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Notion 大学勉強会レポート「プロジェクト機能」
先日、Notion 大学で新機能「プロジェクト機能」についてのオンライン勉強会が開催されました。今回はその勉強会についてのレポート記事をお届けします。
🫡 プロジェクト機能についての勉強会完了!今まで自作で作っていたプロダクトバックログ・スプリントバックログが標準機能として提供されたって感じだった。
— Tsuburaya | Notion 公式アンバサダー (@___35d) June 4, 2023
これは一般のユーザーさんは覚えなくて良いやつなのでみなさん理解できなくても全然大丈夫です!ご安心ください!笑
Notion 大学では、Notion の新機能がリリースされるたびに勉強会を開催しています。Notion テクニカルコンサルである熊倉さん(@yoshihiko_k)を講師としてお招きし、円谷と会話をしながら新機能についてわかりやすく解説していただいております。
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※ リアルタイムで勉強会に参加できなくても、すぐにアーカイブ動画が公開されるので自由なタイミングで勉強会の内容を見ることができます。
今回は、最近リリースされた新機能の中でも特に難しい内容である「プロジェクト機能」の勉強会についてのレポートです。「プロジェクト機能」が気になる方、Notion 大学の勉強会の内容が気になる方はぜひ続きを読んでみてください。
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📝 今回の記事はチャベスさん(@ChabesuB)にご協力いただきました。ありがとうございました。
はじめに
勉強会に参加する前の私自身のプロジェクト機能に関しての理解度は、「全くわからない状態」です。プロジェクト機能では、「アジャイル」「スクラム」「スプリント」などのキーワードが出てきますが、これらについて何も知らない状態です。また、プロジェクト機能はチームや組織向けの機能ですが、私は Notion を個人でしか利用していないため、当初は興味自体あまりありませんでした。
ただし Notion 好きとしては「新しい機能はできる限り把握しておきたい」という気持ちもあり、勉強会に参加することにしました(勉強会は顔出し不要で、発言や質問はチャットか声出しどちらでも可能なので、とても気軽に参加できます。)
勉強会の概要
今回のプロジェクト機能には以下の 3 つのデータベースが含まれており、それぞれリレーションされています。
「タスク」データベース
「プロジェクト」データベース
「スプリント」データベース(+スプリントボード)
勉強会では上記のデータベースのそれぞれの機能の説明に合わせて、「アジャイル」、「スクラム」、「スプリント」などの開発現場での用語も解説していただきました。
1. プロジェクト機能の概要説明
今回のプロジェクト機能はベータ版としてテンプレートで配布されています。テンプレート内にいくつかの新機能(AI プロパティや自動採番機能など)が組み込まれ、テンプレートの使い方がツールチップで表示されるなど、今までにはなかった形で提供されています。
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説明の中で熊倉さんの「プロジェクト管理の民主化を図ろうという意図が感じられる」という説明が印象的でした。プロジェクト管理機能は、「Notion ってこう言う感じだよ」「ちょっと触ってみて」という Notion を使ったことがない人向けの機能のようです。
また、個人で Notion を好きで使っていて、組織に Notion を導入したいけどハードルが高いという人に対しても、このテンプレートが導入の一助になるということも説明されていました。
2. 「タスク」データベースの解説
タスクデータベースは名前通りタスクを登録するデータベースですが、最近リリースされた AI プロパティやデータベースの自動採番機能が組み込まれています。また、データベースのプロパティに「推奨」プロパティという項目が出てくるようになっており、Notion 初心者からするとわかりやすい導線が用意されています。
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また、「推奨」プロパティの中で「見積」というプロパティがあり、その中に謎の「Tシャツサイズ」という項目がありますが、これはアジャイル開発でタスクの粒度を表すために使うプロパティであるということも解説してくださり、個人的にはかなりスッキリしました。
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データベースで新しいビューを作る場合も推奨ビューが準備されており、フィルタが設定済みのビューが選択肢として表示されます。また、データベースには空のフィルタがいくつか用意されており、Notion を触ったことがない人でも触ってみたくなるような 仕掛けが準備されています。
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3. 「プロジェクト」データベースの解説
続いては、プロジェクトデータベースについての解説でした。プロジェクトデータベースはタスクデータベースとリレーションされており、各プロジェクトの中にはそれぞれのプロジェクトのタスクが表示されています。
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プロジェクトデータベースでは特に目新しい機能はありませんが、プロパティの利用例、プロジェクトとタスクのリレーション内容など、実際の運用例を Notion がテンプレートを通して提示してくれています。
4. スプリントの概要説明
スプリントデータベースの解説に入る前に、「スプリント」の概要についての解説をしていただきました。
「スプリント」は主に開発組織で採用されている「アジャイル開発」という開発手法の中で使用される用語です。「スプリント」はある一定の周期の中でタスクを登録し、その周期の中でどれくらいタスクを消化できるかを周期の終わりに計測・評価していく手法のことです。
スプリント ≒ 周期と考えても良く、実際にはおおよそ 2週間から 1ヶ月ほどでスプリントを回していくことが多いそうです。今回のスプリント(周期)ではこれくらいのタスクが消化できたので、次のスプリントではこれくらいのタスクをやってみようという計画をスプリントごとに計画・実行していきます。今回のテンプレートでは、このスプリントの仕組みが実践しやすくなっています。
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5. 「スプリント」データベースの解説
スプリントについては、「スプリント」データベースと、主ににユーザーが操作を行う「スプリント」ボードが用意されています。勉強会では、スプリントボードを操作しながら、スプリントデータベースがどのように更新されるのか、またタスクやプロジェクトとどのようにリレーションされているのかをわかりやすく解説してくれています。
スプリントボードに新しく搭載された「スプリントを完了」ボタンを実際に操作しながら解説してくださったので、スプリントを完了するとスプリントデータベースはどのように更新されるのか、タスクはどのように移動するのか、といったことを把握することができました。
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勉強会では円谷さんの会社での実際のスプリントの運用についても紹介がありました。円谷さんの会社では Notion で構築した自作のアジャイル開発のシステムを約 2 年間ほど運用しており、実際にうまく回っているということです。ちなみに今回のテンプレートは、見れば見るほど円谷さんの会社で運用している内容と似ているそうです(さすがです…)。
テンプレートの入手方法
テンプレートは Notion ページ内のテンプレートページから入手することができます。
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おわりに
今回は、Notion 大学内で開催された「プロジェクト機能」の勉強会への参加レポートでした。もっと内容を詳しく知りたいという方は Notion 大学に入ってアーカイブ動画を見てみてください。とても難しい機能なので、個人で勉強してもなかなか理解できなかった内容だと思いますが、勉強会に参加することでたった 1 時間で概要を把握することができました。
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