「表現の自由」議論 基礎の基礎1
ここ1年ほどで、Twitterやネット上での表現の自由や表現規制に関する議論は、高度化と複雑化がこれまでにない速さで進んでいる。
最近では、やや難しい概念や専門用語を利用した独自の表現の自由論を展開する人々もいる。さらに、広告表現に関する問題でも、背景の複雑化や様々な思想・思考の融合など、難解なケースも増えてきた。私は正直な話をすると「表現の自由を守る活動」を「一部の学識ある人」や「専門知識を有する人々の領域」にはしたくないと思っている。
私は、これらの人々が提唱する説や議論を日々観察し、時には参加して勉強しているが、なかには「難しいことは理解できないけど、好きなものを守るために参加したい」という人もいると思うので、なるべく難しい概念や専門用語は用いず「現在の表現の自由に関するネット上の議論に参加するための、最低限度の予備知識」だけを説明したいと考え、この記事を書くことにした。
今回の「表現の自由」議論 基礎の基礎は、複数回で記事にする。
今回はネット上での表現の自由議論に参加するうえで注意すること、そしてトラブル発生時の対処法の基礎を説明する。
☆ 表現の自由の議論、ネット上で気を付けること
まず、表現の自由に関する議論に参加するうえで、気を付けてほしいことが「7つ」ある。
・一つ目は相手のツイートに反論するときは、なるべく「引用リツイート」を用いることが挙げられる。
これが必要な理由は「レスバトルをしてしまうと誹謗中傷と判断され、不当な報告の被害を受けやすくなるため」である。つまり「自らのアカウントの安全のために必要な措置」である。
・二つ目は相手のツイートをスクショして利用する場合は必ず「名前やアイコン部分は隠すこと」である。
これは、トラブル防止のために必要なことで、マナーのよさをアピールすることにも繋がるので、ぜひ実践してほしいことだ。
・三つ目は全てをフェミニストの責任にしないことである。
もちろん、フェミニストが関わっている場合は、この限りではないが、事実が判明していないうちは「フェミニスト」を名指しで批判することは避けるべきであり、経験則で「その可能性が濃厚」だとしても「なるべく濁した言い方」をすることが必要で、これは「フェミニズム思想自体が悪いものではない」ということや「他の勢力や愉快犯の存在」がいることもあり得るからである。
・四つ目は騒動の原因となった人物を叩きにいかないことである。
結構な頻度で、騒動を起こした人や団体を特定して、ネット上で叩き始める人がいる。しかし、これだと規制派勢力と同じことをしているので、全く意味がない。どうしても反論したい場合でも「引用リツイート」にとどめておくべきで、スクショを貼り何度も叩く、ネタとして利用するのは、無駄な対立の原因を作るだけである。
・五つ目は証拠を確保することである
相手の発言や論法に反論する場合は、それを証明するツイートや記事をスクショするか、魚拓として記録するといい。これは、証拠をしつこく要求された際に提示できる反論材料になる。
・六つ目は多くの人のツイートを見て学ぶことである
自分の発言やツイートの内容は、時に、大きくズレていることがある。そのため、普段から多くの人のツイートを見て、いろんな人の考え方を吸収するのは大切な時間になると思う。余力がある人はさらに、フェミニズムや政治、倫理学に関する書籍や記事を読んだり、あえて規制派の書籍やブログに目を通すのも勉強になると思う。
・七つ目は私は正しいと思わないことである。
常に、何か間違っているかもしれないと思うことが必要。身内から指摘されたら、次回からのツイートに活用したり、質問してみるのもいい。ネット上の議論は、異常な速さで進むので、無理のない範囲で―。
☆トラブル発生時の対処法の基礎
・大量のDMが届いた場合
基本的には「無視」する。また、悪質であれば通報。
内容が、脅迫めいたものであるときは、念のためスクショに撮って保管しておくと、万が一のときに有効。コピーして保管するのも可。
・大量の引用リツイートでの抗議が来た場合
基本的に、対応する必要はないが、誤った印象を植え付けられそうな場合で、反論したいときは「引用リツイート」を使う。レスバをしても、良い事はないので、無意味にしない方が時間の無駄を防げる。
・見えない引用リツイートがたくさんある場合
鍵アカから引用されたり、ブロックされているアカウントから引用される場合がある。何もなければ無視で問題ないが、その後、急激に引用が増える場合には、一時的に鍵をかける。ツイートを控える(12~24時間程度)のもよい。原因不明な場合はエゴサすることで、叩いている人が分かる場合もある
・メールや電話で脅しを受けた場合
まず、しかるべき機関に通報。録音やスクショ、画面情報を記録して印刷して証拠を収集する。また、予防法としては、メールアドレスを教えない。電話番号などの個人情報を晒さないことも有効。内容に問題がない場合でも、同じIPアドレスや電話番号、メアドから繰り返し攻撃される場合は、証拠固めは絶対に行う。
次回は、基礎知識編として「フィクトセクシュアル」「フェミニストの種類」「パターナリズム」について説明します。長文、乱文になり、申し訳ありません。次回は10月下旬ごろを目途に公開します。ありがとうございました。