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自己ベストを更新し続ける人を見た


私は、短距離走者だったことがある。

毎日毎日、普段は、体を作る基礎トレをやっていて、一見すると早く走るのと関係なさそうな動きを際限なく繰り返していた。でも、ひとたびコーチに「タイム計るよ!」と声をかけられれば、その瞬間に選手に変身する。

変身としか言いようがない。

靴をスパイクシューズに履き替えて、より地面を捉えられる足となり、スターティングブロックのフットプレートに足の裏をつける。スタートラインの手前に手をついてポジショニングする。目線を上げてゴールラインのほんの少し先に焦点を合わせた時、私は私の出来うる肉体のベストを体の奥底から爆発的に呼び起こす。


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昨日、かなり、じーーーんと来てしまった。
official髭男dismのオンラインLIVE配信があったのだ。

彼らはいつも進化している。どの曲一つとっても前と同じ曲はない。彼らの今を反映しているし、ファンの気持ちを反映している。
セットリストの妙。
曲と曲の繋がりの妙。
曲のアレンジ。
そして、藤原くんの声量。

Laughterを聴いてる時、私は少しだけ、うるうるとしていた。

YesもNoも言えずに答えに詰まっていた過去を
背に乗せたラフター
予想を覆した
ゴールや距離ではなくて 
絶えず響いてた声こそが
孤独な夜にサーチライトにしてたあの光だった
今やっと気付いた

NHKで昨年9月に放送された「SWITCHインタビュー 達人達」で藤原くんと脚本家の古沢さんが話すなかで、Laughterを書き上げる前、藤原くんが行き詰まっていた状態にあったと知った。私は、創作の象徴としての「鳥」が羽ばたく楽曲を生み出した藤原くんを心の底から尊敬している。

今回のMCで藤原くんはこう言った。
『僕、Laughter歌っている時は別人格になるんです』

あぁ、彼も「変身している」。


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私は、毎日を何気なく過ごしているただの一社会人だ。でも、誰かに「タイム計るよ!」って声をかけられた時には、一瞬で自己ベストを出せる存在に変身して、自分の限界のその先に一歩足を伸ばしてみたいと思った。


それが、娘の
「今日の図工で、ラップの芯かトイレットペーパーの芯使うの」
という発言だったとしても。


ハトちゃん(娘)と一緒にアイス食べます🍨 それがまた書く原動力に繋がると思います。