紙と付せんで作る!物語のプロットの作り方
はじめに
お話を作る時、私はプロットをものすごく細かく!たくさん!ガチガチに作るタイプです。本文を書いていて、プロットから逸れることはあまりくて…それは、初めにほとんどの要素を決めているから。
これはあくまで「自分はこんな物の書き方をする」であって、これが正解!というものではありません。でも、もしかして誰かの参考になるかな?なればいいな…という気持ちで、自己流の作り方をまとめてみました。
作り方はどアナログ…!なので、手元にあるものだけですぐに始められるかも??必要な物から、普段私がやっている手順までを以下にまとめました。よければ読んでいただけると嬉しいです♪
1.使う物
私がプロットを作る時に使用している物は、次のとおり!
付せん(5色くらい・大きいものと小さいもの)
A4コピー用紙(白い紙ならなんでもOK)
ペン(赤と黒)
テキストエディタ(メモ帳とか。字が打てればなんでも…アナログプロットを清書します)
以上です……!ご覧の通り、本当にアナログ。
プロットの土台は紙ベースで、できあがったらPCでテキストに清書していく流れ。付せんを使う一番の理由は、出来事・要素を書きだした後に順番を変えたり、付け加えたり…が簡単にできるから。
付せんはなるべく粘着力のしっかりした物を使った方がいいです…!お安い物だと、途中で剥がれて行方不明になる事がままあるので…!!(実体験)
2.付せんに出来事などの要素を書いていく
用意した付せんに、それぞれ出来事の種類ごとに色を割り振りします。
こんな感じで……
黄色→日常パート
緑→設定の説明
赤→伏線
青→真相
というように。1色の付せんでも十分作る事ができますが、ストーリーを全部付せんで書き切った後に出来事の流れとか、足りない要素を確認する際に、種類ごとに色分けしてあると後々わかりやすいかな?と思っています。
もちろん「これって何色の付せんに分類する出来事だろう?」ということもままあるので、分類の難しい出来事向けにもう一色用意すると良いかもしれません。
今回はあくまで一例として色分けの例を出していますが、作品の種類によって「ミステリーだから推理パートは○○色に」「恋愛ものだから、恋愛的なシーンは○○色に」など、使いやすいように決めてみてください。
(文房具店に行くと、シンプルな付せんも意外とたくさんの色が売っています。見ていて楽しい。)
付せんのサイズも、使いやすいものを選びましょう。
私は大きめ(8㎝角くらいの正方形)と小さめ(3㎝×1㎝くらいの長方形)をよく使います。
一度にすべての要素を書ききらなくても、もちろん大丈夫。
付せんなので、あとからいくらでも必要な物を書き足しましょう。
3.書き出した要素を順番に貼り付けていく
付せんに書き出した要素を、時系列で並べてコピー用紙に貼っていきます。コピー用紙であれば途中からいくらでも枚数(=お話の長さ)を調整できるので、意外と使い勝手がいいかも。
以前大きなコルクボードに貼っていたこともありますが、途中に大きく要素を書きたしたい時に付せんの移動が面倒だったり、収納の問題からコピー用紙に落ち着きました。
このように、物語の結末が決まっている場合はラストに来る付せんを最初から作ってしまうのも、話がブレなくていいかも…?
必要な分付せんを書き足したり順番を入れ替えたりして、プロットの形をつくっていきます。
出来事を要素ごとに色分けをしているので、序盤は黄色(日常パート)・緑(設定説明)が多くなっていて、後半は青(真相)が多くなっているのがわかりやすい!
付せんを貼ったコピー用紙を並べてみて、「ここ説明(緑)ばかり続いてて飽きそうだな」「真相!衝撃!が続きすぎて見ていて疲れるかも。」と思ったら、設定の中に伏線になるシーンをいれたり、真相(種明かし)の中に恋愛要素になるシーンを入れてみたり…お話にメリハリをつけるのにも役立ちます。
出来上がったプロットは、壁に全部貼って眺めています。
一覧性……大事。実際に最近作ったゲームのプロットが、こちら。(以前Xでアップした画像ですが…)
同じ要領で、プロットと並行して(あるいは、その前に)設定資料も付せんで作っています。
4.アナログプロットを清書する
作る時にはとても便利な付せんプロットですが、実際に小説・シナリオを書く際に毎回これを参照するのは不便です。付せんが取れてしまったり、単純に字が汚くて識別に時間を要したり…(私だけ?)
出来上がったアナログプロットは、基本的にはテキストエディタ(メモ帳など)に箇条書きっぽく書いています。
せっかく色分け付せんを使っているので、清書プロットにも色を付けたい場合は、GoogleドキュメントやWordのマーカーで色を付けておくのもあり。
また、私はゲームを作る時はイラスト担当さんはじめ複数人の方とプロットを共有する事があるので、Googleドキュメントなどは重宝しています。(誰かに付せんプロットを見せるわけにもいかないので…というか、自分以外読めない)
設定資料も付せんで大まかに書いているので、そちらは表にした方が見やすい。と言う事で、GoogleスプレットシートかExcelに表を作っています。
プロットも設定資料も、しっかり作っておくと後の自分が楽になる…と信じています(笑)
清書プロットを書き終えたら、これでプロットの完成です!楽しい楽しい本文作業にようやく入れます…ね……!!(修羅の顔)
最後に
お話・プロットの作り方は人それぞれ!
ここまで私が普段使っているプロット作りの方法を説明してきましたが、これはあくまで、私はこうやっています!という一例。前にシナリオの書き方を本や解説動画を観ていろいろ調べたことがあって、その中で自分はこれがいい、と落ち着きました。
ただ、創作の手順・作り方は合う合わないがあるので、もちろん誰にでもおすすめ!正解!ではありません。
もし「プロット作るの苦手…でもプロットないと本文進まない…」という方がいらっしゃったらば、ひとつの方法として参考になれば嬉しいです。
自作ゲームの紹介をさせてください…!
最後に、少しだけ宣伝!
今回紹介したやり方で作ったお話、こちらはノベルゲームとして、フリーで公開中です。
「へぇ~こんな解説してるけど実際どんな話作っとるんだ??」くらいの気持ちで…もしよければプレイしていただけると嬉しいです!完全無料のフリーゲーム!DL不要でPC・スマホからでも遊べるよ!!!(((宣伝)))
『オプライド』
登場人物の男性陣3人はフルボイス!業の深い設定にこだわった、近未来SF乙女ゲーム(極微糖)です!(((宣伝)))このお話はプロットと設定作りに3週間、シナリオ本文は1週間で書きました…いかにプロットに重きを置いているかがよくわかる…。
『月の光の鎖屋さん』
人形になったお姉さんと少年魔法使いが過ごす、ちょっぴりダークなファンタジー恋愛ノベルです!オプライドより恋愛要素多めで、不敵で優しくてつよつよな少年がいます!!(((宣伝)))
今回の記事が、どなたかの創作の一助になれば幸いです♪