見出し画像

ソラミミ野はら


太陽は傾き
昼間のどっしりした湿気を含んだ大気が
小さな水滴となって緑の葉の上に降りていく

焼けつくようだった光線は去り
葉っぱのうぶ毛がくっきりと見え始める

誰もいない

リー
リー
コロコロ
リー
リー
コロコロ

誰もいない?

とおくにも
ちかくにも
息づく
無数の命

殿様バッタ、ショウリョウバッタ、コオロギ、カナヘビ、クモ、モグラ、オケラ、ミミズ…

彼らが紡ぐ音が
溢れすぎていて

無音という空耳を
聴いている今夜


画像2

画像引用:
https://unsplash.com/



ハトちゃん(娘)と一緒にアイス食べます🍨 それがまた書く原動力に繋がると思います。