6月作品集ー怪物、よだかの片思い、最後まで行く など
エゴイスト
映画を見てから本を読んだ。まず、鈴木亮平さんが書いたあとがきで、作家の名前が高山真ではなく浅田マコトであったこと、エゴイストは浅田さん自身の話であったことを知った。他に書いた作品を調べてみると小説はエゴイストだけだった。
愛について深く多角的に描かれている小説。浩輔の優太に対する愛は恋愛と家族愛と両方だったのか、恋愛から家族愛に変わったのか。自分を優太に投影してお母さんにできなかったことを優太のお母さんに異常なほどに与えたり使ったり。お金とか過ごす時間とか。彼らに与えることが自分の救いになっている。って書くと美しい愛、純愛ってまさにじゃないか。映画では優太が死んだあとに一人で生きられなかった浩輔を支える友人がでてこなかったのが不思議だった。
よだかの片思い
あざのコンプレックスから自分のこと閉じ込めてたんだな。恋愛してさらけ出すことで洋服とかかわいくなってた(この気持ちはわかる)大学生というのもあるけど、とびさかさんにここまでまんまと引っかかったらあかん。
誰かも書いてたけど、完全に持ってかれてる彼女の描き方は彼氏の家を掃除する、なのかな。愛がなんだのてるちゃんも掃除というか家事してたよね。
映画を通して人を好きになってると聞いた後にあいこちゃんは覚めてたというか拒絶してたけど、これはどういう感情なんだろうな。自分自身ではなく、あざを持つ自分であり、映画の題材だから、ということ?
ヴィレッジ
救いようがないとはまさにこのこと、、、さすがに燃やすまではしないと思ってたな
宮本から君へを見てたから、一ノ瀬ワタルはやりますよね
作間龍斗くん、ひらいて、ながたんと青と然り、繊細な役が似合う
横浜流星は流浪の月を見てたから、憔悴した役が似合うなー
最後まで行く
最後の綾野剛と岡田准一の顔すごかったな、、、最後に柄本明が出てくるまで絶対柄本明くるよなって思ってて、それは来ますよね。伏線は意外だったけど、コンフィデンスマンJPを見てたから、なるほど〜という気持ち(伏線に慣れすぎた)
綾野剛のまぶたとほっぺピクッて動き、できるのすごい。
藤井さんの作品他にも見てみようー
海街dialy
家族の日常的な幸せを描くのが得意だよね。梅酒、柱、花火、食卓。
大竹しのぶは綾瀬はるかにとって家が重荷になってると思ったから売る?っていったんだろうね。
すずちゃんに家族の話をするのは一歩間違えれば、とても嫌味や意地悪になるな、という際どいラインにひやひやしてた。
考察動画を見て、「あれ」という言葉が多用されてること、すずちゃんが3人に似てきていること、を知り確かに!となった。あとは、4人とも「死」が近くにあることが印象的。4人のお父さんは井浦新をイメージしてしまった。
このときの長澤まさみが29歳くらいで今の私と同い年くらいだと思ったら、おどろき。そして、綾瀬はるかかほちゃんも顔変わらない、、、
あらすじ以上のことは何も起きないけれど、常に誰か死んでもおかしくない空気感が是枝さんだよな、と思った映画でした。
コンフィデンスマンJP(ロマンス編、英雄編、プリンセス編)
長澤まさみかわいい。三浦春馬かっこいい。伏線が最高。
怪物
・ホリ先生は結果的に被害者
・この年齢で性欲に気づくのがすごいし、その概念を知ってるのもすごいし、湊くんが自覚したのは車から飛び降りる直前?安藤サクラの「結婚して幸せになるまでは〜」で幸せになれないと思ったから?
・田中裕子が写真立てをこっちに向けたのがわからなかった
・怪物は中村獅童とクラスの男子たち?
・最後どうなったのか?レビューに死んだのではというのが書いてあってそれがいちばんしっくりきた
・湊くんがなぜ先生を悪人にしたのか。湊とよりくんの内面まで話す必要がでてきちゃうから?
・安藤サクラの旦那さんの浮気はなんの象徴だったのか?
・「生まれ変わりたい」「なんで生まれてきちゃったのか」の真意
・世界が巻き戻る現象をなんと言ってたのか思い出せない
・中村獅童は息子のことをわかってたのか?なぜわかったのか。大学の話は真っ当な大人であることの示し?
・名言は田中裕子の「幸せは他人にはあてはまらないこと」?みたいな
・坂元裕二が同性愛を描くのが新しかった、意外だった
ーー色々な考察を聞いて追記ーー
・木田さん(女の子)の気持ちが気になる
・あそこでお父さんが浮気してる話をわざわざしたのは、よりがどこかに行っちゃうことに対しての反抗心
きみはいい子
子どもに関わる大人たちのストーリー。まず、学校の先生は本当に尊敬。私にはなれない。どこからかぶつかられたボールを誰かにぶつけていたりして、目に見える罪はその人のではないのかもしれない。真木よう子と池脇千鶴の家のちがい。家庭感のなさ。気持ちを抑えるためにキッチリしていたのかな。池脇千鶴がさり気なくきづいて、さり気なく伝える行動がずっと気になってた。障害のあるの子と認知症のおばあちゃんの絡みは尊かったな。
途中で見ていて辛くなった。自分の子どものときもこれだけ大人に迷惑をかけお世話をしてもらってたんだと思うと。
流浪の月
原作を読んでずっと気になっててWOWOWでやっと!!!
まず、横浜流星が横浜流星史上一番最悪、と聞いていて、本当にそうだった。でも、彼の渇望感はどこか可哀想で、憎めはしなかった。あんなに幸せそうな家庭で育ってるのに。一方、家庭環境によって、社会の視点ではどこか歪められてしまった文と更紗。わかりやすく描かれていただけであって、愛の歪みは誰にでもあると思う。そして、その凸凹がはまったときに、美しい愛になるんだなと思った。このふたりを私は羨ましい。凪良ゆうさんの小説は私が読んだのだと、どれも文と更紗みたいにお互いに唯一無二の存在であること、それが他者にどう見られようともいいと認識できている関係が描かれていて、とても好きです。そういう関係って本当にあるのか、私はあまりまだ信じられてなくて、私にとってはフィクションなんだけど、いつかノンフィクションになる日が来るのだろうか。もしかしたら気付いてないだけ、って方な気もする。
普通に見えるけど歪んでそうな人物でいうと趣里。どこにいったの?白鳥玉季、本当に広瀬すずに見えた。松坂桃李も広瀬すずも本当に演技が素晴らしい。
原作読んだのが結構前だけどきれいに映像化されてる印象。
離婚しようよ
錦戸亮が最高。終わりになると愛しくなるのわかる。結婚と恋愛のわかりやすい対比。