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NICEHCK S77(7.7nOCC+通常の4倍量銀メッキの福袋ケーブル)【PRレビュー】
現在、Aliexpressで福袋販売されている、
NICEHCK S77 を紹介します。
NICEHCK Earphones(@hckexin)様からのご提供です。
線材や素性
7.7nOCC(限りなく8nに近いとのこと)に通常の4倍の厚さの銀メッキを施した線材。
高純度OCCの力強さと、通常の4倍量の銀メッキの明瞭さが期待できます。
見た目や取り回し
外観は〜DragonシリーズやAceorpheus等に似た、スプリッターを境に質感の変わる布巻き仕様を周到しており高級感がありますが、4芯編みのAceorpheusと比べるとこちらは2芯でかなり細くなっています。
(〜Dragonシリーズは未所持のため比較出来ず🙇♂️)
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プラグからスプリッターまでは黒のナイロン布巻き、分岐以降はブラウンの布巻き。
黒の布巻き部分も2芯の捻りが浮き出ているので、同軸構造のケーブルのようです。
Aceorpheusと比べて細く軽い分いくらか取り回しは良いものの、クセがつきやすくタッチノイズもあるので外使いには向かないと思います。
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プラグ・スプリッターパーツはチーズのような丸い凹凸があり、プラグのNICEHCKロゴ面とその裏は平になっているので、抜き差しの際に摘みやすく感じました。
スライダーは若干緩めであるものの、布皮膜の摩擦抵抗で座って使う分にはずり落ちてくることはありませんでした。
音質評価
今回は
・高純度OCC代表としてNICEHCK Aceorpheus(8nOCC)、
・比較的似た純度と構成のNICEHCK Acelilac(7nOCC+7n銀メッキ)
の2本との比較を中心にテストを行いました。
まず、8nOCCのAceorpheusは、イヤホンのポテンシャルをそのまま引き上げ、雑味のあるイヤホンは雑味を浮き彫りにしてしまうほどに解像度爆上げのケーブル、またAcelilacは高解像度ながら低域の力強さが印象的でマッチョな音になる印象でした。
そしてこのS77はAceorpheusの高解像度DNAを引き継ぎつつも、中高音に味付けのあるケーブルに感じました。
高音域
高音域のエッジの立ち方が印象的で、イヤホンによっては鋭すぎると感じるものもありましたが、重心低めのイヤホンに合わせると高音が引き立つことで楽曲の楽しさを引き出してくれます。
低音域
次に低音域ですが、淡々とイヤホン本来のポテンシャルを鳴らし切る感覚で、Acelilacのような低音の味付けは感じません。
解像度
解像度はAceorpheusには劣るものの十分以上の性能があり、Acelilacと比較すると微差ではありますが高域の明瞭感からS77のほうが若干高解像度に感じます。
その他手持ちの6nOCCや7nOCCケーブルと比べても音の明るさが1トーン上がるような感覚があります。
全体の印象
低〜中域はモニターライクに高解像度で淡々と、高音域は派手に力強くという印象。
銀メッキOCCではありますが、銀メッキの厚みが4倍ということで、純銀+OCCミックス線材のような派手さを演出しているのではないかと思います。
イヤホンとの相性
Butastru(フルBA)
付属ケーブルからS77に交換すると解像度の向上は感じるものの、高域のエッジが立ちすぎて若干聴き疲れする音に感じました。
相性△
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SR5(DD+BAハイブリッド)
イヤホンの個性であるホール感やダイナミクスが引き立ち、圧倒的な迫力を感じました。
めちゃくちゃ楽しい音です。
相性◎
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A5000(1DD)
柔らかい音が特徴のイヤホンですが、元気さがプラスされて楽しい音に。アップテンポの楽曲が良く聴こえます。
反面、中低音の余韻感は少し失われて楽曲によってはボーカルの生々しさは弱くなる場合も。
相性〇
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⚠️注意点⚠️
埋め込み2Pin端子の凸部分が少し短いです。
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下:S77
A5000の埋め込みには問題なく使用出来ましたが、埋込み2Pinのイヤホンでものによっては最後までピンが刺さらず接触不良になる可能性もあります。
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購入リンク
価格
①ストアクーポン「S77SSS」
②AliExpressコード「AEAFF08」その他8ドルクーポン
上記2つを併用して約5500円
まとめ
この価格帯としてはかなりの高解像度ケーブルで、特に中高域の明瞭さをアップさせたい場合はかなりオススメなケーブルだと思います。
逆に低音にアクセントが欲しい、音を太く感じたい場合はAcelilacの方が良いかもしれません。
味付け無しで更に1段上の解像度を狙うなら価格帯はかなり上がってしまいますが、Aceorpheusが良いと思います。
おまけ(AceorpheusとAcelilacの購入リンク)
比較に挙げた2本のケーブルの購入リンクも載せておきます。