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生命の庭 庭園美術館
書いたつもりが、うっかり忘れていた。生命の庭展。
旧朝香宮邸のアールデコ様式建築の本館と、平成時代にできた新館からなる東京都庭園美術館は、いつ行ってもくつろげる。建物は国の重要文化財にもなっており、内装の壁からタイルひとつひとつも、大事に保存されていて、ルネ・ラリックのガラス細工の入り口は、訪れる人の記念撮影の場でもある。日本庭園や茶室、西洋庭園の散策もよし、カフェでお茶をいただくもよし。目黒区白銀台のちょっと優雅な時間を味わえる。
「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展は、絵画、彫刻、オブジェ、硝子細工、映像、インスタレーションなどで構成されていた。
参加作家は、青木美歌、淺井裕介、加藤泉、康夏奈、小林正人、佐々木愛、志村信裕、山口啓介。寝室や広間や廊下といった、住居跡の部屋割りの中にうまく調和した展示だった。
現代美術はわからない、とよく言われる。ドキュメンタリー性のある表現もあるし、個人の内面の表現もある。私も詳しいことはわからない。それでも「あ、いいな」「この発想、面白い」「なんだか素敵~」などなど、教科書にとらわれず、一般論で片付けず、観る者が自由に味わえる余白があるのが美術鑑賞のいいところかなぁと勝手ながら思う。