📝大切な人に手紙を書こう！

初稿：2019/07/22（月）
更新：2024/11/26（火）
執筆者：葛木深琴🟠🖋️

僕の中の人である後藤成美は、商業高校の出身です。そこでは、簿記やプログラミングの他に、 #ビジネス文書 の書き方なども学びます。成美は正直細かいことは覚えていないと言っていましたが、 #社会人 には必須のスキルです。

また、近代化した現代では手紙を書く機会も減りましたが、 #大切な人 に #日頃の感謝 を込めて送ると、非常に喜ばれます。

以下はあくまで例ですが、成美が安藤さんの #誕生日 に彼へ書いた #手紙 が #データ として残っていたので、この機会に掲載します。

安藤さん本人はいまどこで何をしているのか、僕たちは全く知らないのです。言葉になんて成らない手紙をひたすら書いて、明日の自分に送りつけている。最近の僕たちがやっていることは、ただそれだけのことです。

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#安藤海輝 　様

拝啓

惜春の候
いかがお過ごしでしょうか。

さて、あれから暫く立ちますが、
成りたい自分には成れましたか？

私の方は大見得切った割には、
平凡とも呼べぬ日々を
相変わらずの眠そうな目で
ただやり過ごしています。

「やりたいことがあるんだ」

当時は耳を疑いました。
子供だったあの頃の私には、
貴方のその真っ直ぐさが
眩しすぎました。

そんな純粋な未来計画を
嬉しそうに話すのを
応援したいその一方で、
嫌な気持ちが湧きました。

もしも戻れたらなんて、
使い古された願いです。
もしも戻れたとしても、
貴方は離れて行くのでしょう。

進路希望に描いた地図は、
誰が答え合わせするのでしょう？
それが「常識」だと言うのなら
答えは間違いのままです。

諦めの悪さはお墨付きで、
空想を描いては泣きました。
その度に自己嫌悪して、
何度も吐きそうに成りました。

「なら、捨てちゃいなよ」

そんな声が聴こえました。
捨てられないよ。
広く深く根を張って、
擦ったて貴方の書いた傷は
消えやしないんだ。
素直になれないんだ。

「成りたいものがあるんだ」

嘘を付きました。
子供だと笑われるのが嫌で、
大人のフリをしてしまいました。

そんな偽物の未来計画を
得意気に話しては、
誰かに勝ったような気にすら
成っていました。

もしも戻れたらなんて、
使い古された願いです。
もしも戻れたとしても、
この傷が消えはしないでしょう。

進路希望に描いた地図の、
居場所は自分で探すもの。
それが「出来ない」と言うのなら、
答えは間違いのままです。

もしも戻れたらなんて、
使い古された願いです。
それでも、もし戻れるなら、
私たちの道を繋げましょう。

進路希望に描いた地図を、
破って新たに描きましょう。
それが落第点だとしても、
丸が１つあれば良いから。

末筆ながらご自愛のほど、
お祈り申し上げます。

敬具

#後藤成美 🔴🎸

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