「夢」ってなに?
豆腐三姉妹のわざわざラジオのトーク内容の一部を紹介しています。第3弾のテーマは「夢ってなに?」です。
豆腐三姉妹のわざわざラジオとは
実の姉妹ではないが、顔や性格が若干似ている(色白で豆腐系、毎日会っても飽きないさっぱり系)豆腐三姉妹が、普段話さない・答えがない・わざわざな問いについて話すラジオ番組です。長女はぶんちゃん、次女はさえぴん、三女は私です。
前半は内容ほぼそのまま、後半に収録後記があります!
今までどんな夢を持ってた?
ゆ:ふたりは、どんな夢を持ってましたか?
さ:やっぱり仕事系とか、◯◯高校、△△大学に入りたいとかが多かったなー。
ゆ:大学に入るまでは、受験とかが目標というか、こういうところに入ってこういう暮らしをするんだみたいなのがあったけど、社会人になるとそういう節目がないから夢を持ちづらいのかも。
さ:目標というか、チェックポイントみたいになってるよね。
ゆ:社会人になると、ポイントがないから、自分でつくっていかないといけない。
ぶ:自分が好きなこと、得意なことを仕事にするのが夢だったかな。割と叶っている。あと、私おのぼりさんなんですけど、ナイトクルーズで告白されたいっていう(笑)これも叶いましたね。その人とは続いてないけどね。
さ:(笑)そんなもんだよね。
ゆ:私は、パンツスーツが似合うかっこいいキャリアウーマンになってカツカツオフィス街を歩くことだった。社会人1年目にそれやって、そんなもんなんだなーってなっちゃって、今はパンツスーツもヒールも履いてない(笑)
さ:叶うと、燃え尽きるのわかる。
ぶ:憧れとかも含めて、浸ったらよくなっちゃうのかな。
さ:形がないものって感じがするよね。サッカー選手、ピアノの先生になりたいとか。
ぶ:でもさ、本当になりたいかはわからないよね。
ゆ:ふたりは幼稚園のときの夢になにを書きました?
ぶ:色々あったよ、医者、アナウンサー、気象予報士、ディズニーランドで踊るお姉さん。
ゆ:幅広い(笑)小さいときの夢ってブランディングというか、どう見られたいかを含んでそうじゃない?私は、変な感じで見られたかったのか「可愛くなりたい」って書いたんだよねwww お花屋さんとか無難なものを書きたくなかった。
さ:小さいときはバイオリンを習ってて、みんなと違った目立ち方をしたかったから、バイオリンの先生になりたいって書いてた。バイオリニストではなく(笑)あとは、お花屋さんとかも書いてたかな。中学校の卒業アルバムに音楽家になりたいって書いてたのをこの前見つけて、ちょっと鳥肌たった。
ゆ:私は小6のとき「笑って生きる」って書いてた。当時から、夢を諦めてたというか、なんなんだろうなって思ってたんだよね。夢って叶わない前提な気がする。
ぶ:大人たちはさ、聞いてくるけど、結局叶わない設定になっている。大人になってから、叶うかもしれないと思うようになった。
最近思い描いていることある?
ゆ:思い描いたっていうと色々あるなあ。
さ:思い描ける余裕があるかってあるよね。例えば、私は中学校のときから音楽家を志してたけど、結局家族の理解やまわりの理解がないと、打ち込める道ではない。両親も祖父母もいい意味で無頓着と言うか、興味はないけど肯定はしてくれたから、思いっきり打ち込めたのかな。
ゆ:最近思い描いていることある?やりたいこと、行きたい場所とかでも。
さ:やりたいこと100個リスト書いたけど、半分ちょっとしか埋まらなかったし、どこどこに行きたい、どこどこで何何を食べたいとか、食と旅なんだなーって思った。
ぶ:もう今が満たされているのかもね。
ゆ:コロナの状況になってから、やりたいこと増えたよね、居酒屋でわいわいしたい、キャンプいきたいとか。若干夢っぽい感じ。
さ:当たり前のことが当たり前じゃなくなってる。カラオケ行きたいとかねー。
ぶ:長女だけにまじめなことを言うと、コロナで死を意識した人もいると思うんだよ。若者も重症化している人いるし、残りの時間をどう使っていきたいんだろうって。夢と絡めると、大人が夢を描けるような社会にしたいなって思うようになった。
夢を言ったときに無理だよっていわずに、いけるんじゃないとかいいじゃんとか、面白がれるとか興味を持ってコメントしてくれるとか。描き続けないとさ、叶うまでいかないじゃん。
ゆ:この前ぶんちゃんがやってた数年後の朝を妄想しようっていうワークショップで、私は5年後にニュージーランドでごはんをテラスで食べてるっていうシーンを描いて、ヒーローインタビューみたいにそのときの自分になりきって答えるっていう。最近、在りたいはあるけど、やりたいを考えてなかったから、わくわくした。
ぶ:質問されるとぽろっと出てきたりするよね。具体的になると情報集めたりして、現実につながりやすくなるよ。
やりたいことを叶えるコツってある?
さ:私はどれだけ目標に向かって努力しても叶わないことも経験してきて、叶ったときは、最後は運が味方してくれた。最後に運が味方してくれるように気分を上げておく、ご機嫌でいることが重要なんだろうなって。あとは、将来の叶った自分をイメージして、言い切る。こうなりたい、なってるって書いたり。
ぶ:やっぱりそうなるんだって心に決めるの大事そう。深刻に考えすぎずに、目の前のことをやり続けるってことかな。100%思い描いていたことかわからないけど、それっぽくなっていくんじゃないかな。
ゆ:自分への暗示だよね。私は、言う、書く、発信するかなあ。就活のときに、バリキャリは言ってたんだよね。あとは、地方や住んでいる町で何かしたいとかも。書いておくとか、誰かに言うとか、それに近しい人の記事をシェアするとか、それが効いているなと。
ぶ:どうせ叶っちゃうっていうのを最近語りかけてる。ポジティブな思い込み。気軽なトーンで、どうせ叶っちゃうなって。
ゆ:今潜り期で、霧が晴れるというか、雨降って地固まるとかを信じているけど、挫折しそうになる。
ぶ:おすすめの方法があって、よく色々な映画とか、主人公が過去のことを語りだす形式あるじゃん。あれを心の中でやる。未来の自分が解説する。「そのときの私は夜が空けていくなんで知るよしもなかった―――」みたいな。
さ:サクセスストーリー。
ゆ:プロジェクトXみたいにカメラが回っているものも効くもんなー。やってみよう。
収録後記
夢ってなくてもいいけど、楽になることもあると思う。なぜなら、あった方が行動の軸になるから。例えば、「パン屋さんになる」という夢があったら、パンが学べるところに進学し、就職先もおのずと決まるし、その先も然り。
私にとって夢といえば、この「夢組」と「叶え組」の話。この話と出会った当時の私は、確かちょうど就活生で夢がないことがコンプレックスだった。就活のときには、夢の変化形のような、ビジョン(=人生の大目標)、やりたいこと、5〜10年後の自分とかをよく聞かれるし、そのときに特に出会う大人たちは夢を持っていて、持っていない私は働けないんじゃないか?!とまでは思ってないけど。まあ、就活はそういう人たちを舞台に立たせがちだよなぁとも思う。
私は運がいいことに、こういう記事とかに巡り会えたので、やりたいことはないですが、なんでもできるようになりたいです!とか、ばりばりのキャリアウーマンになりたいです!理由は働くことが好きだからです!とか話して、普通に内定をもらっていた。就活のアドバイスみたいになりつつあるけれど、つまり別に夢はなくてもいいものだと思う。
私はそういう夢、上でいうビジョンとか長期的な目標を持っている人を山組として、私みたいにその時々で手が届くやりたいことがある人を島組と勝手に命名している。山組の人は、頂上を目指してひたすらに登る。島組の人はそのときどき小さな山を登ったり、島を散策したり、そこで見つけたら次の島にいく。つまり、夢は長期的なものと短期的なものがあり、たぶん長期的なものを指しがちだけど、短期的なものも夢としていいんじゃないかな。
そんな私は去年から、短期的な夢さえも失ってしまっており、今でも夢さがし中です。なくなったときは、抜け殻みたいになって、生きる指針を失ったから、無性につらかった。なので、今は目の前のことを粛々と淡々とやろうと思いつつ、つらかったときにはやっぱり夢があればもっと乗り越える元気が出るのかな、と思ったりしています。
ちなみに、私はぶんちゃんの過去回帰法(未来の自分が過去を語りだす語り)にだいぶ救われたので、私と同じ状況にいる人がいたら、ぜひやってみてね!