自体怖くない???


そんな疑問を知り合いの人類学者に投げかけると、宗教によってどこに魂が宿るか問題があるそうで、土葬と火葬でも骨に対する意識は異なるとのこと。

くわえて、この教会はキリスト教の教え?の「メメントモリ(死を忘れるな)」というメッセージを伝えているものらしいです。つまり、ある種不気味な骸骨の装飾を見て死を意識することで、生きる大切さを知ろう、ということのよう。なので、それが怖いとか家族が怒るとか同じ宗教を信仰していれば、ないんじゃない?とのこと。

また、歴史学者のパートナーに聞くと、日本でも墓の区画整理はよくある、とのこと。


へー!そう思うと墓ってさほど霊的なものではなく、とっても俗世的なものなのかも。そんなに怖いものではないかも?と新たな気付きを得ました。


メトロノームが意味することは?

この旅で最もテンションが上がった場所は、間違いなくプラハにある共産主義博物館でした。チェコの共産主義の歴史を反省する視点から描いています。ある種、色が強い博物館であったことも含めて、ないちゃん的キュンポイントでした。



共産主義博物館の外観


チェコの現代史をじっくりと見ながら、ある疑問が。
東欧の現代史を知れば知るほど、当時のソ連の影響の強さに驚きます。ないちゃんはその時代に生きていないため、想像するしかないのですが、世界全体が共産主義に飲み込まれた時代だったんだなぁと感じます。
当時、ソ連の影響で東欧は共産主義に舵を切ったし、中国やベトナムといったアジア諸国も共産主義への道を進みました。


ただ、1980年代に入ると、それらの諸国の運命は二分されます。ないちゃんが今回訪れたベルリン、プラハを中心とする東欧諸国は、民主化の波にのまれていきます。一方、ベトナム、中国は依然として体制を持続させました。

ふと、なんでだろう?と思ったわけです。
政治学者ないちゃんは、

「ソ連という存在以外に共産主義という体制を持続させるカリスマ的指導者がいたかどうか(中国だと毛沢東、ベトナムだとホーチミンがいますよね?)」

かなぁ、あるいは

「ソ連からの軍事侵攻があったかどうか(軍事侵攻を受けた地域は、強烈な反発感情を持ちやすい?)」

なのかなぁなどぐるぐると考えております。
あ、答えはありません!笑


この共産主義への傾注→民主化という流れのなかで象徴的なものとして、チェコに設置されたスターリン像がありました。共産主義時代は、街を見下ろす位置にスターリンの巨大な像が建設されました。それが、民主化とともに爆破され、いまは巨大なメトロノームが置かれています。


ドデカスターリン像とその爆破風景
跡地に造られた動いていないメトロノーム

なんでメトロノーム?しかも動いてない。
調べていないので、理由はわかりません。
誰か大喜利してください!


共産主義のレガシーは明太マヨ?

昔、アメトークで、何にでも合うのが明太マヨだ!というくだりがあったのを覚えていますか?

ご飯に合うのは?→明太マヨ!
パンに合うのは?→明太マヨ!
ジーンズに合うのは?→明太マヨ!

というふうに拡大解釈が進んでいくという流れです(笑いを説明するというなんともナンセンスな…)


これに似たくだりが、実はチェコでもありました笑

なんで電車が日本みたいに時間通りにくるの?→それは共産主義のレガシーなの。労働者を早く作業場に送らなければならなかったから。


なんでチェコにはベトナム料理が多いの?→それは共産主義のレガシーなの。冷戦期にベトナムは共産主義の同盟国でもあったから移民が多かったの。


なんでチェコの大人のお店の看板は黄色なの?→それは共産主義のレガシーなの。ほら、同じ共産圏だった中国も黄色はエロの色でしょ?


…ほんとかなぁ??笑
たしかに共産主義のレガシーはあると思うけれど、そう言ってしまうことで、さまざまな多様性が見えなくなってしまっているようにも感じるような…


あまりにも共産主義のレガシーという言葉が出てきたので、最後は友人となんでもかんでも共産主義のレガシーだと言って笑い合ってました。まさに、明太マヨ論法!!!



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