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東北紀行 vol.0 イントロ

みなさん、ご無沙汰しています。久々の投稿となりますが、今回は8月末から昨日まで、1週間行っていた東北一人旅について、見て聞いて感じたことを書いてみようかなと思います。

かなり盛りだくさんの内容だったので何をどう書くか非常に悩ましいですが、まとまったものを書きたいなと思っています。

何回かに分けて投稿していきます。一連の記事が成功しているかどうかはみなさんで判断いただけたら幸いです。

東北一人旅について

まずは、なぜ東北一人旅に行ったのかというところから。もともと出身が西の方ということもあって、東北地方はほとんど行ったことがなく、率直に言って馴染みの薄い土地でした。一方で、行ってみたい場所は多くあり、いつか東北をぐるっと一周回る旅をしたいと思っていました。

そこで、就職活動が終わり、大学の試験もなんとか乗り越え、帰省や資格試験の受験を経て、大きな余裕が生まれた8月末に、平日1週間をかけて東北に行ってみようじゃないか、と思うに至りました。

もとより青春18切符を使ってどこかを旅することは夢見ていたので、交通手段は鉄道一択でした。18切符で5日分までは自由にJRに乗ることができるので、日程は8/28-9/1の5日間と決定しました。

今回の東北一人旅は、客観的に見れば、旅でもあり、旅行でもあります。旅行が娯楽や観光を目的とした楽しいものであるのに対し、旅は現地の生活や土地を見聞きしたり、「自分」について考え直してみたり、さらには多少大変なことを経験し、自身の成長につなげていく、そういう場だと思っています。今回は、どっちかに割り切れない僕の性格が出たのか、どちらの性格も帯びていますが、しかしできれば旅の要素を大切にしたいなあと思って過ごしていました。なので、表記としては以下東北一人「旅」と書いていきます。もちろん、この「旅」には、旅行の要素も含まれるという前提で読んでいただけたらありがたいです。

今回の旅の目的

そういう中で、今回の旅の目的(当初予定していなかったものも含めて)は、以下の3つにありました。

①東北を楽しむ
まずは、楽しむことが大事だと思いました。鉄道は普通に好きなので、行き帰りの鉄道は最大限楽しむことができましたし、景色の優れた場所を見たり、おいしいものを食べたりすることができました。

②東北、そして社会と日本について知り、考える
楽しむ以上に、今回重視したのはこのポイントです。まずは東北の各地域を回る中で、それぞれの地域がどのような地域なのか、そこにはどのような過去があり、現在があり、そして未来がありうるのか。また、東北地方はきわめて自然が豊かです。自然とは何か、自然と人間はどのようにして共存してきたのか。そういったことも、かなり考えさせられました。

また、これは東北でなくても言えることだと思いますが、各地を見聞きする中で社会について考えるということも、旅の目的としていました。実際、旅の中ではキラキラした表の世界の裏側には暗くてドロドロとした世界がある、ということを身をもって体験することができました。

さらには、最近の僕のテーマである、日本という国のアイデンティティはどこにあるのか、時代が変わる中で、何を変え、何を守るべきなのか、ということにあります。東北を一つのケースとして、こうしたところを考えるきっかけを得たいなと考えていました。実際ある程度考えは深められたと思っています。

③「自分」を知り、考える
これは旅の中でいわば自然発生的に生じてきた目的です。旅の中では、必然的に「自分」という存在に対する内省を迫られました。今回の旅では、地域の表だけでなく裏も見るということを目的として掲げていたので、普通行かないような場所にも足を運びました。たいていそういう場所には、僕以外人がいません。夜道を歩くことも多くありました。これまで足を踏み入れたことのない土地において、人気のない夜道を歩くことは、想像以上に心許なさを痛感しましたし、「自分はなぜ今ここを歩いているのか」と自分自身を問い詰めたくなる瞬間もありました。

そういう中で、これまで忙しく過ごしてきた日々の中では考えてこなかった、あるいは考えたくなかったようなことも考えることができました。

「自分」という存在についても、その表と裏を正直に見直すことができたと思っています。



ついつい旅の内容にも少し触れてしまいましたが、ここからが本編です。1日目から5日目までの軌跡を、順に描いてみたいと思います。(続く)