チーム岩手
4/10、JR東日本株主優待券のおかげでちょっと贅沢して東京から「はやぶさ」に乗って、一ノ関から気仙沼までは在来線、BRTという線路が流されてしまった代わりにつくられたバスを乗り継ぎ、陸前高田市に到着した。
開始して1週間、こっちに来てしまったら時間ないと思ってたけど、巻き込み型ではない陸前高田市は、自分から「地域と触れ合う」「地域を学ぶ」をしに動かないと、何も起こらない。
特に今日は雨が降っていて、同期2人が割り当てられた車を使い切って出勤しているために、どこにも行けない。
施設が並ぶまちなかまで4㎞。
4人の研修生に対し、車2台、自転車1台をうまく乗り回しており、まちなか組、坂の上組の2人1組で車を乗り合わせて出勤することが多い。
一人一台用意してくれ頼む。
陸前高田市は年月をかけて復興されて、道路はきれいに舗装されているから、車に乗り慣れてない私でも運転できる。
スーパーと薬局はあるレベルのほどよい田舎で、最低限の生活はできる。(三原を思い出す)
朝晩の冷え込みがえげつないこと、風が強すぎてランニングにならない日が多いこと以外、基本的には過ごしやすくて私は好きだ。
移住も視野に入れられる。
ただ、この「アイルーム陸前高田」というビジネスホテルは少々ディスらせていただきたい。
アイルーム陸前高田
つっこみどころ満載の宿泊施設(ビジネスホテル)である。
そもそも、震災があったときに工事に携わった人とかが連日宿泊していたというプレハブ宿舎的なのを、まだ取り壊さずに残しておいて、復興工事やら私たちみたいな短期の研修生やらが宿泊しているらしい。
洗濯事情
洗濯1回300円、乾燥機10分100円と高い。
そして、絶対表示された時間より長く回っている。
乾燥機は縮むと言われて使っていない。
ただ、干す場所もないので、ダイソーで400円のつっぱり棒を購入し、みんな各自部屋でつっぱっている。
ハンガーをもっと持ってくればよかったと後悔したが、毎日乾燥注意報のため、一つのハンガーに3着干しても乾く。
つっぱり棒、多めのハンガー、洗濯ばさみは、二本松の合宿所に持って行こうと思う。
電波
悪すぎるの一言に尽きる。(笑)
到着して4日間は自室からリモート研修だったが、何度か電波が切れて講義が途切れた。
JICA局長の「3つの大事なこと」かなんかの3つ目は、チーム岩手メンバーは電波の下の部屋に住むみっつさん以外、みんな画面が真っ暗になって聞けていない。
今回35名という大勢で参加している実習生の自己紹介も3人は聞けていない。
昨日友人とライン通話をしたが、部屋の中でも外でも固まる。
ということは、そもそも、岩手県ソフトバンク電波弱い問題である。
10分まで電話無料プランに入っているので、9分30秒で切る×6回くらいして話したが、なかなか面倒だった。
窓を開けたら駐車場
30歳の女性にこの部屋を割り当てるか?っていうデリカシーの問題。
部屋を出なくても見送りができるのはいいところだが、朝日が欲しくてパジャマすっぴんでカーテンを開けたら、工事現場のおっちゃんたちが駐車場の砂利の上を歩く姿が見えて、そっと閉じた。
もはやすっぴんも何も気にせず、同期とは話すようになった。
いいのか悪いのかわからないが、非常に楽である。
調理スペース
鉄板のコンロのそばにシンクがあるレオパレス式。
包丁で切るスペースも、洗った食器を置くスペースもなければ、一度温まった鉄板は無限に熱くて、タッパーを溶かした。
共有スペース
ない。
朝ごはんを出してくれる食堂はホテルと管轄が違うので、フリースペースとして貸してもくれないらしい。
ケチすぎる。
おかげで解散前夜の送り出し会は、ホテルの裏庭で段ボールを敷いて、寒空の下で開催したが、それも意外と楽しかった。
4月に誕生日が終わってる人が偶然にも2人もいたので、前日届いた炊飯器でケーキを焼いて、割り箸とマスキングテープでお祝いの旗を作った。
最後は寒すぎて、セロイの部屋に全員集合したが、超狭い部屋に8人の空間は、大学時代を思い出して楽しすぎた。
来るときにリュックサックからはみ出していたウクレレで「キセキ」「青いベンチ」「夏色」を弾いてくれたセロイ。
知らない土地ではイヤホンつけないから、気づいたら数日は音楽を聴いてなくて、久しぶりの歌や音は染みた。
「世代・・・」ってハセと泣きそうになる。
ツナ缶をつまみに持ってきていたガッキーが足をつり、ミスターがのばす。
馬セラピーから派生して、もえちゃんが馬ネタでいじられ続ける。
なぎが何回張り直してもアフリカの布が剥がれる。
みっつさんは今日は静かにすると言いながらマシンガントークが止まらない。
最高のメンバーであった。
この数日でこんなに仲良くなれると思わなかったし、一生つながれる同期になるんだろうなって思えている。
幸せである。
4/14朝、早くも解散し、それぞれの任地へ向かって行ったが、最終日にぜひみんなで合流して、一軒家借りて一泊する夢を叶えたいものである。
ちょっと修正は加えたものの、ここまで下書きをして、ちょろっと見直して投稿しようと思っていたが、なんだかこの1週間は時間がなく、そのままになってしまった。
そして、まだ到着して2週間なのに、気持ち的には「残り2ヶ月」という感覚になってきた。
いろいろ間に合わないと焦りはあるし、自由すぎて、主体性が求められすぎて、どう動いたらいいのか、自分の行動は正しいのか、わからないまま毎日が過ぎる。
不安は大きいし反省してばかりだが、充実はしている。
リハビリという最もアナログの世界で生きてきた私だが、デジタルチームでの活動のおかげで、久しぶりに大学・社会人で伴走させてもらっていた方々と連絡をとって、元気をもらえた。
STとしても自分なりに活動ができている。
そこらへんはまた今度まとめようと思う。
2週間、お疲れさまです。
と、ここまで書いて、3週間経った。
陸前高田に住んで感じるのは
・マスクをしてない人が多くて楽(これは岩手だからか、ゆるくなってるのか)
・春がある(ずっと肌寒い。朝晩は鬼)
・乾燥えぐい
上記状況からも、更にいろいろ変化があった。
苦手と向き合うのはつらかったけど、貴重や機会をもらったし、ふっきれた気がする。
明日は毎年天気が悪いという花火大会である。
こんな偶然はなかなか起きないから非常にたのしみである。
がんばれ天気。
がんばれみっつさんセロイ。
\チーム岩手のメンバー紹介/
【陸前高田市】
ガッキー(愛知・パプアニューギニア):人生かしこく生きてる、協調性なさそうである、自分のペースを崩さない、上司に気に入られる系男子。赴任直後に漁師の家に泊まり込みでワカメとりに行かされてた。10日して少し心開いてくれた気がして個人的には嬉しい。TOEIC900点を狙う元サラリーマン。
セロイ(和歌山・ベナン):第一印象「梨泰院クラス」。たぶん、すごくまじめで心優しい。はにかむ笑顔がかわいい。大学院出の新卒。掘れば掘るほどおもろい話や特技や出てくる、タメ語になった途端コテコテの関西弁のウクレレ青年。
みっつさん(石川・エクアドル):協力隊2回目。壮絶な体験を面白おかしく話すトーク力がピカイチすぎて、何回もお腹がよじれて涙出るほど笑わされている。地学専門の高校の愛され理科先生。みちのくトレイルと、お酒が大好き。年齢ダントツ上なのに、8人の中で一番心が若くてアグレッシブ。
【遠野市】
ハセ(愛知・ウガンダ):私が大好きなあんこの会社の商品開発担当。早起きすると工場に立ち会った仕事時代を思い出して燃えるらしく、4:30起きの早朝ランニングにも付き合ってくれた。なんだかんだリモート研修中の4日間は一番しゃべった気がする。構音点が前方寄り。
なぎ(滋賀・ウズベキスタン):笑いのツボと価値観が似ていると勝手に思っている。ショートカットと滋賀の方言が、なんせかわいい。周りをよく見ていて、みんなの中でバランスとってくれる。ごはんをゆっくり食べるところも好き。フルート、フィギアスケートのシンクロなど特技が幅広い。
【釜石市】
もえちゃん(北海道・ウガンダ):人見知りなんだと思うけど、話すときはまっすぐ目を見て聞いてくれる。私なんかにとても懐いてくれて、非常にかわいい。テンションが高いと、お酒を飲んでなくても酔っ払い。ホテル巡りが趣味。すごくまじめで一生懸命。体育会系でいじり甲斐がある。
ミスター(島根・モロッコ):あんまりたくさん話せなかったんだけど、地域おこし協力隊を出ている、プロテインで乾杯しちゃう系トレーナー。え?ってことをさらっと話せる、豊富すぎる人生の経験値を持ってる。年下だけど、たぶん誰よりも大人。