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光-呼吸 _ 時をすくう5人

Time Flows _ Reflections by 5 Artists

原美術館最後の展覧会。閉館される前に行ってきた。

1979年、当時の日本では希少な現代美術館として開館した原美術館。1930年代(昭和初期)の洋風邸宅を美術館として再生した意味では東京都庭園美術館と並ぶものである。居間や食堂や寝室、バスルームなどの空間を展示スペースに改装した部屋ごとに楽しめる美術館だ。建物の老朽化に伴い年内で閉館予定だったが2021年の1月11日まで閉館日が延期となった。(延期はコロナ禍による展覧会の会期変更によるもの)

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最後の展覧会は「光-呼吸」。視界から外れてしまう日常のささやかな出来事や感情を記憶に残すことはできないかという思いから企画された。

展示は、一貫して意識をテーマに捉えた作品の今井智己。日常の本来の役割や用途からずれたものをとらえる城戸保。光や身体を主題に表現する佐藤時啓ら3名の写真家。佐藤雅晴のアニメーションと台北拠点に活動するリー・キットのインスタレーション。

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カフェで庭園の展示を観ながら、ゆったりとした時間をベリーが添えられたレアチーズケーキをいただいた。(撮影は入り口とカフェのメニューのみ可能で、庭園や屋内外の展示物は撮影不可)。

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品川区の閑静な住宅街に佇む原美術館。もともとは実業家の原邦造の邸宅として1938年に施工。その後、増改築を経て美術館として生まれ変わった。東京国立博物館本館や、銀座の和光ビルを手掛けた、渡辺仁の設計によるもの。写真には撮れなかったが、中庭を包むようなアーチ形の建物で外壁はタイルできている。

1988年には別館として伊香保温泉の近くにハラミュージアムアークが開館されたが、2021年からは原美術館ARCと館名変更し、一本化する予定。こちらの設計は世界的に活躍する建築家の磯崎新によるもの。


※本文は、美術館HPやチラシより抜粋しました。

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