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[Ver2.2時点]サムに惹かれてから潰えるまで[崩壊スターレイル]

 初カキコ……ども……()
 ペンネームは「358 mikkoya」。主にゲームのあれこれをTwitter(Xなど知らん)より長く呟くためにnoteデビューした。温かい目で見てもらえれば嬉しい。
 さて唐突だが、本題に入ろう。2024年6月7日、私には受け入れがたい一つの事実が、予告生放送にて明らかになった。このタイトルを見てからこれを読んで下さっている方にはご承知のこととは思うが、今一度、自身の気持ちの整理のために、改めて記しておく。

 サムは、元から存在しなかった。

庭でいくらでもこの姿を拝めるが、そういうことではない。

 誤解を招く言い方だが、要は今まで見ていたサムはあくまで装甲であり、ホタルがその装甲の持ち主、つまり「中身」であった。覚悟はしていたし、何なら今では吹っ切れている。ホタルもストーリーやPVでもちろん好きになったし、ガチャも引く予定だ。
 しかしあの日やそれ以前のことを思い出すと、少し寂しくなるのも事実。何より、そのことでTwitterで荒れていた最中、「サムいないのなんてわかってたことだろ」みたいなツイを散見して、図星を指されながらも「いや、俺の脳内ではギリギリ生きてたんだ……」と歯を食いしばっていたのがつい一週間前。明日には来るVer2.3アプデに備え、前述のとおり気持ちの整理はしておきたい。
 ということで、ここではサムの初見から今までの感想をざっと述べることにする。今更すぎるがピノコニーのネタバレを存分に含む。また別にホタルや運営へのアンチではないので酷評することはないが、「まだうじうじ言ってやがる」と不快に思われる方には、戻っていただくことを推奨する。
 あと長文。とても長い。最後まで付き合っていただけると、クソ長お気持ちメールを運営に送らず静かに寝かせておいた甲斐があったというものである。


・サムとの出会い

 「サム」という名前を知ったのはどこからか、私は記憶にない。恐らくはアーカイブの「派閥」に記載されているのが初出か。

余談だが、エリオはいつ出てくるのだろうか。

 
当時、サムが英語で"Sam"と表記され、これがサンポの"Sampo"とざっくり似ていることから「サンポも星核ハンターじゃないか」と言われていたのを覚えている。流石にそんな訳ないやろと笑っていたのも束の間、Ver1.1で銀狼がVer1.2で刃が登場。同じ星核ハンターである彼女たちのストーリーに、このような記述が。

「……1人はロボット」
「大きな甲冑」


 総合して、サムがロボットであろうということは、なんとなく理解できた。しかしこの時の私の反応としては、「ふーん」くらいだった。もともと、私はロボット好きというわけではない。Ver1.1で登場したスクリューガムについても、推しというまでに至らなかった(性格とか好きだけど)。
 状況が変わったのは2023年8月13日。カフカの紀行PV「ヤぺラー反逆事件・第47場」にて、遂にサムが登場。最初の印象は……

見ればわかる。惚れるやつやん

 いーやバカかっこいいんだが!?!?
 
こんなの好きにならん男がどこにいるねんて話よ!ビジュアルも一発で戦闘用とわかるゴツくてスタイリッシュ(?)な最高の姿してるしおまけに高火力出して殲滅しておきながらオラオラ系じゃなくて敬語使う紳士系かよおいおいおいおいおい参ったな運営ありがとねぇこーれ私の性癖には合ってますよどストライクよ本当にもーーーー好き!!!!

 この瞬間、私の推しがまた一人増えたのであった。


・サムのストーリー出場、そしてホタル

 そんな推し、サムがVer2.0から始まるピノコニーでのストーリーに登場することが発表されたとき、私は舞い上がった。当然、黄泉やアベンチュリンをはじめとする他のキャラクターにもわくわくしていたが、Ver1で鳴りを潜めていたサムが満を持して出るのは嬉しい誤算だった。
 そしてVer2.0がスタート、早速ストーリーを進める。主人公の夢の中で見たサムと銀狼との体格差に「うん、いい……」と語彙力を失ったりしたのもあり、サムに会いたい一心でストーリーを快調に飛ばしていく、その道中。私は、新たな推しに出会うことになる。

 彼女はホタル。密航者の容疑でハウンド家に目をつけられていたところに主人公が遭遇。彼女を助けた後、デートをして、秘密を知り、そして──死別を余儀なくされる。ヒロイン登場に鼻の下を伸ばしてたらその鼻をぽっきり折られ、大半の方と同じくあのミームに憤慨と殺意を抱きつつ進んだ先、そこに長らくの推しがいた。それも敵として。

よりによってストーリーの動画を紛失、泣く泣く庭のスクショを代用。


 あの、ホタルとの別れで本当に落ち込んでたところあれなんだけどさ。
 
 やっぱかっこよすぎるってこのロボーーーー!!!!!
 
もう飛び蹴りとかのモーションが逐一いいんだわ……でそっからの必殺技よなあの「協定採択──焦土作戦実行!」が絵面もボイスも良すぎ最of the高よ男の子ってこういうのが好きなんでしょっていうツボを全て押さえていますね流石は天下のホヨバ様やで好き好きの好き!!!!

 お通夜ムードはどこへやら、アイドルにペンライトを振り回すが如く、私は鏡流と刃でサムをぼこすか殴った。弱点じゃないし育ちきってないしで殴り返されて普通に死んだ。ストーリーのボスはちゃんと強いからちゃんと育成しよう(n敗)。


・一つの疑惑、恐怖

 ストーリー終了後、テンションがぶち上がっていた私は、Twitterを開いて検索に「サム」を入れる。サムに頭を焦土作戦実行された同志の反応を見たいがためである。そこにはもちろんサムへの反応がたくさん書かれており、「わかる、わかるわ」と後方腕組彼氏面をしていた。が、そんな私の目にはもう一つ、サムへのとある考察がこれまた多く映っていた。「サム=ホタル説」である。
 
その根拠もまた、多様であった。二人の色が類似していることはピノコニーのOPである「WHITE NIGHT」にて前から語られていたが、今回のストーリー中で裏付けとなるような情報が散見されていた。ホタルが「メカ?」と言っていたこと、ホタルが襲われた場所にサムがいたこと、襲われる最中にホタルが謎に手を握りしめたりしていたこと……。
 私も何かしらの関係はあるだろうと感じてはいた。だが、この説を見た直後、脳裏にとある疑惑がよぎった。サムがいなくなるのではないか、と。
サムとホタルが同一人物、つまりホタルがサムに搭乗する場合、パターンは大きく分けて二つ。一つはサムが人格を有しており、ホタルの戦闘に関わるパターン。もう一つは、サムに人格が存在せず、サムに乗ったホタルが戦っているパターン。私が恐れたのは、当然後者だった。
 今までのサムは、ホタルだった。私が今まで好きだった推しが、もう一人の推しにより消え去る。そんなのは嫌だ、と最悪の予想を振り払おうとするも、グラモスオーナメントの説明文やカフカの立ち絵など、自身の思い出す限りでもその説が信憑性を増していく。もはや新たなストーリーに救いを見出す他なく、私は楽しみと苦しみを抱えながらVer2.1を待つこととなった。

カフカの立ち絵。刃と銀狼はパッとわかるが、肝心のサムが見えない。

・公式の「答え合わせ」

 待ちわびたVer2.1のストーリー。その道中、黄泉とサムとの会話で、黄泉が「その中にいるのが誰かわかる」と言ったことにより、サムは完全に独立したロボットではないことが明示された。この時点で冷や汗がつつと流れたが、更にストーリー最後のシーンで、主人公をサムが待ち受ける。固唾を呑んで会話を見守った果てに待っていたのは、とうとうサムの装甲が解かれ、なんと美少女ホタルが現れるという展開。こうして「サム=ホタル」が公式のお墨付きとなり、喜ぶ大半の方の隅っこで私は一粒の涙をこぼすに至った。

確かに初見でテンションぶち上がった。ギャップ萌えしたけども

 だが、希望は捨てられたわけではない。ホタルがサムに乗っていたとて、まだサムに人格がある可能性が残っているということだ。これは妄言にすぎないが、例えば「ホタル、敵は残りわずかです。殲滅を」「わかってるよサム、これで終わらせよう」みたいな感じでホタルのサポートに回っていても、彼に人格はあると私は思っている。アイアンマンに内蔵されるAIみたいな。別にあの装甲で暴れていたのがホタルだったっていい。ただせめてあの敬語は、サム「本人」から言ってほしかった。
 そうして自力で編み出した妄想に引きこもる間にも、ホタルの立ち絵公開、そして声優お祝いメッセージ星核ハンター編で、サムがホタルへと上書きされていくのを目にした。あのか弱く見えたホタルがカフカに「獲物で遊ぶ癖は治してください」と言っているのか、と個人的な解釈違いも相まって、サムがどんどん消えてゆくようだった。
 サムの声優をされている笠間淳さんがTwitterで「『あたし』で『私』。どうぞ、ご期待下さい」とツイートしておられた時は藁をも掴む思いで「信じて……いいんですか?」と祈りを捧げて「いいね」を押した。勝手に神へと昇華された笠間さんからすれば迷惑極まりない話だが、運営の出す情報にはサムはいなかった。関係者の一つのツイートにしがみつくほど、サムの生存に飢えていた。

・──焦土作戦、実行

 半ば憔悴し、せめて人格を確認できればとなお懲りずに進めたVer2.2のストーリーでは、中盤でホタルと行動し、そして別れる。その行先は知れずとも、確かな絆(世界はそれを愛と言うんだぜ)を感じながら、主人公はラスボスへと歩を進める。
 このシーンで、ホタルがサムに変身し、その際にボイスも変わっている。この辺は前回のラストでわかりきっていること、騒ぎ立てるものでもないが、その後ホタルの情報が「犠牲になった」くらいしかなかったため、曖昧なままストーリーはその他諸々の疑問を残しつつエンディングへと向かう。
 これらが明日のVer2.3で解き明かされるのは言うまでもないが、私の中で最大の謎といえば、相も変わらず「サムに人格あるのか」だった。本当にしつこい野郎だと書いてて反省するレベル。
 
この謎は、Ver2.3のアプデよりも早く解消されることになった。それこそが冒頭のVer2.3予告生放送である。リアタイを至上とする私は、もちろん八時半にyoutubeを開く。
 生放送が開始。PV視聴後、新しく実装されるホタルの性能やキャラクターについての説明がいよいよ来た。ここで開示される内容によっては、サムの生死が決まる。超が付くほど重要、重大なこのいっとき。私は神妙な面持ちで、一言一句漏らすまいと視聴覚を凝らす。画面ではグラモスのことを話し終わり、ようやくサムに話題が移る。果たして、サムは存在するのだろうか。それともホタルの鎧にすぎないのだろうか。
 ──答えは、以下の通りだった。

Dr.レイシオ「そういえば、『サム』の声は全部君が言ってるものなのか?」

ホタル「そ う だ よ」

  
 ……耳を疑った。信じられなかった。続く性能の説明も、右から左へ流れる。あれほど生放送に集中していた神経が、その時ばかりはたった一言にすべて占用されていた。
 ──「そうだよ」? 「そうだよ」だと??
 この瞬間、私は机に突っ伏し、ヘッドホン越しに頭を抱えた。軽く台パンすらした。脳内にさんざん芽吹いた都合のいい妄想は、その一言に焦土作戦実行された。
 あの敬語はホタルのセリフであった。つまりサムは喋っていなかった。それもそのはず、サムは生きてすらいなかった。人格なんてなかった。ヤペラーを見て惹かれたあのキャラは、元から他のキャラであったのだ。しかももう一人の推し。
 前述の通り、覚悟はしていた。そのはずだった。しかしやっぱり、これは私にとって許容しがたい現実だった。サムもホタルも好きだが、ベクトルが違う。陳腐な例えだが、サムは中辛のカレーであり、ホタルはクリーム多めのパフェなのだ。カレーもパフェも無論美味しい。でもそれらを混ぜて食えと言われたら、私は全力で拒否するだろう。
 とはいえどんなにTwitterで喚こうが、妄想で慰めようが、世界観やキャラを制作する運営から設定がひとたび出れば、結局首を縦に振るしかない。推しの消滅を指を咥えて眺めること以外、何もできない。仮にも無課金ユーザーの、それも好き嫌いに基づく不平不満。それを大企業が気にかけてくれると思うことがまず傲慢。
 わかっているからこそ──さながらホタルと死に別れた主人公のように──サムの消えた跡をなぞることすら出来ぬまま、階差宇宙などのアプデ情報を尻目に呆然と悲嘆に暮れていた。

・で、今は?

 散々言ってきたものの、今はどうなのか。自分のことながら確信が持てないが、少なくとも納得はできたと思う。あの後、ホタルの紀行PVやショートアニメが公開された。人間としてのホタル、装甲「サム」としてのホタル、双方の魅力を存分に見せてくれたことで、溜飲が下がったのが大きな要因だった。何より敬語については、グラモスでホタルのみならずサム全員が使っていたことにより、長い間感じていた違和感、後付け感を緩和させてくれた。


サムにも色々いるんだなあと感動。全種類プレイアブル希望()
すまん泣いた。美少女に慈悲ないよな焼鳥って。


 サムはホタルだった。だからといってスタレをやめるわけではないし、むしろホタルはとても好き。ちょうどキャラPVも公開されたようだ、帰ったら即見たい。
 ともかく、ここに吐き出せるものすべて吐き出した今、未練なくVer2.3を心待ちにしようと気持ち新たにしたところで、この拙文を締めたいと思う。
 ここまで読んでいただき、感謝の念に堪えない。10連でホタルが出ることを心からお祈り申し上げる。
 
 
 

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